紙の本
言っていることはわかるけど…
2022/10/01 08:08
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
技術の進歩により快適な生活を送れるようになった現代においては労働生産性を上げても給料は上がらないし、やりがいもないから、今まで見向きもされなかったけど実はニーズのある分野に目を向けましょうという内容。書かれている内容はその通りだと思いましたが、自分が本当は何をしたいのかがわからないから困っているんだよ…という感じでした。本当にやりたいことを考えても、「寝たいだけ寝る」しか出てこない私はとても疲れているのかもしれません。
紙の本
最終的には、ある種の個人の努力に
2023/07/29 08:19
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
現状について、大方のメインの領域ではやりつくし感があって、さらなる細い差異化を強制されるような仕事や、長時間のブルシットジョブみたいなことでは、働き甲斐が持てないよねというところは、わかりやすくすっと入ってきた。ただ、その解決策・対応策が、周りへのいらぬ過剰な配慮や心配から制御をかけてきた、自分のやりたいことをやってみれば道が開ける、そのためのよいシナリオをそういう成功者をみて手に入れるとよい、というところは、結局最終的には、ある種個人の努力だよ、という感じがして、ややものたりなかった。
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本日は令和4年最後の日ですが、私はあと三ヶ月後に59歳の誕生日を迎えます。現在勤務している会社にあと何年いるのか、そして給料をもらう仕事を何年続けるかを真剣に考える時期に来ています。つい数年前までは60歳で引退するのが普通だったように思っていたのですが。そんな考えでいた私の目を覚ませてくれたのがこの本でした。本当にこの5年間くらいで大きな枠組みが変わりつつあることを痛感しました。
以下は気になったポイントです。
・日本人は諸外国に比べて生産性が低いと言われている、それは僕らの努力が足りないからではなく、僕らにはもはや「やるべきこと」が残されていないから(p10)
・経済状態、自己存在感、回避能力、この3つの要素を改善させていくことが自己生産性を上げていくことである(p30)
・アダムスミスは分業をとても重視している、しかしその前提条件を「自由な市場があること」と考えていた。自分が生産したものを他の誰かと自由に交換できると思っているから分業できると考えた(p40)
・ケインズはこのままいけば経済の発展によって、やがて人間はそれほどやるべき仕事がなくなると指摘していた、やがては、2030年頃を指している(p62)
・給料の決まり方には2種類ある、1)労働者の成績に応じて支払う「成果報酬型」、2)明日も労働者として腹いてもらうために必要なお金を渡す「必要経費型」、ほとんどの日本企業は必要経費型で給料を支払っている(p87)
・人間は他人からの賛同を得たくて仕方がない生き物で、常にその賛同を得られるように行動する生き物である(p104)
・プロダクトアウトの発想でも、マーケットインの発想でもなく、これまで取り上げてこなかった別の部分に目を向けるべきである。それは「フロンティア・ニーズ」に向かうべき。それは、こういうことをやりたいけど、もしかしたら否定的意見があるかも、と躊躇して手がけてこなかったニーズである(p140)すでに自分たちは自覚しているニーズである、これまでも存在しているのは知っていたけど、そこには行かなかったという点が重要である(p141)
・30年前に「1日中ゲームをして生きていたい」と言ったら、ものすごい勢いで説教されただろう、でも今ではプロゲーマーは市民権を得ている。テレビゲームは「eスポーツ」と名前を変えて世界大会まで開かれている。(p146)この先も重箱の隅を磨く様な仕事を続けるのか、これまで人に話せなかった自分の本心に目を向けるのか、それを選ぶ時期に来ている(p149)
・良かれと思っていることは、無自覚だから手強い、自分で間違いに気づけない、自分の中では前提になってしまっていて、それをするのが当たり前のように感じているので、なかなか修正できない(p165)僕らがやるべきことは、まず自分がどんな決めつけをしているかを自分で知る、そしてその決めつけをやめて、同時に「良かれと思ってやること」を変えることである(p176)
・自分が思い込んでいる内容をやっているのに成果が出ない人と、自分が思い込んでいることと違うこと��やって、成果を出している人が必ずいる。この具体事例を見つけることができれば、自分が良かれと思ってやってきたことが「単なる思い込み」であることに気づく(p189)
・アイディアというのは、何かと何かの掛け合わせのことをいう、そのアイディアをどう形にすればいいかが自分で見えていなければ、その先に行けない(p192)選択肢を「点」で捉えるのではなく、その後の行動の流れを一緒に仕込むこと(シナリオ)が不可欠である(p194)
