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投稿者:むくどり - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに川上弘美さんの短編集を読みました。
この方のエッセイは好きで何度も読み返しては楽しませて頂いておりますが、本書の男性目線のお話が新鮮に思いました。
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穏やかに読んでいると、ん?とヘンテコさが顔をのぞかせますが、それも当たり前のように描かれてて穏やかなまま読めます。
川上弘美さんの世界も好きです。面白かった。
歳が離れてたり、親族でも友人みたいな関係なのが良いなと思います。死者と生者の間も近くてよい。
「二人でお茶を」「儀式」「二百十日」「ルル秋桜」「廊下」が特に気に入りました。今回また装画が食べ物になってるのも好きです。
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どの物語もとっても良かった。
短編集はいつもはいり込むと同時に終わってしまって物足りなさを感じることが多いけど
この短編集はどの章も最初から入り込めて、終わる頃には納得して終われる。
その中でもいいラクダを得るが好きだったなぁ
全部それぞれ良かったけど。
短編集で全部の話が好きな本に出会えた。
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生と死、出会いと別れを描いた、ちょっと不思議で心和らぐ短編集。ふわりと漂うような非日常的なお話が多いのに、読んでいる自分の輪郭はくっきりとなぞられてゆくような気がした。命をもって今ここに存在していることを、この本は教えてくれる。そしてそれが、いつか失われていくことも。
わたしがなくしたもの。もう見つけてあげられなくても伝えたい。あなたがあけた隙間で、わたしは今でも待っていると。
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ちょっと変わった短編集が読みたくてチョイス。
期待どおりのやわらかい文章でした。
広い意味での家族が出てくるはなしが多かったようにおもう。
特に好きだったはなし。
儀式…とあるものの1日のルーティン
お金は大切…お金で買われたらしい僕と和田さんの一晩のはなし
ルル秋桜…死体の写真をスクラップしている女の子の日々
無人島から…1年のうち十ヶ月は3人の家をぐるぐるしている女の人のはなし
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17つの物語がつまった、短編集
P175
弱いっていうことは、とても強いことなんだな。
ガツンと来た。
全体的に不思議な世界。
〝精神年齢にともなう外見で日常を生活したいもののための宿舎〟がすごく不思議。そんな世界があるのもおもしろい。
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中年期に差し掛かる人々の恋愛模様をメインとする短編集。最後の「廊下」が特に秀逸。
何もかも失う展開に、終盤はただ「消えないで…消えないで!」と悶えてしまった。
年始からじんわりさせられたな。
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4よりの3
川上さんの文章。
小品集にありがちのナルシストさや、いいでしょういいでしょう感がなく、甘っぽすぎず、淡々としているんだけどかといって乾きすぎてもない。
押し付けがましくないのにナチュラルに感受性を刺激してきて、こちらが勝手に感傷的になったりしみじみしたりする。
川上さんの文章ってだから好きなんだ
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読みやすい言葉で綴ることが、どれほど技術を要するのか。川上弘美さんの小説を読むと、毎度それを痛感します。
日常の中に空想というか"変な瞬間"が混じっている。でも違和感なく「そういうもの」として受け入れて読めてしまう。非日常とは思わず、日常と地続きの感覚が途切れることはありません…とは言え、やはり"変"かもしれない(笑)
川上さんの小説を読むと、自分の日常と対比されてふわっと現実が浮くような気持ちになります。
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感想
日常にひょっこり顔を出す裂け目。そこに気づいて足を踏み入れる物語。日常にも起こっているが覗き見る勇気がないだけなのかも。優しい不思議。
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ショートショートくらいの短編集。
好きなのは
「銀座 午後二時 歌舞伎座あたり」
「なくしたものは」
「バタフライ・エフェクト」でした!
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なんかこんな気持ちになったことがあるかもしれないという不思議な感情が蘇って、何回か読み直さないと、その感情がなんだかわからない。
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タイトルが素晴らしく、ジャケ買いした一冊です!
ちょっと不思議な感じだったりと、とっても素敵な短編集でした。
1話目の「鍵」がすごく好きな話でした。
そこに出てくるナナオが別の話にも出てきたのは、
ちょっと嬉しかったです。
あと、タイトルにもなってる「僕の死体をよろしくたのむ」も素敵な話でした。
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いろんな登場人物の
日常の一場面を切り取って描いた短編集です。
どのお話も
現実の世の中とはズレや歪みがあります。
そのズレや歪みの幅は物語によってさまざま。
そんなことは絶対ないよなぁというようなものから、
絶対ないとは言い切れないけど、
おおむねあり得そうにないんじゃないのかなぁ、
なさそうだけどなくもないかもなぁといったものまで。
現実にはなさそうだけど現実感のある、
そのあたりの匙加減が絶妙です。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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じんわりと後から染み込んでくるような短編集。
さほど大きな出来事は起こらない。物語の人物それぞれの日常が文章にしてあるような感じ。それでも、なぜか印象に残る。
私にとっては、大作を読んだ後の箸休め的な一冊だった。