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ミッション系の女子校に通う那由多、翠、淑子をそれぞれの語り手に進む物語。
それぞれどこか欠落した部分がある少女たちの秘密が静かに日々に埋もれている様子が描かれている。
キャラ設定はおもしろいけど、イマイチラストが微妙。ハッキリしない終わり方に少々がっかり。
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しをんさん、シリアス小説も書ける人だったんだね!!
てなわけで、最近エッセイを立て続けに3冊読んでたから、小説も読んでみよ〜と手を出してみた1冊目。女子高モノだからなのか、なんかもう本全体からシリアス臭がプンプン漂ってきそうな勢い。具体的に言うと、なゆたの名前のエピソードとかに非常にこそばゆい気持ちになった。なんか、引き合いに出しちゃアレやけど、セカチューで自称おませ高校生たちが偉そうに作家の名前とか話題にしてたのとかサ・・・。確かに高校生ってそういう年代だけどナ。
3つの話からなってるんだけど、1個目は男はみんなこれ読んどけ!!と思った。
(コレ以降何気にネタバレっぽいんだけど)
2つ目は読んでてラストにクライマックスが待ち構えてる構図に、1つ目と同じじゃん・・・。何もそんな必ず話にはクライマックスが必要ってわけでもないのにな〜そんな気負い入れずに、うっちゃっててくれてていいのに・・・と思った。
でもそしたら3つ目はあっさりとそのパターンを打破してくれたので良かった。あとシリアス過ぎるムードが3つ目でかなり緩和されたのにも安心☆
そしてとりあえず翠→なゆたに萌え〜(お約束)BLエッセイ本に載ってたお試しBL小説が、初老の教師を男子高校生が押し倒す、という激しい設定だったので、女子高校生同士なんて普通過ぎる設定には萌えない人なのかと危惧してました(笑)
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カトリック系女子高に通う3人の女の子の話。「秘めごと」は誰もが持ってることですよね。 しかし、合わなかったなぁ。なかなか読み進められなくて、けっこう適当読みになってしまった。ラストも曖昧な感じで、はっきりしたラストが好きな私には合わなかったかもなぁ。
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高校生ってこの世で一番キラキラしてるものだと高校生を終えてから思うのだけど、その渦中にいるときはキラキラなんて見えなくて、必死に泥まみれで生きている。
高校生いいなぁ。
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2007.4.26 性格の異なる三人の少女達が、家族、学校、男たちの中にあって「私」を模索する。それぞれが壁にぶつかりながらも「私」を探す。読んでいて、甘く切なく心が痛む。いまどきの高校生ってこうなのかなぁ…。自分の時とは全然違い、重ね合わせることもなく読んだ。
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カトリック系女子高を舞台に、3人の少女それぞれの視点で書かれた短編が時系列順に連作していく。濃く煮詰めた幻想の少女たちの青春模様。暴力的なまでに潔癖で、切れそうなほど静謐な空気を漂わす少女たちが語る物語は、どこか狂気を孕んでいる。私も確かに彼女たちの狂気を共有していた頃があったのだけれど、それは打算が介入した時に私の手から離れていってしまった。だからこの本を読むと少しの憧れと恥かしさを覚えるのです。
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お嬢様学校に通う女子高生3人の視点から語られる人には言えない自分だけの秘密の話。
たしかに年頃の女の子ってこんなかもねぇ〜
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私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―。記念碑的青春小説。
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こんな学園生活が送れたらどんなに素敵か・・・!それぞれの描写がきちっとしていて、いつもとは作風が違うようなきもしたけど、引きこまれていった。
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少女から大人へ変わる時期を上手く描いてると思う。
私が特に思い入れのあるのは淑子
高校時代に考えていたことが彼女と全く一緒だった。
彼女の最後が気になって仕方がない。
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うーんと、これも映画「17歳のカルテ」を見て感じたことと同じことを思った。
思春期。
自分を振り返っても、確かにいろんな思いを胸に抱えていたの。
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希望があるかぎり期待は生まれる。期待があるかぎり絶望は生まれ続ける。私はもう期待したくない。自分の中に期待があることを認めるのすら今はつらくてむなしい。私はすべてを押し流してしまいたい。オリーブの葉の一枚も残さぬように、私の中の期待のすべてを滅ぼしてしまいたい。何かを恃みにするのではなく、自分の力で切り裂き踏み固めなければならない。それが私の望みだ。そうでもしないと始められない。
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う〜ん。
翠の気持ちが知りたくて、翠の章を楽しみにしてたんだけど、いまいち分からなかった。
三浦しをんの本を読んで、3冊目にして気づいたこと。この人の本は、「その後」を読者に想像させるパターン。
結末をはっきり知りたい私としては物足りないのかも。
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結構苦手かもしれない。
女の怖さはすき。
ただ女の気持ち悪さは嫌い。
思春期の女の子って多感で?繊細で?
なんだかそういうのが、すごく気持ちが悪かった。
いい意味でも悪い意味でも。
ただここまで、気持ち悪さを味わえたのは
文章の素晴らしさのせいなのかもしれない。
結構色んな連作は読んだけど、一人称の表現のすごさを知った。
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三浦しをんのなかでは非常に、観念的&思索的な作品になっている。各章を代表する3人の少女の、一人称で描かれる心理描写が細かくかつ重く、思春期特有の感情と思考の入り交じったダークな厭世観をはらんでいて、私などはちょっともう勘弁してよって思わずにはいられない面があるんだけども、感じる人はたまらんだろうなあ。解説の「現実に対する感受性の狂い」という切り込み方は非常に鋭いと思った。