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普段からアメリカの小説を読んでいるとドラッグ・暴力・貧困・差別・移民の問題があることは感じていました。それでもほとんどの人は問題とは無関係に普通に生きているのだと思います、私と同じように。ということは日本でも同じような問題が起こっている世言うことでしょう。私が無関心で気づかないだけで。
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石井光太さんほどの「重さ」ではなく
高野照子さんほどの「軽さ」でもなく
それでも自分の身一つで
現地に入り込み
実際に体当たりの取材でルポルタージュを
しておられるその行動力に感服
現場では きっとかなり危険なこと、
生命を脅かされるほどのこともあったであろうに
その辺りは敢て書き込まずに
突撃インタビューをした相手に焦点をおいて
しっかりルポされておられることに拍手
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窮屈で出る杭は打たれる国、ニッポン。それに比べてアメリカは自由であり、寛容であり、成功を追求できる国。と、思っていたけど、実はそうではないらしい。
最近では日本とは比べ物にならないほどの格差や差別がアメリカ国民を分断している。その境目がわかりやく見えてきたきっかけがトランプ大統領の登場だった。著者はそんな分断の境目を訪れ、そこに住む人々の暮らしをながめながら、アメリカの苦悩を明らかにする。
薬物や銃を容易に入手できる地域、黒人や先住民を排除する地域、性犯罪者が集う地域、放射能に汚染されている地域。著者が訪れた分断された地でその孤立性はますます拡がっている。著者はそんな彼らを批判せず、日本人と比べることもせず、自由を愛して、求め続けた国民のアイデンティティとして冷静に報道する。が、その行き着く先にはディストピアしか見えない。
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アメリカの現実を見つめた本。自由の国とは既に幻想か。ドラッグ、尊厳死、人種差別、排外主義など冷静な視点から描いた衝撃の事実。
読んだいて何とも切なくなる本。というのは来年子供がアメリカに留学予定。そのこともあった読んだのだが、我々が持つ理想のアメリカとの落差に驚愕する。
これが本来の調査報道のあり方なのだろう。自身の危険も顧みず取材を重ねた筆者に敬意を表したい。
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フェンタニル、KKK、BLM、移民排斥。アメリカの闇の深さとトランプが加速させた分断の深さを痛感。憧れ盲目的に追従してきたアメリカの劣化が明らかな今、日本は自身の立ち位置と目指すべき方向性をいま一度考えるべき時。
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読んだきっかけは著者が伯母の友人だったという不純な理由なのだが、改めて自分が本当に無知なのだと気付かされる。
トランプ政権の闇、アメリカの格差問題など自分はどこまで分かっていたか?日本の田舎町もこのようなことになっているのだろうか。。
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アメリカといえば…自由、寛容、ポジティブなどの明るいワードがまず浮かぶ。この本はその影にある闇に迫ったルポ。世の中知らない事だらけ。
なんだかんだ言っても、まだまだ日本は治安が良いんだな…ってのが感想。
オピオイド問題、尊厳死
興味深く読んだ。日本も早く尊厳死を認めてほしい。
BLM、中南米移民問題
どんな背景で保守トランプが支持されてきたのかが分かる。日本で暮らしていたら「生きるか死ぬか」みたいな事に巻き込まれることは無いに等しいけど、彼らは違う。私たちが見ているアメリカってごく一部のキラキラなんだ。
核開発
核と言えば真っ先にヒロシマ・ナガサキを思い浮かべる私。一方で核開発中の人体実験やソ連との開発競争の中で、たくさんのアメリカ人が死んでいて、彼らも核の犠牲者。そう言われれば当たり前だと思うけど、言われなければ気にも留めなかった。原爆を落とされた日本と落としたアメリカ。両方の視点から見て考えることの大切さと難しさ…思考は深まるが…難しい。
性犯罪者、メーガン法
性加害者の名前、住所、顔写真などを住民に開示する法律がある。住民に安心を与える一方で釈放後の犯罪者の生きる道が閉ざされている。
子を持つ親としては、犯罪者が保育士に紛れたり、同じマンションに住んでしまったり…を防げるという意味で、こういった法律には賛成できる。が…。小児性愛者は性的指向のひとつ。彼らが性犯罪も自殺もせずに済むためには何が必要なのか。答えのない問題だ。
知らない世界を知り、様々な問題について考えるきっかけをくれる読書だった。好き。