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アトモス チャプターの創業者の自伝。
靴の販売をマーケティング 経営という視点でしっかりとらえられている。
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喫茶ドマンの店主
ヤマダナカさんの言葉
「地球人になれ」
「お前のいる小ちゃな世界の常識で満足するな。知らない国の人、新宿の道端で寝ている浮浪者から喫茶店の隣の席の人や宇宙人まで、誰とでも対等に話せる常識を身につけろ」
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面白かった。スティーブ・ジョブスのconnect the dotsのように色々な経験や人との出会いが後の新たな世界を切り拓くもとになっていて、なるほどなぁと思いました。今いる場所でまず一生懸命に生きることが大切なんだと思いました。
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作者の幼少期からの人生のバックグラウンドを細かく書かれている。
いろいろな出会いとチャンスを見出し掴んできたとういう、ワクワクする冒険のような壮大なストーリー。
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スニーカーショップアトモスの創業者の物語。
アトモスが老舗であることはなんとなく知っていたが、その前身であるチャプターは、エアジョーダンブームの最中、海外からの並行輸入で日本一エアジョーダンを売り捌き、その後もNIKEの別注、特にアトモスエレファントなど数々の名作を生み出したことは知らなかった。
NIKEに事業の命運を賭け、結果的に大勝ちしたアトモスは2021年にフットロッカー傘下になり、経営拡大を続けている。
社会人時代に身につけた貿易実務、並行輸入で得た目利き力、情報収集のための弛まぬ努力、当たり前のように書いているが、とんでもない努力家の物語であった。
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2024年4月16日読了。
●P27
振り返れば、「世の中にないものの方が価値があるんだ」と、このとき気付いた。
●P61
「王道のものばかりじゃ売れない。効率ばかり優先すると“遊び”がなくなって売れない」
●P66
世の中にないものはいくら高くてもすぐに売れてしまう。
●P87
ナイキはこのころ、スポーツのイメージを取り戻そうと、マーケットを煽り続けるストリート雑誌に対して、商品貸し出しなど、誌面掲載の協力をストップしていた。そのため、雑誌の編集部は、並行輸入業者や委託販売業者に頼らざるを得なかったのだ。それが僕たちにとっては、またとない追い風となった。
●P98
アトモスの初代店長を務めてくれたヒップホップ
グループ、GASBOYSの元MC今井崇くんが、
アパレルブランドを展開する音楽関係の
ネットワークを引っ張ってきてくれたおかげで、
「スワッガー」のIGNITIONMANやBIG-O
(共にシャカゾンビのMC)、「マックダディー」の
日下部司くん(雷矢のベース)、「リアルマッドヘクティク」の真柄尚武くん(MASTERPIECESOUNDのDJ)らと仲良くなり、アトモスでも度々コラボレーションしてきた。
●P99
偏見を持たず、リアルなマーケットを
柔軟に取り込もうとするナイキの姿勢
★P105
僕たちが提案したのが、「エアサファリ」のサファリ柄(ダチョウの革、オーストリッチから着想を得た柄)”を「エアマックス1」に落とし込むというもの。
個人的にも好きな柄だったし、入荷すればすぐに売れることは分かっていた。その時代のトレンドはあるのだけど、スニーカーには、いつの時代も変わらない本質の形があると思う。普遍的なものとトレンドをうまく融合できると売れるのだ。本質的なものが分からないと、普遍的なものが選べない。それはスニーカーが好きという根本的な感覚だとも思う。だからなんとなくだけど、「エアサファリ」のカラーリングを落とし込めば売れると思ったのだ。ただ、そのまま使うと面白みがないので、「外側と内側のスウッシュのカラーを変えたい」と伝えた。
●P110、111
これまでは、はっきり言ってしまえば、僕が欲しいものを自分の感性で作っていた。だけど、最初の「エアマックス5アニマル」のように、即完売すると思っていたものが即完売しなかった例もある。それで、誰かのアイデアを入れた方がいいだろうと考えた。チャプターのショップスタッフだった小島奉文は、データ分析がうまく、どういったデザインが売れるのか、売れないのかをとてもよく
理解していた。僕は小島にデザインを任せることにした。
小島は売れるものをマーケティングから導いて、
それを組み合わせるのが得意だ。
本当に売れるものは、単純で分かりやすいもの。
「どこかで見たことがあるな」と思えるものこそ、
馴染みの良いものなのだ。それを小島はよく理解していた。
小島がデザインした「アトモスエレファント」は、
2016年にナイキが主催したジエアマックスデイ”の、歴代「エアマックス」の中から��スト100を決めるファンイベントで、世界中からインターネット投票を受け付け、見事1位を獲得した。
●P162
僕は店作りに、ダサカッコイイ”の精神が必要だと
考えている。
スニーカー好きはもちろん、スニーカーに興味を
持ち始めた中高生も少し背伸びをすれば入れるような感じ。それは言うならば、キメすぎない抜け感や手作り感。だからたぶん、僕が経営している限り、うちの店はラグジュアリーブランドみたいにはな
れない。「かっこ良い店」というのは、内装にお金を注ぎ込めば作れるけど、スニーカーが本当にそんな商材になるだろうか。
●P181
スニーカーは最も身近で手ごろな「資産」になった。それはまるで、17世紀に起きたオランダのチューリップ・バブル(記録に残された史上初の投機バブル)そのものだ。
チューリップ・バブルは、オランダ独立戦争が収束に向かい、経済が活発化してきたときに、珍しい花びらを持つチューリップの球根が高値で取引されるようになったバブルである。転売屋と化した商人たちが値上がりを見込んで球根を大量に仕入れるよ
うになり、一般人も巻き込んで投機熱が高まっていった。人々は土地や宝石、家具などと引き換えにしても球根を手に入れようとしたという。
●P197
日本人に需要の高い20.5m、23.0m、28.5mが足りず、それまでインバウンド客がほとんど買っていた25.5m、20.0m、20.5mのサイズが売れ残ってしまうようになった。
これは、インバウンド客の中心だった中国人がジャストサイズを好み、日本人が少し大きめを好むから起こる現象で、合わせるパンッの太さやソックスの厚みなど、その国の流行で売れ筋のサイズも変わるのだ。
●P207
僕の価値はスピード感と判断力、売れる・売れないを即決できる実行力にある。
僕が商売を始めた理由は、ただ自由が欲しかったからだ。もちろん、サラリーマンでも自由な人はいるだろう。だけど、僕はそうではなかった。スニーカーという自分の情熱を傾けられるものと出合い、それが商売になった。お金はその結果でしかない。
★P209
『澤雉(たくち)は十歩に一啄(いったく)し、百歩に一飲するも、樊中(ぼんちゅう)に畜(やしな)わるるを期(もと)めず。神は王なり
と雖(いえど)も善(たのし)まざればなり」』
→野生の雉は十歩ごとに餌を食べ、百歩ごとに水を飲む苦労をしなければ生きていけない。だが、彼らは鳥かごで飼われようとは決して思わない。
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手に入らないものは武器になる
野生の雉は十歩ごとに餌を食べ、百歩ごとに水を飲む苦労をしなければ生きていけない。だが、彼らは鳥かごで飼われようとは決して思わない。
常に挑戦をあきらめない本田さんの物語。