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エッセイだけのつもりでしたが間違えて借りたので読んでみた。解説にもあったけど、櫻の園にも通じる少女小説かと。
作中の彼女らのことが、わかるんだけどもそれは違うとも言いたい、そんな気持ちです。
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図書館でかりた。p25あたりの「私は異常だ。自分のクローンと恋をするしかない人間だ。」っていうところに高校性の頃のわたしなら共感の嵐だったでしょう。
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カトリック系の女子高にかよう三人の女の子の話。
時間軸は、順番なんだけど、主観は三篇でそれぞれに変わります。
えーーっと、どういってもネタバレになりそうなので、自粛しますが、基本的には面白かったです。
ただ、女子高の話というは、すでにあるものが多くて、「洪水のあとで」では吉田秋生の「吉祥天女」と「桜の園」を思い出し、「地下を照らす光」は姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」を思い、「廃園の花守りは唄う」ではNHKドラマ「深く潜れ~八犬伝2001」を思い出してたりした。
で、それらを超えているかというと…。
一体、なにが足りないのだろう、とつらつら考える。
多分、作者と主人公たちの距離感が問題なのだ。つか、あんまり作者に愛されてないよね、主人公たち。
少女たちは、いつも不安にさいなまれている。自分が愛されていることに、自身がもてない。なぜなら、女だからだ。男が、自分を愛しているといっても、それは女という器官があるからなのではないかと、疑っている。
だからこそ、物語の主人公たちには作者の愛が必要なのだ。
可愛そうな、特に「地下を照らす光」の淑子を思う…。
どうか、彼女が幸せでありますように。
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初めての三浦しをん。
三浦しをんに興味を持ったきっかけ。
ぞっとする。 歪んでる。
きれいな文章。
主人公三人が魅力的。
那由多がすき。
思春期。 うん、そうなんだな。
女子高の空気って、ちょっと感じてみたい。
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三人の女子高校生の話。
淡々と進んでいくストーリーなので、後にあまり残らない部分もありますが、三浦しをんさんの作品は割と好きなほうなのでよんでみました。
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仏教とキリスト教の愛の違いを友情と愛情に例える所など、随所に見られるしをんさんの感性や言い回しが好き。
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+++
私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靱な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―。記念碑的青春小説。
+++
洪水のあとに
地下を照らす光
廃園の花守りは唄う
+++
章ごとにそれぞれ、那由多、淑子、翠(すい)が主人公である。カトリック系女子高と聞けば、女同士のどろどろした日常を想像される向きもあろうかと思うが、本作は集団としての女子というよりも、そのなかにある個としてのそれぞれを描いている。幼いころのトラウマや、自分自身の存在に対する自信のなさ、プライドの裏返しの劣等感など、さまざまなものを抱えた彼女たちが、誰をどのように信頼し、どのように繋がっていくのかが興味深い。そして、大人にもなりきれていないが子どもというには知りすぎている彼女たちの怜悧な残酷さにもドキリとさせられる。目を離せない心持ちにさせられる一冊である。
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横浜のカトリック系女子校に通う少女3人のお話。
作品全体の雰囲気が、もうあまりにも自分の高校生活に似ていて、思わず作者の経歴を調べてみたら横浜ふた葉wご近所さんww
経験者でなければ表現できない、あの独特の世界がとても緻密にリアルに描かれていて、自分の中高生活の記憶に飲み込まれそうになった。
那由多のエピソードでは、那由多と翠がとても超然とした存在で、淑子は一番平凡に思えるのだけど、読み終えてみると一番危ないタイプなのは淑子で、多分一番普通なのは翠なのかなとも思う。普通って何だって話だけどね。。
学校生活の様子がリアルすぎて、彼女達の語り口があの年代の少女そのもので、何だか色々ぐぅっと来たのが印象的だった。
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三人の女子高生の物語。自分も昔は女子高生でしたが、
う~む。なんだかあまり共感できませんでした。
キリスト教と仏教の違いなど興味深い部分もあるんですが、
登場人物に共感できないとツライですねぇ。
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すんごく昔に斜め読みしてしまった作品。
今回はちゃんと読んでみた。
とあるひとコマを、恐ろしいほどに細かく描写する視線なんかにはうなりをあげてしまう位なのですが、いやー、なんか三浦さん若い!
