薬=自分の思考を吐き出す習慣
2020/08/15 13:49
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投稿者:nako - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂口恭平という人は何者なんだろう。初めて知ったのはdommuneでのライブ。0円ハウスの取り組み。ワタリウム美術館での坂口恭平展。歌えて絵が描ける建築家兼アーティストのような印象だったが、自殺者をなくしたいという想いから電話番号を公開していのちの電話ならぬいのっちの電話をはじめたり、CDを出したり編み物をしたり料理をしたり最近では畑を耕したりパステルの絵を毎日描いたりしている。常に何かを作っていて、どこからそのエネルギーが来るのか不思議だった。
この『自分の薬をつくる』では昨年行われた彼のワークショップのエピソードを書籍化したものだ。対談形式で彼が参加者の悩みに答えていく。彼の回答はすべてこれまで電話した2万人と対話や自分の鬱状態の過去の経験に基づいているのだが、悩みに寄り添い共感し、とにかくいろんな相談者に「アウトプットをしよう」と提案しているのが印象的だった。このご時世、インプットできるものが多すぎて
疲れてしまうのだという。彼の話を読むと、作ることが何よりの幸福で、死ぬまで健やかにつくるにはどうすればいいのかが最大の関心ごとという。ここに日々アウトプットしつづける秘訣があると思った。
はじめは遠慮がちだった相談者が、楽しそうなアウトプットを持ちかけられると相談の終わりにはすごく晴れやかな気持ちになっている。読んだ自分自身の気持ちも少し軽くなる。何かを作ってみたくなる。毎日が憂鬱な人、創作のきっかけがない人、創作に悩んでいる人たちに読んでほしい。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人一人に合った生き方があるということが、わかりやすくてよかったです。自分の居場所の作り方など、参考にしたくなりました。
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ご飯を食べたらうんちをしないとっていう本。
現代の特に都市部に住む人は、圧倒的にインプットが多くてアウトプットが足りないと何か別の本でも書いてあった記憶がある。
養老孟司さんも「昔の人の『文武両道』というのは、何も勉強をして武道もしようという事じゃなく、インプットとアウトプット、脳と身体のバランスを考えようという事だと思う。」と言われてた事を思い出した。
坂口恭平さんの場合も、文章を書く絵を描くギターを弾く編み物をする等手を動かすだけじゃなく、それらが出来ない場合は、想いを声に出すというアウトプットだけでも相当楽になると言われてるのが印象的だった。
『死にたいって時はおそらく創造的になっている時で、詩が生まれる時』
『自分に深刻になるな、作品に真剣になれ デイヴィッド・ホックニー』
『人生は解決すべき問題ではなく、味わうべき神秘なのだ キルケゴール』
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いのっちの電話ってどんな感じでやってるんだろうっていう興味から読んでみた。
人が悩んでいる事はたいていの人も同じような事で悩んでいる、だからそれは風邪の症状のようなもので、それを知るだけでラクになる本だった。
何にも興味が出ないというのは、アウトプットしたがってるという事。
アウトプットの質に拘らず、思うがままに、ラクに、やる。
ちゃんと、しっかり、という言葉がどれだけ気持ちを窮屈にしているかという事を、改めて知って、しかもそれはワタシにも当てはまる気がしてなんだか笑えた。
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僕も躁鬱なので興味深く読んだ。
自身の悩みは誰も抱く悩みで、とにかくアウトプットすること。
あとがきがとても良く筆者の遍歴が書かれていて、共感できることが多かった。
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創造力とはすなわち「今の現実だけが現実ではないとちゃんと認識する力」
死ぬまで健やかに作り続けるにはどうするか
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躁鬱の夫が坂口恭平に興味を持ち、私もTwitterをフォローし始めました。もともと才能豊かな方なのだと思うけど、苦しかっただろう鬱との付き合い方を自分なりに探求して、実践して、惜しげもなく披露してくれて、毎日感心してしまいます。
この本も、分かるところもあれば、うーん、あとでもう一回よく読んでみようかなというところもあったりするけど、坂口さんがサービス精神旺盛に語りかけてくれる感じがして、どんどん読めてしまいます。
悩みは人に話してみると、その人個別の悩みというものはなくて、だいたいどの人も同じことで悩んでいる、つまり普遍的な悩みなんだと気づくことで、楽になる。だから、悩みはどんどん口に出した方がいいよ、ということや、やりたいことだけやろうとするより、やりたくないことはやらない、という方が早いよ、とか、そうだよなあ、とたくさん思いました。
また少し時間をおいて読んでみたいし、他の坂口さんの本も読んでみたい。そして、私は、誰の目も気にせず、やりたくないことはやらないで、やりたいなと思ったことは脈絡なくやろう、と思いました。
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悩みや病について対話形式での構成。つくる、アウトプットする、やりたくないことはやらない、戻すではなく別の道を見つける。でも多分この内容を素直に読める時は心が大丈夫な時の様な気がする。
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内容にとても刺激されて、企画書をつくるという作業をさっそくやってみている。不思議な本で、文学というより「自分の取り扱い説明書」のような内容なので自己啓発書に近いのかなとも感じた。
特に今年に入ってから、参加するために準備していたイベントがコロナのせいで中止になり、他にも訪れたかったイベントもなくなった。やる気を大きく落として本を読んだり映画を見たり音楽を聞いたりというインプットの年にしようと決めていたのでそのうちまた自然にうんこのように何かが排泄されるかもしれない。
取説なので、日々の生活の中で何か生きづらかったり、疑問に思ったごとに手に取る事にはなるんだろうなという気はする。
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めちゃくちゃ面白くて一気読み。この本は私の薬。坂口さんは、人の相談を分解して糸口を見つけるのが薬なのかなぁ?それはもう鮮やかで。
ーーー
心が疲れて、
「好奇心がない」
「興味がない」
「関心がない」
ときに必要なのは、
・(インプットを)休んで、出すこと(アウトプット)
・つくること
「自分の薬をつくる」=自分の日課をつくり、毎日実行する
ーーー
・人と比べてしまう→ネットから離れる
・死にたくなる→したいこと(音楽作る)する。できたらデジタルより楽器、歌
・過食→料理絵日記つける
ーーー
わたしの薬はこれ!
