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紙の本
子どもの世界は小さくて……
2002/07/25 18:24
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも仲よしのたえちゃんと、なおこちゃん。
学校の帰りに、幼稚園児の男の子が迷子になって泣いているのを見つけます。
二人は、なんといっても、もう小学一年生。
お姉さん声で話しかけます。
聞いてみると、男の子が行きたがっている場所は、なおこちゃんの知っているマンション。
二人は連れて行ってあげることにしました。
無事に男の子を送り届ける二人ですが、帰り道、今度は二人が迷子になってしまいます。
私は子どものころ、迷子になるということに、ひどく敏感な子どもでした。
知らない場所で、家族や友だちが視界から消えてしまうことに、ひどく怯える子どもだったのです。
だから、作中の二人の不安な気持ちが、心にとても響いてきました。
でも、たいていの人なら、子どものころに、そういった気持ちに覚えがあるのではないでしょうか。
小さなころの世界はとても狭くて、小さくて。
知っている場所なんてほんのわずか。家の近所だけ。
それも、一本でも道を間違えて、知らない景色に囲まれると、とたんにわけがわからなくなって。
人に聞くこともままならず、調べる手段も、頼る手立ても知らず……。
とにかく、なにもかもに無知で、ただ大変なことになってしまったという、不安や恐怖感が心を支配する、あのスリル(スリルなんて遊び感覚な言葉は今だから使えます。子どものころの私はそれどころではありません)。
子どもは、とてもちっぽけな存在。けれど、それだからこそ、毎日がとても新鮮!
そんな子どもの世界が、生き生きと描かれている一冊です。
そして、やっぱり、物語の中の二人は、少しずつではあっても、ちゃんと成長してゆくのです。
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