なんつーかこう、今になって読んでみると、昔の痛々しい中二病ノートをうっかり見ちゃった!みたいな気恥かしさがちょっぴり胸をよぎったりして・・・。
いや、文章も研ぎ澄まされていて美しいし、読みごたえもあるのよ?
ただもうちょっと自分も若い時に読んどきゃよかったなぁと思っちゃうのですよ。
この物語に、素直にうっとりできた頃に読むべきでした、ははは。
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ちいさな世界で育まれる、少女たちのお話。
時系列を追い、3人の少女の視点で描かれるちいさな世界。
はじまりは那由多(なゆた)。みんなに好かれる容姿や態度をしていて、だけど少しみんなと違う。心の中に巣くう違和感を、ある日形にして吐き出してしまう。
そしてその後は淑子。恋が終わってしまうことを恐れ、あがく少女。平凡な自分を嫌い、非凡な(と自分が感じる)人と近づきたいと願う。
最後は翠(すい)。超然としているようで、実は平々凡々な少女。そんな自分を恥じ、恥じてしまう自分をさらに恥じている。
三浦さんの文章の特徴は、周辺の細部を深く深く掘り出すことで、ほんとうに描きたいことを浮かび上がらせる書き方だと思う。だから、さっと読むだけではなかなか何が描きたいのかわかりにくかもしれない。
本作で主に語り手になる3人の少女は、みんなそれぞれ自己嫌悪していて、なにかを恐れている。要するに、思春期によくいる少女たちなのだ。
是非思春期を過ぎた女性たちに読んでもらい、こんな時代あったあった!と悶えてほしい。
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女子高生3人のお話。何も考えていなさそうに見える女子高生らしい女子高生だって抱えている。あのひとは頭が悪いとか、何も考えていないとかわかってないとか、そんなわけないよなあって。そういう感想が出てくるのは大人のふりした子供だからかもしれないけれど。
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わたしは女子校出身だげれど、この作品の、あの息苦しくて気安い世界観がよく理解できた。
狭い校舎の中に何百人も女ばかりというのは、一種の異常空間。
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女子校モノです!ちゃんと読んだのは(漫画除く)初?な気がする。女の子って恐ろしい生き物なんじゃないか、と思えた。自分も♀だけどさ…。
三浦しをんさんの本は今まで男性主人公のものばかり読んでいたから、なんか新鮮な感じがした。一番素敵っ!と思ったのは、翠の弟の碧。ほんのちょっとしか出てこなかったけど、すごく好き。何か妙にツボでした。
女子の恐ろしさが存分に堪能出来た。
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三浦しをんは『風が強く吹いている』や『まほろ駅前多田便利軒』が好きです。
雰囲気のある文体と、独特の心理描写に、上手いなぁ~といつも感心させられております。
この『秘密の花園』は特に、文体と心理描写で勝負している作品です。
女子高生の日常と心理を描いた作品なのですが、『女子高生、こえ~~!!!』って思うっくらい歯止めの効かない心理の暴走です。
俺ら、高校生の頃、こんな化け物を相手してたのか?!って、ビビッてしまうのですが、こんな緊張感のある友達はあんまりいなかったのかな?とも思います。
でも今思うと、凄く一途な友達もいたなぁとも思うのでした。
今だったら、こういう娘とまともに相手をするのは難しいなぁと思うのですが、高校生だった当時を考えると、殆ど何も考えてなかったから相手出来たのかな?
それとも、それなりに真剣に考えてたから、勘違いながらも相手出来たのかな?
それとももっと何も考えなければ、もっとちゃんと相手出来たのかな?と、いろいろ考えるのでした。
この『凛と』起立しているような心理描写が結構好きです。