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机上の論ではなく、実際にプロジェクトで取り組んだことを基にしていることが伝わってきた。個人的には、シナリオプランニングとLCA、チェンジマネジメントの箇所が特に参考になった。
加えて、リーディングカンパニーとの対談も読みごたえがある。各社の特徴が如実に出ているのが面白かった。
あえて難を言えば、1章のマテリアリティ策定のところは、少し冗長だった印象だが、それを踏まえても多くの方にすすめたい一冊。
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誌面の多くは浅い内容だが、サステナビリティ経営10の課題のうちの最初の二つ、ポリシーとマテリアリティ策定に関しては基本がわかり良い。
SX
◯チェックリスト
1. サステナビリティポリシーが企業理念や経営方針と合致し明確か
2. 重点課題(マテリアリティ)設定方法、進捗確認、見なし方法、成果の開示方法が定められているか
3. サステナ関連分野の新規事業の創出方法の確立
4. 設定したマテリアリティと既存事業の間で矛盾が生じたときの対処方法は明確か
5. CSR活動の見直し
6. 事業や製品サービスごとのLCAの、実行方法が再現性の検証も、踏まえ定められているか
7. SX推進のためのリソースや組織能力の確認や補完方法の検討
8. IT基盤整備を進める上で認識しなければならない業務上のハードルの明文化
9. 最適な全社組織、のばつたいせいのこうちくあ全従業員が関与するための施策
①ポリシー
・サステナポリシーは企業理念と近しい概念で極論同じでもいい。企業理念は簡単に変えるべきものでもないため、企業理念を踏まえてサステナ観点から目指す方向を定義言語化するのが一般的。
・4つの形
> 短く言い切る
> ステークホルダー別に書く
> ESGそれぞれについて書く
> その他、自由
・ストーリーの一貫性が大事。企業理念に照らし合わせた持続可能性をゴールとして必要な事業や社会課題を意識して実行すべき方針や目指す姿を具体化する。
②マテリアリティ
・自社が社会に与える影響をポジネガ両面から具体化。サプライチェーン全体の観点から見る。
・ネガティブな影響が社会課題になりうるもので、自社のゴールのための障壁になるのであれば、企業責任として解決すべき課題(マテリアリティ)になる。
・ポジティブな影響については、強化する事で社会課題の解決につながりゴール到達に貢献するならばマテリアリティの候補になる。
・意識する初回課題は将来にわたるメガトレンド。見落としを防ぐためイニシアティブを参考にする(UNGC ISO26000 SASB SDGs GRI)
・ステークホルダーの、意見も取り入れる
・成果の開示方法まで踏まえて設定する
・マテリアリティは定期的な見直しが必要
⑤CSR
・事前活動的CSRから、本業のCSRへの転換、ISO26000にも明記された
⑥LCA
・LCAは本来CO2だけでなく、あらゆる環境負荷ぎ対象になる。
・ISOなどはガイドラインに過ぎず、目的により解釈の余地があるのが現状、グリーンウォッシュ批判のリスクもある。
・LCAのステップ
1. 目的の明確化によ。、ライフサイクルのバウンドリーを決める
2. 各工程の環境負荷を定量化
3. なんの環境問題にどれだけ影響があるか関連付け
4. 戦略検討
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言葉遊び感があるポリシー、マテリアリティについて、サブ論点の詳細、実効性がある施策へのブレイクダウン方法などが分かりやすくまとめてある。
個人的にはサステナビリティに取り組むスタートアップの一覧があり、面白い。
ただ一方で算出ロジックはやはり数字遊び感があり、本当の意味でカーボンニュートラルなのか、は疑問だ。新たなビジネス機会の創出感は否めない。
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SXについて、サステナビリティポリシーの設定から、実行面や実行基盤の整備まで、WhatだけでなくHowにフォーカスした本。実際にLCA(環境負荷の定量評価手法)などでケースも説明されており、実行面で参考になる情報も多かった。
DXは手段にすぎず、DXによって各社がそれぞれのミッションを果たした先にはサステナブルな社会があるはずである。そういった意味で、サステナビリティ経営の本質は経営戦略そのものであり、サステナビリティポリシーは企業理念に紐付いたものであるべきである。
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サステナビリティの特に実行よりの切り口で面白かった。が、所々歯切れが悪く、これも良いがこちらでも良いという結局何が言いたいの?という内容もあってそこは残念。シナリオプランニングの紹介もページを割いている割には書いている内容は一般的で、他のシナリオプランニングの専門書を読めば分かるような内容だった。
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サステナビリティな活動をやる意義や具体的な実行方法、想定される課題、課題の対処法などがまとめられた本
SX関連の案件に携わる際のインプットになるだろう。かなり良かった。
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【サスティナビリティ経営を内在化する方法】
この本は、近年ビジネス界でも注目されるようになっているサスティナビリティ改革(SX)について、それがどのようなアプローチでどのような行動を実施するのかという部分に主な焦点をあてて書かれている。筆者はベイカレントコンサルティングのSXワーキングループということで、実際のコンサルティング業務から蓄積された知見などをもとに書かれている。
分かりやすく読めたのは、現状として実際に上がってくる課題をまず明示し、その解決策を提示する、という形でさまざまなフレームワークや手法が紹介されている点である。よって、SX実施にあたるうえでどのような点が壁となってくるのか、という点を踏まえて、読み進めることができる。
経営の視点としてまず重要なステップが、サスティナビリティポリシーの設定、そして、マテリアリティ・重要課題の設定、とある。ここでも、どのような手法を用いて分析するのかだけではなく、実際の仮事例を使った分析結果、企業の実例が紹介されているので、より具体的に理解しやすい。
また、SX実施における課題のなかでも特に重要なものだと認識できたのは、社内の組織関係や意識だった。論理的にはSXの解決策があっても、人によって成り立つ組織において、論理だけで人を動かすことは容易ではない。そのような実際問題を提起したうえで、組織慣性の方向転換を実現するためのフレームワークを紹介している。
このように、環境・社会の持続可能性を企業経営に内在化するための手法を一つ一つ丁寧に伝えている本であり、とても興味深かった。