投稿元:
レビューを見る
プロローグの疾走感のある文体で
心をつかまれる。ここは気合入ってる!
ミスディレクションなどに翻弄されつつ、
楽しく読んだのだが、何かちょっとずつハマらず。
なんでかな?
最後に物足りなさを感じたが、
シリーズ化するつもりか!?
投稿元:
レビューを見る
装丁から想像するよりもキャラクターやセリフ回しがライトだった。読みやすいが個人的にはあまり好みのストーリーではなかった。(ミステリーは好きだが犯罪小説は苦手)ただ、前評判通り、次々と進む展開が想像できずにぐいぐい読んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
10月の木曜、大学からの帰り道、森川春風(はるか)は顔見知りの小佐田サヨ子70歳が家の前で引ったくりに遭うのを目撃します。
そこで、北原錬という高校生と知り合い、引ったくりを追いかけようとします。
けれども当のサヨ子が「警察には届けない」というので独自に、春風と錬は一緒に犯人を突き止めようとします。
錬の家は母が離婚して母子家庭で母の由紀乃、双子の中学生の弟と妹の陽、翠がいます。
ミナミという偽名を使っている理緒は、母と妹の高校生奈緒がいます。
父と母は離婚して、生活費を稼ぐために理緒は飲み屋でアルバイトをしています。
そこで、出会ったカガヤという一見若く見えるけれど一度結婚して高校生の子どもがいるという男性に高額収入が得られる仕事をもちかけられ引き受けます。
その仕事とは詐欺師の下働きの擦り屋でした。
けれども、理緒はカガヤの人間性にとてつもない魅力を感じて惹かれて行ってしまいます。
まず、1回目の謎解きで錬の父親が誰かが判明し、錬が引ったくり犯を追っている本当の理由がわかります。
そして、ラストで思いもかけなかったすべてが明らかになります。
出てくるキャラクターが現代的で皆、魅力的でした。
まず、変装していくつかのキャラクターを持つ錬。弟、妹想いで、人当たりがとてもスマートです。会話から頭のよさを感じさせます。
錬の弟の陽と翠の明るくて兄思いのとこ。特に陽はお兄ちゃん命です。
由紀乃の頭脳明晰で明るいところは家族関係のよさが伺えて、読んでいてとても楽しかったです。
以上がレビューですが、
今日は、ブクログの皆さまにお願いがあります。
昨日、ブク友さんのさてさてさんと話し合ったのですが、ブクログさんに改善して欲しいと思う点がありました。
<ブクログ内の三点の改善>
①ブラウザ版でいいね!してくださった方のアイコンおよびクリックリンクの復活。
➁ブックリストの文字数上限を300字程度まで拡大。
③ブックリストにコメント機能の追加。
以上3点をとりあえず改善して欲しいということになり、さてさてさんが、
ブクログ談話室<ブクログのここを改善して欲しい>に投稿してくださいました。
もし、御賛同を得られる方がいらっしゃいましたら、談話室へとんで、さてさてさんの御意見にいいね!を押してくださると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。あとから、さてさてさんも、わたしのこのレビューのコメント欄にいらしてくださるので、コメント欄も御覧くださると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
ブクログでもっと、皆さんとよりよいコミュニティを築いていけたらと思います。
投稿元:
レビューを見る
あらすじを見て興味が湧き読みました。
犯人探しだけでは終わらない。というあらすじ。
恋愛要素がないので私にはのめり込む事ができませんでした。(かがみの孤城は恋愛要素なくてものめり込む事ができたけど)
投稿元:
レビューを見る
犯罪をする人は、そういう人種ではなく、お金や大切な人の為にはいつでも踏み込めてしまうものなのかもしれないと思った。謎解きにしても深い考えさせるものだった。大学で撮られた錬の写真の謎はわからなかった(私だけ?)
