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【才能を決めるのは、遺伝子か環境か?】プロ棋士を目指し、奨励会を駆け上がる二人の?天才?少年に降ってわいた出生時の取り違え疑惑。運命と闘う勝負師たちの物語。
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プルーフをいただけたので
なんの本か知らんまま読んでみた
星3つはちょっと厳しいかなぁ
って思ったけど
視点の切り替わり?
語り部の入れ替わり?
それがほんのちょっとだけど
好みと違うってとこがあった
後半ぐるぐる状況が変わるのは
おもしろかった
たらればはいくらでも言えて
でも現実はいまの自分しかないから
二人が違う環境にいたら…
って考えるのは不毛かな
小説の中だから
楽しい想像だけどな
星は4つでもいいかなー
3つかなー
って悩んだうえでの3つ!
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エリート棋士の父を持つ京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・千明。二人の少年は瞬く間に奨励会の階段を駆け上がる。そんな二人に、出生時に取り違えられたかもしれないと言う疑惑が持ち上がり…
将棋に囲まれて育った素直な性格の京介と、ハングリー精神の千明。正反対の二人が取り違えられた子だと言われて、千秋の母・睦美がやったのではないかと思っていましたが、後で大どんでん返しになり、千明が末恐ろしくなりましたが、これまた騙されました!
睦美も貧乏くじ引きっぱなしで同情すべき点はありましたが、千明の存在が支えとなってくれる事を願います。
ラストまで読んで、タイトルの意味を実感しました。
きっとこの二人なら、将来良きライバルとなって友情は続いていくんだと思っています。
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Amazonの紹介より
才能を決めるのは、遺伝子か環境か?
エリート棋士の父を持つ京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・千明。二人の〝天才〟少年は、またたく間に奨励会の階段を駆け上がる。期待を背負い、プロ棋士を目指す彼らに、出生時に取り違えられていたかもしれない疑惑が持ち上がる。才能を決めるのは、遺伝子か環境か?運命と闘う勝負師たちの物語。
子供の取り違えの疑惑によって翻弄される 2つの家族。読み進めるたびに「こういう真相なのでは?」と予想していましたが、見事に騙され、同時に深いため息も出ました。
親として、子として、色んな立場から見た心理描写を存分に楽しめました。それぞれがどのような人生を歩んでいったのか。ジズソーパズルのように過去と現在を行き来しながら、進行していきます。
その中で垣間見る「親」に対する嫉妬や挑戦心などが溢れていたのが印象的でした。
中でも重要なキーワードとなる奨励会。条件が厳しいがために翻弄される登場人物達。将棋界以外では、馴染みの薄い存在ですが、人生をも揺るがすハードルの高さに驚きでした。
今でも活躍されている将棋界の人たちも、こうした経験を経ての活躍なので、見る目が変わりました。
徐々にわかってくる取り違え疑惑の真相。そこには、色んな心理描写が凝縮されていて、複雑な心境にもなりました。
なぜこのようなことが起きてしまったのか?
嫉妬が濃く渦巻いていて、色んな登場人物の心理描写を知ったので、読み終わった瞬間、どっと疲れがきました。
「二度読み」と宣伝されていますが、個人的にはそんなに二度読みしなくてもいいかなと思いました。
あまり知りたい要素がなかったので、そこまで・・・と思ってしまいました。
2組の家族を中心に絡み合うミステリーでしたが、どっちかというと濃厚な人間ドラマを読んでいるようでした。
親と子それぞれが強い嫉妬を持ちながらも懸命に闘う姿に、今後幸せになってほしいと思いました。
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面白かったー!はたして取り違えは起こったのか、起こらなかったのか、最後までわからなくてどきどきでした。web連載版のラスト、京介とまったく感情移入できないお父さんとの会話だったので消化不良でしたが、本ではエピローグ的章が追加されていて大満足のラストでした。少年たちはもちろんお母さんズはちょっと奮起してがんばってほしい。父親たちは片方は論外としてももう片方も父親としては微妙なので京介と千明はさっさと成長して父親達を蹴り倒して高みへ登ってほしい。盤上に君はもういないも読みたくなりました。
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綾崎隼だなー!という感じだったな。
俺の予想と結末はちょっと違ったなー。俺はてっきり結局別人による二回で、おたがいいとせず、でも結果としてそれで救われるやと思ったが。
まあ、面白かっんやけど、各キャラの心の機微をもう少しだけ深掘りして欲しかった部分もあるかな・・・
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ラスト10ページが本当に圧巻。
親子二代(ないし親とその親の関係性も踏まえれば三代)にわたる確執・葛藤を、過去と未来を行き来しながら解きほぐしていく展開が見事。
最後の最後にタイトルの意味を理解して涙でした。
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将棋界を軸に関わる少年2人とその家族。
彼らの揺れる心理を時系列に沿って描かれた物語。
「盤上に君はもういない」の少し後の時代。
サラブレッドで育てられた者と一般家庭から這い上がった者。
「才能を決めるのは遺伝子か、環境か」
その問いかけも考えさせられました。
ページ数以上に濃い内容。
この作品も楽しく読まさせてもらいました。
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将棋界という狭い世界に捕らわれた少年たちとその家族の因縁のストーリー。才能は遺伝か環境か〜に注目して読み進めていたが、衝撃の結末にモヤモヤが止まらない。家族を含めた彼らのこれからが気になる。
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棋士家系のサラブレッドと平凡女流棋士それぞれの息子が病院で嬰児交換される。
息子たちは棋士の道に進まんとするが壁に阻まれていく。
棋力は血統か努力なのかが題材だが、後半になると親子の縁やトリックが全面に出てきて「そうじゃないだろ、三段リーグを進めろや!」と言いたくなってくる。
親世代とも頻繁に場面転換があり、どっちの時代か混乱することも。
最後が俺たたエンドなのもどうかと思いますがね…。
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前作「盤上に君はもういない」から少し経った頃、両親と祖父が棋士というエリート一家に育った京介と、元女流棋士のシングルマザーに育てられた千明。プロ棋士目指す2人の“天才”少年に持ち上がった出生時の取り違え疑惑。
取り違えはあったのか、なかったのか?
