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【定説をくつがえす“ぶっちゃけ史観”も】持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿……もしこの人がいなかったら歴史はどうなっていただろう?と思われる「こじらせ女子」大集合!
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古代の女帝から幕末の大奥まで、こじらせた女性たちを紹介した一冊です。
こじらせた=恋愛ではないところも面白い着眼点の一冊でした♪
さすがに三十三人すべてを紹介できないので、私が読んでいて特に気になった女性を紹介したいと思います。
古代では「酒人内親王」です。
私はこの女性を知りませんでした(-_-;)
彼女は称徳天皇のあとを継いで、即位した光仁天皇の皇女であり、生母は皇后となった井上内親王。聖武天皇の娘です。彼女は母親の井上内親王はある事件をきっかけに廃后されて、彼女は伊勢の斎宮となるのですが、天皇の代替わりにより伊勢より帰ることに……。
そこで光仁天皇は彼女を女帝へ据えようとするのですが~。
どんなに高貴な身分な人物でも、周囲の思惑に振り回されることもあり、振り回すこともあり(-"-;A ...アセアセ
こんな人物がいたとは知らなかったとはなんてもったいないと読みながら、思っていました。
平安時代、ここに紫式部や清少納言はいません。ですが、紫式部の娘である「大弐三位」が出てきます。
彼女が母である紫式部に次いで、中宮彰子に仕えていたことは知っているのですが、そこまで深く追いかけたことはありませんでした。
まさに目から鱗が落ちました。
名は藤原賢子。愛憎渦巻く後宮の中にその名の通りに賢い生き方をした女性です。彼女も紫式部も家格としては中流の女性です。
ですが、彼女が故関白藤原道兼の長男・兼隆と深い仲となり、彼の子どもを産んだことから彼女の人生は一変します。
勿論、彼には正妻がいるので、彼女は正妻になることはできません。ですが、子供を産んだことにより、東宮の第一子の乳母に選ばれることになります。
この辺りは読んでいて、え! いつの間にか記録に見なくなっていたから、どっかの誰かと結婚でもしたのかなぁ程度の認識しかなかった私には驚きの連続でした。人生って、どうなるかわからないものですね...( = =) トオイメ目
そして、悪女と呼ばれた女性たちが出てきます。北条政子・日野富子・淀殿が三代悪女と言われていますね。
ですが、彼女たちは本当に悪だったのだろうか? という視点で書かれたエッセイはとても面白かったです。
あくまでも彼女たちは当時の為政者にとっては目の上のたんこぶだったと思いますが、それだけは勝者や後世の人物の主観でしかありません。こうした時に、やはり俯瞰的に目でまとめたものを読ませてもらうとありがたいです。
特に昨年『鎌倉殿の13人』をご覧になっていた方には政子のエッセイを強くお勧めしたいです!
『北条政子』に関しては三幡姫(次女)のことなども。彼女も後鳥羽天皇の元に入内予定だったのですが……。その辺りを含めて、辛い生き方を貫き通したなぁとしみじみ感じ入りました。
知っている女性、知らない女性もいます。人の人生を単純に語ることはできませんし、歴史とは常に発見があれば視点が変わっていくものです。
歴史の再発見が最近相次いでいます。そうした中で新しい視点で書かれたこちらの書籍���とても面白くて、わかりやすかったです♪
今年の大河の家康の最初の妻である築山殿も収録されています。
とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
今年も最初の本から良いものを読んだと思います(*^^*)
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持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿……など有名な女性はもちろん、歴史が好きじゃなければ、えーと誰だったっけ?とあ、そうか、この人、こんな関わり方があったのか?と新鮮に読めました。
「こじれせ女子」と聞いて、なにが?イメージは嫉妬や権力?などそういったイメージでドロドロなのかなと思いましたが、和歌を読み解きながら、作者の視点で、歴史観を、現代の感覚も踏まえて書かれていたので、面白かったです。
ただ、事前知識がある人はいいし、家系図を見るのが苦痛でなければ楽しめるのかな~と思ったり。
第1章 古代のロイヤルファミリー&プリンセス 7人
第2章 千年の都の華麗なる王朝物語 9人
第3章 悪女たちのドラマティックな仁義なき戦い 8人
第4章 戦国・江戸に燃え上がる女たちのスキャンダル 9人
とありました。
どうしても第2~3章が歴史的な時代背景をふまえると多く取り上げられてしまうののねと思いつつ、第1章は、神代のエピソードも踏まえてかかれているので、ちょっと神話っぽいところもとりいれられ、第4章が有名どころで終わった感があったので残念でした。とはいえ、歴史に描かれた女性たちが少ないのは確かで、33人もこの本で出会えて、和歌の解説がとてもわかりやすく、読みやすかったです。
「こじらせ女子」
「こじらせる」には、「物事をややこしくする、面倒にする」
現代の恋愛事情での「こじらせ女子」とはまた違う側面もありましたが、記録に残った女性というのはそれだけ、真剣に時代を生きていた人なんでしょう。1冊で幕末まで描かれていたので、視点を変えてもっといろんな女性を紹介してほしいなと思いました。
「こじらせ女子」、がんばってます。
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持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿・・・もしこの人がいなかったら歴史はどうなっていただろう?と思われる「こじらせ女子」大集合!「悪女」「猛女」と言われたスゴイ女たちの実像に迫り、そのドラマティックな人生を解説。
てっきり国内外の歴史人物なのかと思っていたら勘違いだった。歴史は好きな方だったけれど、最近はふれていないのと教科書に載っていないような人も多くて、人間関係が1エピソードごとだと分かったような気になって終わってしまった。一部著者の考察や妄想も入っているけれど、もう少し一人ひとり掘り下げた内容で人数絞っても良かったような。
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孝謙天皇、酒人内親王、藤原薬子、橘嘉智子か良かった。
特に、酒人内親王や橘嘉智子は全く知らなかったので、大変興味深く読むことが出来た
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古代の磐之媛から、幕末の溶姫まで、逞しく生きた33人の女性。
有名な人も、名前を聞いたのも初めてと言う人も。
「歴史をこじらせた」と言うより、連綿と続く歴史に翻弄されたと言う方が合っていると感じた。
少し作者の偏見が過ぎるが、興味深く読んだ。