7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにもつまらなくて、途中で断念。
数百冊小説を読んでいますが、2作目。
つまり、ワースト2。
共感しえないことを一般論として書き連ねてあり、読めたものじゃない。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みか - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の部分だとサスペンスかと思ったがぐだぐだした恋愛ものを見させられた。東北で出会った登場人物以外全員嫌い。
途中何度も読むのをやめようと思ったがオチも微妙
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解説の朝井リョウさんの「私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写」したヘビーな作品という表現がぴったりの,重量感のある良作.
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ある日、婚約者の真実が突然失踪し、架は真実を探し始めるが、、。
冒頭はサスペンスか何かかと思ったがすぐにこの小説の底力を見せつけられる。結婚相談所の小野里さんとの対話あたりから辻村深月さんによる抜群の解像度での心理描写に打ちのめされるが、これが抜群に面白い。そうなのだ、この気持ちの言語化ができるのは本当にすごい。その後も真実の周辺、架の周辺の登場人物たちの語る内容や、架の感じ方に引き込まれる。
ラストを含めた第二部も良かったが、断然第一部の解像度の高い描写が好きだ。
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正直なところ、感想が書きにくい。
"傲慢"な架と"善良"な真実…という構図が次第に綻びを見せ、次第に真実の人物像が明らかになっていく。
これがまた読んでいるこちらが恥ずかしくなるほど"傲慢"。
私も23歳から25歳までの2年間、お付き合いをしていた人と同棲をしていた。結婚という言葉も出ていた。けれどなかなか実行されず、『この歳でまた一から関係を築くのは嫌だなぁ』とぼんやりとした焦りを感じていたことを思い出した。
だから、現状を打破したかった真実の気持ちは理解できないわけでもないけれど、行きすぎた行動に引いてしまった。
そのシラケたままの状態が解消されることもなく、不完全燃焼。どうやら私には刺さらなかったみたい。
ありとあらゆる言葉に説教されている気分になってしまったのも、刺さらなかった要因かもしれない。
でも過去の違う物語と繋がるところはさすが辻村深月さん!とテンションが上がりました。辻村深月さんは本当に読者へのサービス精神に溢れているなぁ。
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胸が締め付けられてそのまま窒息死するかと思った。
とんでもなくタイムリーな話すぎて、婚活中の私としてはヒイイってなった。
特に、自分を高く見積もっているってことと、
70%の女ってとこ。
婚活でもあるんだよな、なんでこの人のこと好きになれないんだろうって。結婚するにはいいけど、その前の恋愛がきついって断念しちゃうの。
いやもうやめろよまじで…。
架の女友達が本当に胸糞悪くてしんどかった。でもいるよねああいうやつ。
最後真実が強くなってよかった。
つらかったけど、ぎゅんぎゅん読み進めて、あっという間に読破できた。
辻村深月のえげつない心理描写が大好きです。
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友人から薦められて今日読了。
まーーーーーーー登場人物が愚か!
どこまで作者の意図で表現されているのか分からないけど、愚かで共感できる余地がないのでト書きで共感を求められても「いやそうはならんだろ」と白けた気持ちになってしまった。真美の環境が作り上げたグロテスクな幼さはもちろん、比較的読者側に立ったキャラクターであるはずの架ですら年齢にそぐわぬ俯瞰能力のなさ、自分の人生に対する解像度の低さは恐ろしかった。せめて年齢設定10歳下だろうと思いたいけれど、この年齢だからこそ成り立つグロテスクさなんだろうな…とも思う。きつい。
それはそれとして、話自体は前半部分までは面白かった。
後半部分は何だか前半でこべりついた嫌なイメージを「被災地」という力技で払拭してエンディングに向けて読者に感情移入させようとしてるのかと思ってしまい、なんだか国民感情を利用されているようで嫌だった。(憶測に過ぎないけど)
結局答えが提示されるまで問題を先延ばしにする真美に、都合よく現れる手を引いてくれる同性とコンプレックスを払拭するが如く勝手に好意を寄せてくれる異性の存在は御伽話すぎるし、真美が特別能動的になったかと言えばここでも周りが動いてくれる部分が多くて本質的に何か変わったようには感じなかった。というか、ここで人に影響されてボランティアに逃げ込むまではまだしも、紫のダウンジャケットのシーンは顔を顰めざるを得なかった。この期に及んで他人の選択した道の上を歩くお前は一体何なんだ?!
