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紙の本
シリーズも三冊目となりました
2022/11/23 12:35
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
勤労感謝の日。
昔の新嘗祭が起源といいますから、
祝日としては年期がはいっています。
もちろん、冬の季語にもなっていますが、
言葉としては長いので
作句をする時は、「句またがり」となる季語です。
「旅に出て忘れ勤労感謝の日」(鷹羽狩行)のように。
これなどは、
坪内稔典さんの『俳句いまむかし』でいえば、
「むかし」に分類されるかも。
では、「いま」ならどんな句になるのか。
『俳句いまむかし みたび』の中に見つけました。
「バーモンドカレー勤労感謝の日」(塩見恵介)
随分、ちがうものです。
この本はタイトルに「みたび」とあるように、
『俳句いまむかし』シリーズの3冊目になります。
初出は毎日新聞に連載されている「季語刻々」で、
2010年5月からのものから400回分を選んだもの。
同じ季語で「いま」の句と「むかし」の句を並べ、
それぞれに稔典さんの短いコラムがつきます。
選句も味わいがありますが、
稔典さんのコラムがよくて、これが楽しい。
ちょうどこの時期、世の中コロナ禍で、そんな中、
稔典さんはこんなことを書いています・
「コロナが落ち着いたらしたい、ということがどんどんたまっている。(略)
行きたい、会いたい、見たい、食べたい、飲みたい、
そして、存分にしゃべりたい、議論をしたい。」
1944年生まれの坪内稔典さん、まだまだお元気。
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