才能を極めるのは遺伝子か、環境か?
前作と比べると、将棋の世界の厳しさや苦しみよりも取り違え事件の真相に重点が置かれたミステリ要素の強い作品印象。個人的には将棋の世界の厳しさや棋士たちの努力、葛藤みたいなものを描いた作品が好きなので少し物足りない。
結局、才能は遺伝子なのか環境なのか。よくわからない結末。まあ、そんな簡単に答えは出ないよね。
血のつながりってそんなに大事?
15年も育てたら、今更間違ってましたって言われて、はいそうですかって子供を取り替えるなんてできない。それって母親の考えなんだろうか?
最後まで二転三転の結末は、ミステリ的には面白いんだけど、ちょっとモヤモヤ感は残るかな〜。
長瀬厚仁と国仲遼平の友情に一番グッと来た。
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取り違え問題がどうなるのか?中盤までは面白かったけど…
国仲遼平と長瀬厚仁の友情が、物語の中でいちばん心に刺さりましたね!
その分、千明と京介の結末にはなんだかモヤモヤが残った感じ。
将棋の世界に疎くても、奨励会のこととか、三段リーグの厳しさとか、説明があって理解しながら読めました。
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興味を引くテーマだったので手に取った本だったが、テンポが後半まで遅く、少し読むのに苦労した。
後半の動きは面白く、頭をフル回転させながら読み進められたのが良かった。
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「カッコウの悲鳴が聞こえるか」
同期でありライバルである。
自身は手に入れる事の出来なかった人生を、似たような過去を歩んできた者が手に入れたら悔しいだろうし苦しいだろうな。
「モズは誰を愛したか」
嘘を本当のことにするため。
ここまで大事になってしまった事を、皆を欺くことにより現実が真実だと思いこむように仕組むなんてよく考えついたな。
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綾崎さんはこれがはじめて。とても面白かったです。
将棋の戦いそのものについては、僕も含め読者はどうせわからないので、戦いの周辺のことを書かざるを得ないという難しさはあるのだけど、プロとして(特に女性のプロとして)生きていくことの難しさというのはわかるので、そのあたりのドラマを描きたいというのはよくわかります。『三月のライオン』とか『将棋の子』とか、そういった話を描いたものは面白かったですし。
ただ自分の子どもを自分でない人間に任せたいという心理はよくわからなかったかも。自分自身でも、取り替えた子を代わりに育てることになるわけで、そういう意味ではいわゆる「里子に出す」ということとも状況が違いますから。
単純にシングルマザーという状況で、自分が育ててもかわいそうという気持ちならわからないでもありませんが、だとすると引き取って育てるよその子どもはかわいそうなことになるわけで。自分で育てる子に気持ちがうつることは当然予想されるのに、そんなことをするだろうかということが最後まで理解できませんでした。
だからそれをやってしまう母側の動機はよくわからないのですが、「もしかしたら自分は取り替えられた子なのかもしれない」という側の気持ちはとてもよく描けていると思います。
血と育ちの問題は、どちらにせよ将棋の達人の血をある程度はひいているわけで、あんまり比較できるような状況ではないですよね。
それが書きたいなら、もっと違う状況設定をすべきだったろうとは思いました。
後から、『盤上に・・・』のほうを読みましたが、そちらと比べてよりこの取り違え問題にスポットライトがあたっている分、よりドラマチックで、ミステリー的な面白さはあったと思います。