投稿元:
レビューを見る
昔々、「パズルゲーム・ハイスクール」って少女漫画があったんだけど、そんなノリかなぁと読んでいたけど、読んでいるうちのなかなか奥深いストーリーになっていくなぁと面白くなってきた。ただ、読者と作者の記憶ゲーム仕立てで、あの時こんな場面あったよね、あれ実はこういうことだったのよと答え合わせをするような展開モノはあまり好きではない。また、冒頭で少女漫画的なノリと書いたのは、振り込み詐欺なんかで、メンバーを定期的に総入れ替えとか現実的にないから笑
この手のものは仮面ライダーよろしくで悪を倒してもきりがないのと一緒で、ラストはすっきり終わらせたかっただろうけど、まぁこういう着地が無難なんかなぁとちょっともやもやする。組み立てはうまく話しの流れにも無理はない。プロットを読まされたようなスッと流れるように読まされて、はい終了って感じで面白いんだけど残らない。なんでだろうなぁって、ああ、タイトル負けしてるんだな、これ。表現として使ってる場面があるけど、タイトルほどではない。腑に落ちないタイトルはどうしても消化不良になる。次点。
投稿元:
レビューを見る
これは面白い❗展開の上手さが秀逸。人間の性というか業というか…あますところなく感じられる。家族についても考えさせられる力作。
投稿元:
レビューを見る
読み終えてまず大きく深呼吸した。善と悪のどちらにも振れどちらも持つ人の心の奥深くを覗いたような気分になった。
物語はひったくりを目撃するところから始まる。大学生の春風は、自宅の斜向かいの老婦人から紙袋を奪って走り去る男を目撃する。男を追いかける春風を学生服を着た男子が横からすり抜けてきて一緒に追いかけることになるが、取り逃してしまう。しかし、犯人はある物を落としていった。その物には見覚えがあり、学生服を着た男子と共に犯人探しを始めることになる。
読み進めていくと比較的早い段階で犯人に辿り着くので、その背後や過去のことなどが色々と物語に関わってくるのかなと思っていたが、もっともっと深い人の心が描かれていた。登場する全ての人物描写が繊細でとても自然に感じた。だからこそ、真相が明らかになった時に、登場する各人のことが頭に浮かびそれぞれの未来を案じてしまった。物語自体も何度も驚かされる展開でのめり込んで読み進めた。帯にある「あの男は触媒だ」の言葉が自由な未来に繋がるといいなと思う。
投稿元:
レビューを見る
序盤は女子大生とイケメン高校生のラブコメ探偵物かあ〜、シリアスな装丁とタイトルとイメージ違うなぁと。突然裏切られて、どんどんキャラ達のイメージ変わるし。びっくりしたわ。
投稿元:
レビューを見る
後半は一気読み。ミステリほどミステリっぽくない、新ジャンルの面白さ。
著者が某番組で、ミステリを読み込んでいる人からすると物足りなさがあるのでは、と話していたが、決して物足りなくはない。
むしろその軽さが心地良いのに、一筋縄ではいかない複雑な内容に、最後までハラハラさせられる。
ついつい真相を予想してしまうけれど、的中した後の良い意味での裏切り。
ミステリとしてももちろん面白いけれど、
詐欺加害者の心が、誰もが隣り合わせにあるような、
極めてグレーで境界が滲んでいる曖昧さのような描き方が秀逸。
金塊日蝕のじわじわ広がる、内側が見えない感じ。
結末も、内側が見えない(詐欺事件の本質が解決しない)ところに意味があるように思う。
投稿元:
レビューを見る
物語は面白かった。途中から続きが気になりすぎてページを捲る手が止まらない。序盤に引っかかった箇所も後から伏線回収され納得、スッキリな読後感。でもキャラクターがイマイチ好みではなかった。会話のやり取りが…なんというかノリが好みではない。会話になるといきなりラノベ感が出てきてそこに違和感があり気持ちよく読めなかった。人によってはそこが読みやすいポイントにもなるだろうから個人の好みの問題だと思う。タイトルから想像していたより文章が軽くて、私が勝手にギャップを感じたんだと思う。あと主人公に感情移入できなかったな〜。他の登場人物には魅力を感じることはあったが主人公にはあまり魅力を感じなかった。(ごめんなさい)でも物語は面白かった。最近の詐欺の手口はこんなに巧妙なのかと驚き、恐ろしくなった。
投稿元:
レビューを見る
いやいや、恐れ入りました。本作は素晴らしい! 先日投稿した「2022年下半期ベスト」を修正したいほどです。もう、お年玉ですかね、年末のこの出会いは! あ、Xmasプレゼントか。まさに至福の読後感でした。
本書は、逃亡するひったくり犯を追う大学・高校生コンビが、詐欺グループの領域に巻き込まれていく物語です。
なるほど〜、そういうことか〜の連続で、ページをめくる手が止まりませんでした。
語り口が軽快で、家族や友人との会話もテンポよく、人物造形や生活感が滲み出る描写に秀でていて、最初から最後まで物語に没入!
