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これほどまでにクイズに特化したミステリーがあっただろうか。主人公が「ゼロ文字読み解答」の謎をただの偶然で片付けるのではなく、理論的に謎を解いていく。主人公のクイズに対する思いやエピソードから妙に人間臭さを感じるところにまた妙な味がある。好みは分かれるかもしれないし、この物語が生涯読んだ中で5本の指に入るくらい好きかと言われたらそうではないが、単純にクイズ一本でしっかりと物語を構成した作者の小川さんに僭越ながら称賛の言葉を述べたい。
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「ゲームの王国」のあまりの面白さに度肝を抜かれ、「嘘と正典」でグッと心を掴まれ、「地図と拳」でその引き出しの多さに驚愕させられた小川哲さんの新作。もう面白すぎる!クイズを題材にこんなに引き込まれるストーリーを書けるとは、本当にすごい。読み終わったことで、クイズそのものの見方が変わるだけでなく人生の意味も考えさせられる、とても素敵な読書体験でした。
※ 最後の展開が好みじゃなかったのだけ少し残念でしたが。
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クイズ回答者の思考はこんなに深くて高速なのね。
ゼロ秒回答は不可能じゃないんだー!
、という驚きとともに読み切った。
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錚々たる方々の帯を見て期待値が上がり過ぎた感はあるけど、面白かった!
クイズ番組はほぼ見ないし、あまり興味もなかったけれど、回答者が解を導く思考は興味深かったし、クイズに正解することは人生を肯定することに繋がるというのも、確かにそうだなと新しい視点を知れて良かった。
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冒頭の謎から一気に最後まで読み切ってしまった。
クイズチャンピョンの主人公がクイズを解くように、謎に迫っていくストーリーが一緒に謎解きをしているようでハマってしまった。
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ミステリーというよりはクイズに没頭したがゆえの
クイズとともにあった人生を振り返る青春小説だった。
クイズの幅も広いのでそこもおもしろい。
あんな結末だとは思わなかったけど、
それはそれでよいのではないでしょうか。
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めっぽう面白いエンタメ小説。生放送のクイズ番組の最終問題で1文字も読まずに早押しをして答えた本庄絆。彼が何故「ゼロ文字押し」が出来たのかを迫っていくミステリーでありSFであり人間ドラマの物語。対戦相手だった主人公がその時に出された問題を紐解いていきながら彼自身の人生をクイズの問題とリンクさせていく構造が堪らなく面白い。「クイズ番組」という独特な世界観を持つテーマに対して、時に紳士に時に皮肉って構成しているストーリー展開は一気読み必至。何故本庄絆が答えられたのか、その目で確かめて欲しい。
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クイズの世界ってこんなやったんだ!!
クイズや謎解き番組の見方がかわるかも。
知らない世界の裏側がちょっと知れて、面白かった!!
納得の1冊。一気読みできちゃいました。
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クイズに正解するためにはその知識は勿論のこと人生での経験がヒントになる事も。今までのじぶんのまさに人生全部を使って正解を導き出す。
クイズって面白い。
昔読んだ「僕と1ルピーの神様」を思い出した。
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生放送のクイズ番組の決勝で、最終問題が読まれる前にライバルが回答し、敗北を喫した主人公がその真相を探っていく。
ウケ狙いの回答者のいない真剣勝負のクイズ番組は好きで、出場者の頭の回転の速さに感心しながらよく見ている。そんなテレビのシーンをオーバーラップさせながら読んだ。
クイズに対するひたむきな姿勢だけでなく、番組の作り手の狙いなどなるほどねと思ったが、『ゲームの王国』や『地図と拳』のようなずっしりと読み応えのある作品に比べると、圧倒的に物足りなかった。
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自分自身とても理屈っぽいという自覚があるので、理詰めで構成されている本作はとても面白かった。そして出演者に対する安直なキャッチフレーズがなんか好きじゃなくて敬遠していたけど、ちょっと違った目でクイズ番組見てみようと思いました。
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さすがクイズプレイヤーの助言があって書けたというだけあって、リアリティがありクイズ番組好きとして非常に興味深く読んだ。特にクイズに答える戦術について。主人公のライバルはクイズ番組で問題文が読まれる前に正答し、主人公と僅差で優勝。主人公は何故このようなことが起きたのか?という真相を探るうち、自分のクイズ人生を振り返り、番組制作者の意図に気づき、冒頭のカラクリを解くことができた。クイズプレーヤーとは結局のところ何者なのか?魔法使いでなくその人の人生を体現したものである、という言葉に、超人ではなく同じ人間なのかもしれないと親近感を覚えた。私は主人公のような泥臭さが好きだが、クイズをエンターテイメントとして展開していくための戦術も必要である。例で言えば「東大王」と「QuizKnock」の両者は並立しているようで融合しているようで、そこははっきり区別をつけなくてもいいのかもしれない、と思っていたので、主人公の真面目さに胸苦しくなった。世の中の世知辛さに臍を噛む思いがした。
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とあるクイズ番組、1000万円をかけた最終対戦
1対1の早押しクイズのラストの問題で
対戦相手が『0文字正答』をし、優勝した
なぜ、彼は問題が読まれる前にボタンを押し、
そして解答が出来たのか
その謎を、番組を振り返りながら思考し、
解き明かすミステリー
小川哲さん、私は初読でしたがSF界では有名な方とのこと
クイズの描写がとても緻密でリアルだったので、てっきりご自分もクイズプレーヤーなのだろうと思っていたら(渋幕ご出身だし)
どうやらご自身はクイズプレイヤーではなく、執筆にあたっては伊沢拓司さんの「クイズ思考の解体」を参考にされたとのことでした!
それにしたってリアル…
と、思っていましたが、、、
YouTubeの「クイズノックと学ぼうチャンネル」の読書会ライブ『君のクイズ』の回で、
「この主人公はクイズプレーヤーとしては強すぎる」と言及されていました…(笑)
「このポイントで押せないことはないけれど、対戦中、この押しを続けることはかなり不可能に近い」と
格闘技と格闘技漫画の差のような感じで
格闘技漫画で出てくる技は、不可能ではないかもしれないけれど、現実として難しい
という例えをされていました
なるほどー
解答に至るまでの思考や、
この「0文字解答」への推察
めちゃめちゃ面白くて一気読みでした
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初読みの作家さん。競技としてのクイズはなかなか興味深いですねぇ。読みやすいし「引き」の強い、多分記憶にも刻まれやすい1冊。
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最近はやりのクイズ番組は全く見ないけれど、ストーリー性としてクイズ=小説と結び付けたことに興味深かった。
クイズ好きやクイズプレーヤーは、さらに楽しめたのか、それも知りたいところである。
テレビを利用してネットに移行する、いろんな意味で新旧を反映している。