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東京で大学生活を謳歌していた茂果は、友人の由紀からあるアニメを布教される。
柔らかな表情、手描き感のあるタッチ、自然な体重表現、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。紹介された絵師のイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。
Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂に対して、茂果は同性愛者なのではないかと考え、やがて過干渉してしまう。境界の曖昧さ、線引きの難しさを、姉弟の視点から見つめ直す。
茂果ちゃんの弟ラブな勢いがすごくて、思い込みも激しくて、弟の幸せを願うがあまりにWデートを仕組んでみたり、恋人と口論になったりと、なんだか猪突猛進なところが微笑ましい。
恋人がバイセクシャルなのは許せるのに、弟のゲイ疑惑に過敏な反応をしてしまうのは、家族という近い存在だからなのか。家族と言えども所詮は他人、と一言で割り切れない微妙な感情を細かに描き出していて、考えさせられた。
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大事な弟に幸せになってほしいという気持ちは分かるけど、異性と恋愛して結婚して子供を産むことが幸せであって同性と恋愛すれば幸せにはなれないって決めつけて、幸せになってほしいと思ってるくせに弟のことは何も考えず干渉しまくって勝手に彼氏の妹とくっつけようとして、本当に理解できなかったしものすごくウワァ...という気持ちになった
そもそも弟は純粋にBLが好きなだけかもしれないし、本当のセクシュアリティーなんて分からないのにあそこまでの考えと行動に至るのも謎だし、身内とはいえ恋愛の有無やその相手に関係なくどんな形で幸せになろうともそれは穂垂の自由で、そこに茂果が干渉するのは違うんじゃないかなと思う
あれだけ極端な考えで干渉しまくってた割にあっさり終わっちゃったのも、弟が同性を好きだったら幸せになれないって思ってるのに自分はバイの彼氏と付き合ってても平気だったのも納得いかないな...
もうみんな身内だろうがそうじゃなかろうが人の生活と恋愛と幸せに干渉したり口を挟んだりせず自分が楽しく生きていけるように努めなよ、人は人、自分は自分だよという気持ち
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わたしが擦れた大人だからか、途中で読むのがつらくなった。
朗さんがどうでるのかと思ったらちゃんと言う人でよかった。
茂果さんのような考え方の人が大多数世の中だと思うのでそういう人この本を読んでどう感じるか、穂垂さんや茂果さん同世代はどう感じるか知りたい。
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星3か4で迷う。
面白いと思うが、姉の気持ちが皆目わからない。
親のそれとも違う、何か。
ブラコン?過干渉というか、お節介おばさんみたいな、少し不快にも思う姉の感情が難しい。
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『檸檬先生』がとても印象的だったので、読んでみた。
弟、穂垂(ほたる)姉、茂果(もか)。
モカの彼氏の朗ががバイ。
付き合って初めてのデートで彼の方から打ち明けてくれた話が衝撃的だった。
でもそんなことより、弟が心配な茂果。
茂果は、朗の気持ちも弟の気持ちも汲み取らない。自分が考えていることが当たり前の事実だと思い込んでる。
こじれた話をほどこうとしない。
半年も放っておかれて、でも朗は、茂果が好き。
弟は心配だけど、今やっていることが楽しくてキラキラしていたら、それでいいと思えた茂果。
わかってくれて、理解できてよかった。
決めつけは、良くない。何が幸せなのか?は、人それぞれ。
そういう気持ちがうまく書かれている。
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仲良しきょうだいのおはなし
じぶんにひきつけて読みやすい内容だった
色んな人がいる
その人がそれで幸せなこともわかってる
だけど自分の大切な人が自分の普通から外れた時
あなたはそれでも応援できる?
普通はそれぞれにあるんだってことを教えてくれる
好きな人の好きを応援したくなる
そんな1冊
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主人公の彼氏である朗がしっかり意見を言ってくれる人で良かったと思います。ずっと主人公が弟の穂垂に過干渉し続けている時点でモヤモヤしていたのですが、最後があっさりしすぎて何となく気持ちが晴れないまま終わった…という感じでした。
10代の自分からしても、主人公に共感することは難しかったです。
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軽め。題材としては読みやすいけど共感できるかは微妙。
主人公・茂果のブラコンがかなり重症。世の中の姉はこんなものなのか?
弟・穂垂が絵を描くオタクでコスプレもすることは受け入れてるのに、BL絵も描く腐男子って知ってモヤモヤするのはよくわからなかった。非オタかつブラコンによってここまで解釈歪むかな普通。
彼氏・朗くんが優しい。一鳥一石こと鳥居さんがさっぱりした人で一番好きなキャラクター。
作中に出てくるマンガ/アニメ「ヒライス」面白そう。
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なんでこんなにも評価が低いのかわからない作品。
主人公のモカちゃんは自分の弟がBL作品を描いていて実はゲイなんじゃないの⁉︎いやだやだ、弟には恋人ができる苦労のない幸せ人間になってほしいと願っちゃう。けれどそれって本当に本人が幸せであることに必要ですかね?というお話
実は意識調査では身近な人が性的マイノリティだった場合の嫌悪感について、近所の人や同僚のような他人には低く、きょうだいや子どものような身内には高くなったという結果があります。
今回のお話でも姉弟という身内の関係が描かれており、その嫌悪感の最たる由縁を描いた作品でした。
主人公の成長と共に身内の関係や多様性を感じるきっかけになるような素晴らしい内容でしたが、なんでこんなにも評価が低いのでしょうか?
おそらくヒロインのモカが嫌いという意見があるとは思いますが、そんな人に言いたい。いやいやモカちゃんはずっと悩んでたんですよ、自分なりになんとかしようと頑張った結果ですよ、身内にそういう人がいたら何をしてあげるのが正解かなんて分かりきってるとは思いますが、モカちゃんみたいにそうじゃない人だっているんですよ。まだ成長過程なんだなとどこかで応援してあげる気持ちを持ってあげてください。
僕から一言、この作品傑作ですよ