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紙の本
そんな人はきっとたくさんいる
2022/09/30 07:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんは
中学生の頃に友人のグループから無視されるというイジメにあったことがあります。
その頃の読書について、村田さんはこんなことを語っています。
「とにかく生きづらくて、苦しくて、読書をすることで、
本の中には自分と同じ痛みを抱えた人たちがたくさんいて落ち着く感覚がありました。」と。
村田さんだけでなく、
おそらく多くの人が、読書をすることで助けられているのではないでしょうか。
これまでたくさんの自己啓発本を書いてきた中谷彰宏さんのいう『本に、オトナにしてもらった。』も、
同じ世界感です。
本を手にして、ページを開けば、もしかした、そこには今ある世界ではない、
別の生き方が示されているかもしれません。
この本では中谷さんが本と出会った小学時代から、本との縁を深める今までを、
人生の区切りとともに綴られています。
中谷さんは1959年生まれで、私とほぼ同じ世代ですから、
東京で過ごした予備校時代に彼女が好きだという高橋和巳全集をそろえたというエピソードに、
おもわずニンマリしてしまいました。
今ではすっかり懐かしい名前となった高橋和巳ですが、あの当時はほとんどの学生が読んでいました。
本がまるでアルバムみたいに、思い出を連れてくる。
中谷さんのこの本で、そんなことも感じました。
きっと本の世界はうんと複雑で多様です。
慰めもしてくれるし、時には貶められることもあるでしょう。
それでも、本があれば、人は成長できるのだと思います。
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