紙の本
悪役は誰?
2022/12/19 20:11
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻では既得権益を守ってお家の計画倒産を図る守旧派VSそうはさせじと奮闘する改革派という印象で読み進みました。ところが、そう単純ではないようで、計画倒産までに貯め込む金は目的があって、私腹を肥やすためではない可能性が。お家を守り、進化の行く末を案じているのは一体誰なのか。
紙の本
大名も辛い
2022/12/07 18:14
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投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んでからだいぶ間があいてしまっていたのですが、やっぱり面白く読めました。
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檀家を持たない神々は気の毒であるが、やはりあまりお近づきになりたいとは思えない。貧乏神がどんなに義理堅くいい奴だとしても。
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浅田次郎初めて読みました。
面白かったです。帯に映画化とありますが、確かに映画でより映える作品だろうなぁと感じました。
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バラエティの着地としては想定内。
神様も7人居ればまとまるのも大変だね~。
御隠居様にもう一暴れさてほしかったかも。
最後の対談は絶対に読むことをオススメする!
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計画倒産を企てる父親は責任を女中の
子の小四郎に取らせるつもりだった
若年からの朋輩だけでは知恵も足らず
見かねた水売りの知恵や兄の嫁の親の
助けに貧乏神・七福神・死神等の力を
かりて物語は大団円を迎えるw
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美しい故郷とお家を守りたい―天下一の塩引鮭が名産の御領国・越後丹生山へ初入りした若殿・小四郎。そのなりふり構わぬ姿に、国家老が、商人と民が、そして金が動き始める。人の世を眺めていた七福神まで巻き込んで、奇跡の「経営再建」は成るか?(e-honより)
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美しい故郷とお家を守りたい・・・天下一の塩引鮭が名産の御領国・越後丹生山へ初入りした若殿・小四郎。家臣も商人も(神様も)必死の金策。奇跡の「経営再建」は成るか?
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癖のある登場人物が多かったせいなのか、主人公であるはず(多分)のお殿様が何か存在感薄かった。
お殿様は頭下げてただけで、周りと神様が何とかしちゃった印象だけど、やはり人柄の勝利なんだろうか…。
幕末の話だけど、幕末感あんまりなかったな、そういえば。
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浅田次郎節炸裂の爆笑痛快時代小説
昔の古い言葉が目白押しで読めない漢字も目白押し
キャラクター設定も抜群
貧乏神やら七福神やら死神まで登場させるバイタリティ
藩主になるはずの無かった4男の小四郎が、思いがけず藩主になり、積もりに積もった借金25万両に敢然と立ち向かう姿。
最後には立派なお殿様になるところが素晴らしい。
えーーーひゃっこいひゃっこい
なんだか想像力が膨らむ作品でした。
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丹生山に初入した小四郎の人間性に引かれて、民や商人や七福神も動き出す。
200年以上に及ぶ借金の積み重ねと、武士の見栄が金よりも当然とされた時代があったのですね。お断りの一言で借金がチャラにされたら、たまったものではないですよね。
上巻からの小四郎を見ていると、真面目なだけでなく、家臣や領民、商人、兄の喜三郎や新次郎に対しても、偉ぶることなく、同じ目線で向き合おうという姿が良かったです。
物語は神様が出てきたり、ご都合主義的な所もありますが、何かを為す時に大切なのは人との繋がりや人情なのかなと思いました。ワンピースのルフィも、真面目とは違いますが、仲間思いな部分や型破りな部分が、結局人を引き付ける所が通じる所があるかも。
巻末の対談でもありましたが、今の日本の借金の高度成長期の逃げ切り世代とロスジェネ世代の対立が、そのまま、物語の藩を倒産させようとする前代と、若い小四郎の対立にも見えるとのこと。
上下巻通じて、登場人物が多かったですが、巻頭の主な登場人物で整理ができました。
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御家廃止(倒産)か再建か、ご隠居vs現名代と莫大な借金を抱え、七福神やら地元産の鮭の塩漬けやら、下巻はコミュカルな展開が面白おかしかった。
最終的には、終わりよければ全て良し❗️って感じ。
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真面目な人柄で兄の嫁取り、参勤交代を乗り切った小四郎。また七福神の全面的な助けもあり、国家老からの蓄財の寄附、地元の産物である鮭の江戸での販売、金山の発見などもはやコメディーのように一転金が集まってくる丹生山松平家。
借金完済に向けたクライマックス。
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昨年のうちに上巻を読み始めて、
やっとすべて読むことができました!
慣れない言葉も多く、特に最初のうちは時間がかかってしまった。。
25万両という大きな借金を背負った松平家をひきついだ小四郎。先代が大名倒産を目論む中、小四郎は真面目と律儀な姿勢で、なんとか解決に挑むお話。
どんな策で立て直しをはかり、成功させるのだろう…と思ったら、そこはコメディ要素のあるこの小説ならではで、七福神と貧乏神、そして死神のおでまし!
この異世界キャラクターたちがなんともユーモラスで、
想像力を掻き立ててくれます(笑)
小四郎に苦労をなすりつけ、大名倒産を目論む先代は一見すると憎々しいのですが、巻末の対談を読み納得。
先代は平和で楽観的な時代を主に過ごし、その時代を生きた人々は今がよければ良いという思考になりがち。
一方、小四郎は物心ついた頃に黒船来航で、危機感を持ちながら育つ時代を過ごしていた、と。
人による性質だけではなく、先代と小四郎には時代背景も強く結びついていたんですね。
ユーモアだけでなく、勉強になる物語でした(^^)
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なんだか集中しきれない上巻を頑張って読んだ流れで挑む下巻は、打って変わってあらゆるものがひとつになってフィナーレに進んでいく小気味良さが素晴らしい。