これらと対比するように、登場人物が背負う生い立ちや人生、どうしようもなく犯罪に手を染めてしまう人の心理が巧みに描かれ、読み手の心をえぐるように突き刺さってきます。質の高い明と暗の描き分けです。
理不尽な悪夢・悲劇を繰り返さないよう孤独な闘いをしている人に、せめて理解しながら寄り添い、希望の光がほしいと、同調しました。金環日蝕の<中心は暗闇に沈んで何も見えないのに、その輪郭だけが強烈なかがやきを放つ>存在のように…。
ある人が「他人と過去は変えられない。しかし、自分と未来は変えられる。」と言いましたが、関わり方次第で、他人の未来をも変え得るかもしれません。
多くの方に、声を大にしてご一読をおすすめします。
投稿元:
レビューを見る
Amazonの紹介より
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むことに。かくして大学で犯人の正体を突き止め、ここですべては終わるはずだったが――。《本の雑誌》が選ぶ2020年度文庫ベスト10第1位『パラ・スター』の著者が贈る、〈犯罪と私たち〉を描いた壮大なミステリ。
ひったくりにあってしまった女性を助けた2人。犯人を捕まえようと犯人が落としたストラップを手がかりに奔走していきます。
距離感が近くなるにつれて、もしかして恋の予感⁉︎に発展するのと明るく思ったいたのですが、事態は最初に思っていた印象とは逆で、みるみるうちにどんどん白→黒へ反転していきます。気づけば、いつの間にかとんでもない所に来てしまったかのような衝撃を受けました。サブキャラだと思っていた人たちが、メインになっていたのも驚きと共にストーリーとしての面白さもありました。
結果的に想像以上にあらゆることが関係していて、驚きでした。その裏側では、「悪」に手を染めていく人達の心理描写に「悪」って何だろう?と思ってしまいました。
生活が苦しくになるにつれて、生まれてくる絶望や世間に対する復讐、そして犯罪への「扉」。
登場人物が体験したそれぞれの「裏」の背景に複雑な気持ちになりました。
悲しい背景があろうとも、犯罪は犯罪。
表向きとしては、そう言いたいですが、なかなか言えづらい状況に何か他にあったのでは?と思わずにはいられませんでした。
漆黒の「絶望」だからこそ、光り輝いてみえる「希望」。
「光」の道へ前進していただきたいなと登場人物の未来に期待したいです。
投稿元:
レビューを見る
ひったくり犯を大学生の春風(はるか)と高校生の錬が突きとめていくお話かと思ったら、それだけでは終わらない社会派小説だった。
詐欺という犯罪は何故これほどまでに人の善意や弱みにつけ込んでくるのか。本当に残酷な犯罪だなと思いました。
伏線が回収されていくのが面白かったし、春風と錬のテンポの良いかけ合いも面白かった。まぁ、実際にはそんなかけ合いのできる若者は滅多にいないだろう。
ラストは少し明るい風が吹いたかとは思うけれど、話が話だけにすっきりはしないかなぁ〜。
投稿元:
レビューを見る
ひったくり事件を偶然目撃して…というところから物語は始まるのだけど、最後まで飽きることなく話が展開していった。
犯罪に手を染める人、その家族…被害者と加害者が入り乱れていて、真実と嘘の見分けもつきにくい。
結局、誰しも表裏があって、善か悪かなんて決められないのかも。
辛い思いをした登場人物たちも新たな一歩を踏みだせたらいいなと思った。