・飽きる
→☆実行しない企画書をつくる
・実現しなくてOK
・誰かがお金を出してくれたら実現する
・ちゃんと文字にする
・どうしたら実現するか徹底的に考え抜く
・どっちにも行けないジレンマ
→☆研究する
・研究することは、選択から離れていく
・矛盾は神秘
ーーー
人生は、解決すべき問題ではなく、味わうべき神秘 by キルケゴール
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アウトプットは、うんこ
・ただ出るがままに出す
・パッと思いついた欲しいものを作る
・いきなりつくる
・真似したりして、さっと形にする
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私たちは食べたら必ず排泄をする。同じように、日々さまざまな刺激を取り入れている私たちは、適切にアウトプットをしなければならない。
その思考に強く共感した。
作者は躁鬱病とうまくつき合いながら生きている。そんな作者のところに、悩みを抱えた人たちが集まってくる。
作者の出すアドバイスという名の処方箋はテキトーなようで奥が深い。
結局は自分でなにか行動し、自ら治していくしか処方箋はないのだ。それには、がんばって「やる」こともあれば、「やらない」を選ぶこともある。
とにかく、何かしらの方法で自分を表現することが重要なのだ。
表現しアウトプットをしないと、大したことのない問題も大ごとになってしまう。
人に話したらスッキリした、というのは誰にでも経験があるに違いない。
医者でもカウンセラーでもない。けれど、作者の言葉には確かな重みがある。
人と話すことに資格なんていらなかったんだ、と気付いた。
誰かがうちにこめたものを、うまく発散できないでいたら、ちょっとつついてガス抜きをしてあげる。
なんの取り柄のない自分にも、処方箋が出せそうだ。
悩みを抱える人はもちろん、そういう人に対してなにかできないかと考える人にも、大きなヒントになるあたたかい一冊。
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ワークショップに参加したらそこは病院モドキの診察室と待合室になっており、型破りな医者モドキ(坂口氏)が型破りな診察をし、奇妙な薬を処方するドキュメンタリー本のようなもの。
わたしは坂口氏と同じ躁鬱病を15年患っており、最後の方に書かれていた坂口氏の闘病の遍歴に深く通じるものを感じた。病気の苦しみ、生き方がわからずに悩んできた末にたどり着いたものが、この診察内容だと思うと感嘆せずにはいられなかった。
わたし自身も躁鬱に翻弄されながら生きるヒントを探るうちに朝に重点を置いた日課を作ることや人間関係の作り方、アウトプットの必要性を感じたことなど、坂口氏と同じ方法で生きやすくなることを理解し始めていたものの、まだまだうまくいかずにいたので、具体的に細かく分析しながら書いてあったこの本は目から鱗の『薬の作り方本』だった。たくさん参考にさせてもらいます。
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自分の気持ちの状態に合わせた心の持っていき方の具体的なやり方例はとても参考になる。自分の事を自分で操る事の楽しさを感じさせる。絶対人間は読むべき本!
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自分の薬をつくる=自分の日課をつくる。書くこと=アウトプットする。
好奇心がないのは、外の情報をインプットしなくないから=アウトプットすればインプットしたくなる。
アウトプットの方法を教わっていない。
朝二度寝しない。何時に起きても二度寝しない実験。24時間を30分単位でスケジュール化する。
しおりに書く。栞を軸に生活する。
毎日原稿を10枚書く。10枚以上書かない。
バッチアダムスの0円診療所。
急に興味がなくなったら、アウトプットの時期にきている。
調子が悪いのは、インプットが歪んでいるとき=アウトプットの時期。
自由時間だけになったときは、早寝早起き朝飯。それをしないと鬱になる。
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学生のとき、「なんとなく死にたい」みたいな気持ちが湧き上がる時があった。その気持ちがどうして起こるのか、よく分かった気がする。
自分はまだ気持ち的に追い詰められてないぜ、という人ほど、ちょっと読んでみて欲しい本。
時々感覚的に書かれるのでハテナな部分もあるけど、考え方が面白い。