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『言い寄る』に続く乃里子シリーズ第2弾。
前作とは変わって、随分乃里子が大人しくなって…トシなのかしら、毎日毎日同じような生活送って…と読み進めてました。でもラストが近づくにつれて変化が。3冊目が気になる!
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このひとの言葉遣いが好き。
向き不向きを、向き向きといっていたり。
何だかとても人生を、
女を謳歌している姿
ひとつの場所に留まらないところ
見習いたいなと思う。
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今ではないのが、逆に新鮮でした。田辺聖子の女性は、なんかちょっと違う。一人一人脇役までも個人性がはっきりしていてきっと人間って一人として同じ人はいないって、本当なんだな~。と思わせてくれました。
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精神的に楽しかった二人なので、何の理由もなく安心できる。剛は嫌いだけど、女の趣味や、生活に何が大切かわかっているところは、とても利口だと思った。
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言い寄るが私の中で衝撃的だったので、こちらはそこまでのインパクトがなかったのが残念。
でも乃里子の人生が気になります。
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男女の愛し合っていつのまにか離れなきゃいけなくなるそのすべてが、リアルで、とてもつらかった。
誰が悪いというわけでもないし、相性が悪いとかいうわけでもなくて、思いやりも納得もあって、でもいつのまにか掛け違えてしまうのは、どうしてなのか。
踏み込んじゃいけないところまで踏み込んだらいけない。自分らしさを恋人のために捨てたらいけない。そういうことはもちろんそうなんだけど、そんな単純な話でもない気がするし。
好きだから踏み込みたい、自分のものにしたい、喜ばせたい、でも。
とても息苦しくて、私はやっぱり、人も、色々な感覚も気持ちもモノも、失うのが怖い。ものすごく怖い。
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のりこシリーズの続編。結婚とは、夫婦とは、自分らしい生き方とは。男女が一緒に居続けることって、恋愛の成就の後の長く苦しい道のりみたい。しかし、田辺さんの描写って素敵だなぁ。スミレ色の帆立貝の形をした石鹸、つかってみたい!
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☆4 水無瀬
「乃里子三部作」第二作。結婚中。『苺をつぶしながら』の評価が高いが私はこれがいっとう好き。自分らしく在ることを一切諦めないのだ、素敵だ。お金の使いっぷりも素敵。
☆4 容
寄り添うことと侵食すること、分かち合うことと押し入ること、の、違いに心を配らなければ共に生きることは難しい。それでも男は我儘で可愛く女も奔放で愛らしい。結婚しよかなと思ったら一度読むべき。
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「言い寄る」に続く乃里子シリーズ第2弾。
乃里子が結婚したところから始まる。
予測された結末に至までの過程、後半は乃里子の決断のなさにいらついてきた。
ものを言うために経済力は必要だ。
(図書館)
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1作目の「言い寄る」が面白いというか衝撃的でした。
3部作と知って、2・3作目を図書館で借りました。
本作は続編 2作目
剛との結婚生活。
気持ちを押し殺して、演技の結婚生活
「言い寄る」程の衝撃 を 結婚後に求めてはいけないのですが…
お話として、ちょっと残念。
(普通の人にとっては十分衝撃的なことをしてるでしょうが)
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乃里子は好きだけど、剛ちゃんと結婚するのはわからんな〜。男と女のことは当事者同士でないとわからないのか。
生活の描写が素敵。
乃里子が出来る中年男に魅かれてるのはすごいわかる!
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乃里子シリーズ第二弾。
剛と結婚して生活はゴージャスになったものの、友達との付き合いを制限され鬱屈した日々の乃里子が痛々しい。
『言い寄る』の快活さがなくなった彼女を救った中杉氏が
いい味出してますね。
私も緊(しば)られるのが嫌いなので何だか彼女の気持ちがわかるような気がしました。
結局剛も「子供作れ」言うしな…。
田辺さんは女の本音を描くのが上手と思いました。
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http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/06/11/151855
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大失恋を吹っ切って、
玉の輿に乗っかった。
乃里子 33歳。幸せは、ここに あるのか?
ゴージャスな甘い生活を
噛み締めているはずなのに。
甘いはず、と思い込み、
苦味に気づかないフリしてたかもーーー。
愛されること、愛することへの揺らぎ。
温度差が広がってゆく やりとり。
大御所 お聖さんの文章は、
軽やかなテンポで流れるけれど、
深く、強く、突き刺さる描写だらけ。
「これはいっても仕方なかんべえ」
二人の合言葉が、切なく響く…
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田辺聖子さんの作品好きなのに、これは初めて読みました。
すごく私的な感想です。
まるで、昔の私のことみたいだった。
こんなに贅沢じゃなかったけど、何不自由ない生活、好きな人との生活のはずが、どんどん自由や、自分らしさが失われて行く感じ。
「私が30年かけて作ってきた生活」、愛してやまない生活、それらから乃里子を引き離したい剛、土足で彼女の城に踏み込み、勝手に怒り出す剛。
まさに自分のことみたいだって思った。
罪はないのに、ひどく辛い。それは罪なんだよ。誰も裁けないけど。
昔の私に読ませたい。
そしたらもっと人生変わっていたかも。
それでいいんだよ、って。
私も乃里子と同じく、笑顔が消え、何も面白くなくなった。
そして、乃里子と同じ様に一人になり、自由を取り戻した。
私は爽快感と限りない解放感で、とにかく幸せだった。
でも、一緒にいた時間に愛があったことは本当なんだよ。
あの頃この本を読んでたら、もっと勇気をもらえただろう。田辺聖子さんが私の経験なんかよりもっと以前にこの本を書かれていた、その年代に書いていた、その事実だけでもすごい。
しなやかに自由に。
本の帯に、「私、この作品を書くために生まれてきたのかもしれへんわ」とある。
たくさんの女性がこの本に元気付けられると思う。
この感覚、人に説明しても全然伝わらないと思ってた。
でも、田辺聖子さんがこんなに素晴らしく細やかに、書かれている。本当に素晴らしい作家だと思う。