あの過程を経て爽やかなハッピーエンドに辿り着いたこの物語は、ラブストーリーというより一種のホラーに近い感覚がある。
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婚約者が失踪したことにより、架(かける)は真実(まみ)の過去を辿っていく。婚活、そしてそもそも結婚とは? 運命の相手ってどうやって決まる? ピンとくる、とは何か。
次々と読み手に突き刺さる「傲慢」と「善良」。一人の人間が、見方によって傲慢とも善良ともとれる。誰がどうやって判断するの?
また、「親だから子の面倒をみる」の裏にある、無意識のエゴが恐ろしい。
読みながら自己を省みるも、その自分自身が信用できず、苦しい。でも、読む手は止まらない。ただ、ラストは少し優しい。
以上をまとめると、大・傑・作です!
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ある日突然婚約者の真実が架の前から姿を消す…
一体どこに行ってしまったのか、真実の過去を辿りながら架は懸命に真実を探していくが…
第一部は架目線、第二部は真実目線で語られており、二部からは一気読みでした。
タイトルである“傲慢と善良”とは、人の弱いところであり、強さでもあるのかなと思いました。
また、正直この物語に出てくる登場人物全員(ほぼ全員)に苛立ちを感じながら読んでおりました。
が、実際自分はどうなのか・・・その苛立ちは自分にも向けられるような気がしました。
「自己評価は低い一方で、自己愛は強い」この言葉がとても重く心臓に突き刺さるような衝撃と、ハッとさせられる内容で、ある意味では読むのがしんどかったです。
最後に向けて二人がどうなっていくのか、終盤からは緊張しながら読み終えました。
読了後は登場人物に対して感じていた苛立ちが、その部分も含めて愛しく感じました。
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紆余曲折あったけど、真美と架が結ばれてよかった、、、。今後、自分の中にある「傲慢」さを自覚して生きていけそうだ…そして、この作品の文脈の「善良」にならないように自分で選びとっていこう。
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婚活で出会った婚約者の「真実」が
突然姿を消した
姿を消す前に
「ストーカーが自宅にいる」と
「架」に助けを求めてきた
架は真実の過去を調べる
恋愛ミステリー
婚活で結婚相手を選ぶ
「選ぶ」自体に傲慢さが出てくる
恋愛相手は本能で
結婚相手は本能だけでは選べない
人生を選ぶ大きな決断
自分の価値観、人生、相手
たくさんの判断材料から選ぶ
真実は好きになれないけれど
私自身真実と少し似ていて読んでいて苦しかった
感想を書くのが難しい作品
たくさんの受け取りかたと感じ方がありそう
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相変わらず人の心理を書くのが上手い。大事に読もうと思ってたのに一気に読んでしまった。
身に覚えのある傲慢さばかり。私は本当に自立しているのかな
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失踪から始まる物語にミステリー性を期待したが、結婚に踏み切れない男女の、傲慢で愚鈍な心情がうだうだと明かされていくだけだった。にもかかわらずこれだけ売れているのは、いままで自覚のなかった愚鈍な人が、この本によって自らの中にある「傲慢さ」に気づいたからだろう。世の中に対して意義のある本だが、わたしとしては期待外れだった。
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心配、という言葉で縛り、無言で不機嫌になって…
いい子は何のためだったのか、無意味だったのか
人の意見を頼りにする善良、自分のことを過信し値段を高く見積もる傲慢と気づく作品
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おそらく誰もが持っている 傲慢 なトコロ。
登場人物の中に感じる部分と思いながら読んではいるが、自分自身にもたくさん当てはまってしまう。
本当に人が隠しているだろう感情とか思いを登場人物に乗せて表現されていて、共感できる、してしまうところがあって、自分の過去やこれからの行動や発言について考えさせられた。
すごい作品で、ホントに一気に読んでしまいました。
ヨシノさんや早苗さんが出てきて、こんな所でもつながっているんだと。コレもスゴいです。
自分がどれ程の人間なのか。謙虚にいかないと。
あと、女同士は怖いとこあるんだろうな。