投稿元:
レビューを見る
コロナの時代に「甲子園」を見つめなおす機会を持ててよかった。高校球児だったときは全く意識していなかったが、高校野球って特別なものとして日本にあるものなのですね。
投稿元:
レビューを見る
2020年春夏甲子園中止。1918年米騒動、1941-45年戦争以来のこと。宿舎を出て帰省、宿舎に戻ってからも練習時間短縮、県外移動が出来ず練習試合をこなせないなどなどこれまで出来ていた準備が積み重ねられず、苦労が見られます。伝統校が保持するルールにとらわれず、監督、選手たちが与えられ条件で効果を得る方法を考え、甲子園は通過点であり、野球を通し社会に出て通用する力を養うことが大事だと高校生活の送り方を切り替えていく様はどの学校も共通しており、立派でした。
投稿元:
レビューを見る
2020年の春夏は中止、2021年も感染者増による
出場辞退など、当事者の高校生からすれば「なん
でこんなことに・・・」と信じられない事態が発
生した全国高校野球大会でしょう。
まさにコロナに翻弄された約3年間でした。
この間にチームを指導する監督は何を考え、どう
チームメンバーに伝えたのか、そしてこれからど
う過ごしていくのかが語られているのが本書です。
いわゆる強豪校ばかりではありますが、実はそう
いう学校ほど「野球だけの人間になるな」「社会
人としても通用する人間になれ」と、人間教育を
意識しているのです。
ゆえにコロナによる大会中止に対しても「この先
も人生は続く、この悔しさを糧に真っ直ぐ生きろ」
という言葉は選手の心に刺さったのではないかと
思います。
またグラウンド整備なども学年関係なく全員で対
応する学校が多いのにも驚かされました。
昔のように「雑用は一年生の仕事」というのは、
最近はないそうです。
それが功を奏して、コロナ禍での練習時間の制限
下では、全体の効率化につながり密度の濃い練習
ができるようになったとか。
強い学校も変わり続けているのです。
試合観戦からだけでは知ることができない甲子園
の「今」が伝えられている一冊です。