・人からアドバイスをもらうときには、何をすればいいかだけでなく、それをどう繋げるのか、その後に何をすれば成果につながるかも含めて聞くべきである。そうすれば、次に何をすればいいかをイメージでき、行動できる様になる(p197)
・自分が普段付き合う人たちの平均年収が自分の収入となる、これは成功している人たちの中にいると、成功者マインドと成功する方法を直に学ぶことができ、自分の「基準」が変わる。だから成功者の近くにいると、自分も成功できる(p201)これを解釈すると(筆者が思うに)成功者の中に入って成功できるのは、自分でも気づかなかいレベルの些細な「シナリオ」が変わるから、そして自分が結果を出すために「良かれと思ってやること」が変わるから(p202)
・頭の中に、ゴールへのシナリオがある人は、それに従って行動できる、そして頭の中にゴールへの質のいいシナリオがある人は成功の確率が高くなり、成功までにかかる時間が短くなる、さらにそのシナリオがたくさんある人は、ゴールにたどり着く前から自分が成功することを知っている(p205)
2022年11月5日読了
2022年12月31日作成
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会社で働くことのしんどさは、会社の目的と自分の目的とが合致していないことに起因する。
SDGsが叫ばれているが、それは社会の目的であり、それをミッションに落とし込んだ会社の目標であるが、自己の目標ではない。
会社の目的が自己の目標に置き換えられて自己成長というが、自己の目標・目的を明確に主張できる人は少ない。
自分の目的も分からずに、ゴールが見えない仕事をしているからツラいのだ。
しかし、会社が目指すゴールも、すでに社会的には消滅していると言える。
日本で生きている限り、生活(特に衣食住)に不都合を感じることは、ほとんどない。
つまり、成熟しきった社会には、すでに達成すべきゴールが無い。
明確に何かを達成するゴールが無いから、本来はしなくて良い仕事を、さも仕事のようなタスクが増大している。
そこで筆者が個人が持つべきなのは、自己生産性と主張する。
経済状態・自己存在感・回避能力の要素に加えて、選択肢を持つこと。
この、自己生産性を高めることで、自分が望む状態を達成しやすくなるという。
著者の別の本で印象に残っているのは「ラットレース」という言葉だ。
ラットレースから頭一つ抜け出しても、それでもなおしんどい。
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#その働き方、あと何年できますか?
#木暮太一
22/9/22出版
タイトルの自問をし続け、必要あらば変化することは大事
11年前自問して脱サラした自分、収入激減したが時間持ちの生活に変化できて今幸せ
#豊かに働く方法
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3dvvgGU
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読書会のお誘いを受けたので読んでみた。
本も面白かったけど、読書会が非常に良かった。
小暮太一さん、本当にトークが上手い。
掴みの話で一気に好きになった。
銀のエンゼル、ファストパスで掴まれた。
めちゃくちゃ頭が良いエリートなんだけど、自分を貶し方が上手い。
羨ましく無い自慢話、富士フィルム、写るんです、デヴィ夫人。
業界裏話も本当に面白い。
90分飽きさせ無いてんこ盛りトークだった。
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日本企業にはすでにやることがなく重箱の隅をつつくよう仕事しか残っていないためやりがいを感じにくい環境となっている。
また働き方を変えようにも周りの目や日本独自の文化もあって今の働き方を変えれない状況となってしまった。
しかし、自分が本当に望んでいるものを見つけて自己生産性を高めることのできる仕事に変えていくことで仕事に対しての意識を変えることができる。
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スッと入ってきた。著者の主張は無理なくわかりやすい言葉で書かれている。自分の主張にあてはまらないケースを探してみるのと、シナリオを持っている人に会うこと。続けてみます!
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書籍の内容はよくブルシットジョブ系の書籍に出てくる主張に近い。
現代は解決するべき仕事の課題を解決しきっているため、仕事が大してないにも関わらず無駄な仕事を生み出している状態になっている。
ケインズが「2030年には週15時間労働で十分」といっていたにも関わらず現代は週40時間も働いているのだ。
これでは仕事の目的を失ってしまうのも仕方ない。
そこで真っ白なニーズがなくなったいま、「こういうことやりたいけど否定的な意見が出てくるかも....」といったフロンティアニーズに着手した方がいいというのが著者の意見。