サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、年齢認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

  • 販売終了

性と芸術 みんなのレビュー

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー19件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
19 件中 1 件~ 15 件を表示

「犬」には、おっきしない

2022/08/25 20:41

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る

サドを読んで、おっきするオトコノヒトはあんまりいないと思いますが(サド本人もおそらくしていないんですが、逆に、なんらか「教育」されてしまったオトコノ/オンナノヒトは今日の日本その他にたくさんいるのでしょうが)、
「犬」を観て、おっきするオトコノヒトもあんまりいなかったと思います。少なくとも会田誠本人はおっきしてなかったし、今もしないでしょう。「犬」は、おっきする/しないとは別方面について、確信犯的に狙いを定めて逆撫でするという、明確な意図を持った作品である、これが30年前の発表当時の共通の理解だったと、わたしは思います。花子も美味ちゃんもジューサーも切腹も、、、大きく見れば同様のコンテクストです。

(なお、本書のなかには、花子はその諸々のコンテクストの凝集度の高さから、もっと多方面で「炎上」してもいいはずなのに、なんで「犬」ばっかし、、と本人は考えている、というような箇所があります(こんな風には書いてませんが)。やはり、むつかしすぎて、多くのヒトには観えないのかもしれません。花子は、あたかも「漫画生原稿」のような(しかもISBN取得済みの出版物で狙い通りに絶版という)アプロプリエーション(盗用)なので読めないヒトも多いし、逆に「犬」のアイコニックな力(一目でナニ描いているかわかるし、なんか本気っぽい)を示す事態でもあると思います。花子はどうみてもクソエロマンガで、本気っぽく無い、に「見えます」。文句なしに芸術ですけど。)

が、なんだか、おっきする・してしかるべきと自動的に考えるヒト(「教育」の賜物ですね)が増えて(批判排斥するヒトも同様におっきしているわけです)、「あーめんどくさい、一回だけ言うとくわ、もぅ二度とせーへんで」と、書かれたのが、本書の1です。「犬」とは、当時大学院生の会田誠が、知的・戦略的・超絶技巧的に、決然と、以降現代美術家として生きていくという自覚を持って描いた、高度にコンセプチュアルでコンテクスチュアルな実質デビュー作である、このことが「啓蒙的(本人は嫌がるであろう形容ですが)」に「解説」されています。美術家による言葉によらないクリティック(絵画作品)を、当の美術家が言葉で「解説」する、これを当の美術家も「悪趣味」であると十分自覚している、この苦々しさのようなものが本書1の特徴だと思います。こんなものを書かせてしまった2022年現在の(視覚)文化の状況に暗いものを感じます(えらそうですいません)。会田誠はもう二度とは書かないだろうし、こちらも期待してはいけないと、強く思います。

続く本書の11は、おっきする/しないをめぐる、一見素朴な告白のように見えますが、この人が素朴なはずはありません。「それでも「犬 その他」は、おっきする/しないをめぐる(かのような)表象・意匠をもたねばならなかったのか?」についての考えが開陳されます。うえの「教育」への自己言及(自己をひとつの同時代のサンプルに見立てる)=「時代の証言」的な性格もあり、表象文化論的?・現代芸術論的?な重要度は、こちらのほうが上かもしれません。会田誠はポルノを全く否定しません(味方する)が、自分の作品はポルノではなく芸術であることも、きっぱりと肯定します。上下はまったくないが、別物である、と。

なんだかすこし腐すような文章になってしまいましたが、本書は内容自体は大変面白く(同時代のヒトには特に)、知的満足度も異常に高く、現代芸術/美術を語る上での必読書となっていることは、間違いないと思います。なにしろ、いわゆる「本人談(書ですが)」ですし(笑)。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2023/02/01 21:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/08/19 05:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/08/19 06:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/11/16 19:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/09/03 20:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/08/28 12:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/10/30 07:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/11/23 14:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/01/05 19:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/03/21 22:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/06/15 16:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/08/19 12:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/10/28 13:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2024/02/20 20:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

19 件中 1 件~ 15 件を表示

本の通販連携サービス

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。