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紙の本
コロナ以降の国際関係を理解するのに役立つ一冊
2021/08/01 11:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
3.11以降なのか第2次安倍政権以降なのかどの時点で決定的になったのかは不明であるが、現在の日本政治の批評はほとんどすべてがポジショントークとなってしまい、本書でも触れている東京五輪の開催に関する言説も誰が発言しているかで政権よりか反政権かが分かってしまい、理性的な判断をするのが難しい状況である。
本書はコロナによる世界の変容からはじまり、日本の国際関係のうち、アメリカ、中国、ロシアとどういう形で国際関係を作っていってるかを特定の立場によらずに説明してくれる。著者は外交政策については、菅政権がほぼ専門家に任せていることから、満点に近い評価を与えている。アメリカはバイデン政権の方向性が見えないものの、ミャンマーに対する圧力は米と連携して軍事政権側とのチャネルとなる役割を担ったり、台湾を巡るG7の共同声明においても、台湾海峡と言葉を変更することで中国との直接的な対立は避けたりと工夫をしながら絶妙なポジションを築いている。
本書では日本共産党に対して批判的な見解を述べている点も類書にはない視点で、中国共産党から資金提供を受けて暴力的な活動をしていた過去を振り返っていないという点と外交が強硬策の一辺倒でネトウヨ界隈と同じレベルの主張となっている点を指摘してくれる。
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