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ストーリーは好きだが、心理描写が唐突。読む流れが止まる。
ま、この後、どんどんうまくなるんだから許す。
上手な人の若書きだ。
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人生で最も多感な年頃。
無邪気さと激情をすれすれのところで併せ持つ危うい存在。
『少女』、という生き物。
その純粋さと残酷さ、リアルが精密に描かれているなーとおもった。
かなり衝撃だった。
なぜなら、このかなりエキセントリックな少女たちの心情に、あまりにも共感を覚えてしまったから。
こころにもやもやしているものを、ぱっと簡潔に文章にされてしまった、そんな箇所がたくさんあった。
特に那由多の章。
だから冷静にレビューできなーい
わたしはやっぱ異常なのかなと不安になったけども笑、
同時になんだかとても救われた。
三浦しをんは本当にいろんなタイプの小説をかくけど、どれも中途半端な感じがしないのがすごいなーと思う。
ストーリーとしてはとくに…というか、ストーリーじゃなくて内面描写が完全にメインなんだけど。
何度も読み返したい小説のひとつ。
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少女であること。
少女というのは特別な存在。そんなに綺麗でもないくせに、とても綺麗で、どろどろしたところまで、その綺麗の要素。そんな綺麗な存在として、那由多と淑子と翠の三人がそれぞれの視点から描かれている。傷つき、反抗し、それらを内に秘めて、そんな少女が美しい。
こういう学園モノの司書って、なぜいつもこういう独特な存在なんだろう。
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私はなにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?
カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。
性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深く見つめている。
「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。
自分を生き抜いていくために求めていたことは……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うううーんとね、
とにかく印象に残ってるのは那由多が痴漢のいちもつを軍手で掴んでカッターで切りつけたとこね!笑
なんかさ、よく友達と痴漢とか性犯罪するやつ去勢しろ。ちんこもげ!
とか言うけどさ、このシーンみて、よくやった!…って思うんじゃなくてやっぱり怖かったよね。
那由多が。
もちろん、放り出してたんだから?自業自得、正当防衛!とも思うけど、あとの方で那由多が自分が怖いっていってたけど正にそれで、他人を傷つけることにセーブが掛からなくなるってのが怖い。
ロリコン親父のとこもぞっとした…
なんか那由多の話が一番うううって感じだった。
あと…淑子どうなったの…
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いつの時代の女子校?
女子高生の会話にリアリティがない
私も女子校出身だけど、もっと魅力的な同級生はたくさんいたし、当時の「心の闇」はもっと複雑で深かった気がする。
だから、薄べったい感じがする。
いや、でもこの気恥ずかしい青臭さは、いまの女子高生たちにも共感を得るのか?
(´ω`)ウーン
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110429*読了
三浦しをんさんの小説の書き方が好きです。
私は中高短大と女子の園で過ごしてきた人間ですので、女子校独特の空間というものを小説の中で再体験できて、非常に懐かしい思いに浸ることができました。
私の場合は那由多、翠、淑子のようなめくるめく思考にとらわれることなく、ただただのほほんと過ごしてきたのですが、こうゆうことを考えていたクラスメイトがいたのかもしれない、と思うと楽しいですね。
三浦しをんさんの他の小説も読んでみようと思います。
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女子校もの。同じクラスの3人の生徒それぞれの視点から語られる3編から成る連作。
世間的にいえば恵まれているものの、閉鎖されて限定された空間での、それぞれの閉塞感が綴られている。
学生だから、女子だから、若いからってみんながみんなへらへら楽しく生きてるわけじゃない。むしろみんな苦しんでいる。そんな危うい気持ちのもって行きどころがわからない。
登場人物たちのそんな気持ちが、行間から漂い出しているような作品でした。
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何冊か読んだ三浦しをんさんの作品が好きだったから読んだけど・・・。
高校が女子高だったから作品の世界観がわからないわけではないけど
やっぱり私がいた環境とは違ったなぁ。
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三人の少女たちの灰暗い話。
明快な解決がなく、モヤモヤしたまま終わってしまう。
少女たちの内面が丁寧に書かれ、高校生の時を思い出した。
私は三人ほどしっかりした考えは持っていなかったけれど。
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『どうして拒絶と許容の狭間で揺れ動く精神を持って生まれたの』
とかいう言葉の紡ぎ方が、この人の小説の中でも一際綺麗だった作品だったんじゃないかな。
3人ともお互いのことを、分かってるようで分かってなくて、分かってないようで分かってた感じでした。
翠の話が切なかった。
そして淑子が帰って来なかった。のがちょっと残念。
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3人の少女の視点が変わりつつ、時が過ぎていく。
この年頃の少女の葛藤…だけならまだしも
思いや気持ちや、一点においてこだわる思考。
そのまま、でした。
傍から見ればお友達、な彼女たち。
けれどはたしてそうなのか、と言われれば…。
コンプレックスを持っていたり、達観してみたり放置してみたり。
注目すべき点は当然彼女たちの思考回路なので
それ以外は、謎は謎のまま。
結局、収集はついたのでしょうか?
そして先生は…どうしたのでしょう?
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女子高校生の思考回路がもどかしかったり
懐かしかったり めんどくさかったり
かわいらしかったりww
結局、淑子は帰ってきたのかなぁ・・・
あんな先生ごときで人生を棒にふるのはもったいない!
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カトリック女子高に通う三人の女の子。それぞれの思いを伝えられずにでも通じ合いながら。この年頃ってこんなんに深く思い悩み苦しむものだっただろうか。学校の設定が自分の出身校に非常に似ていてわかるなーと共感したり怖くなったりしました。どこに行くのかわかりづらい内容なので、苦手な人もいるかな、という一冊。3点というより3.5点かな。
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さきを越されてしまったそんな悔しさと、
同質の者を発見した仄かな喜びと。
「少女」
それそのものが、常軌から隔離されているような、純真と清廉の檻の中に閉じ込められた息苦しさが、それこそ粘液のように纏わり付いている。
登場する少女たち、そのそれぞれが、自意識と無自覚な自己陶酔の影に覆われている。それでも、「少女」だったわたしも、あのこも、けして微熱と嗤えない、たしかな冷熱のなかで、”バージン”を過ごしたのだ。
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思春期の少女3人の物語。
女子高、未知の世界なのであこがれるような、自分は行かなくって良かったような・・
余韻が残る終わり方。