紙の本
記して後考を待つ
2023/02/18 05:26
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のこの姿勢が信頼性を高めている。激突のみならず信玄と家康の接点から掘り起こしている。残された少ない史料ながらもこの戦の全容を捕えようとしている研究はすごい。新書ながらも専門的である。
紙の本
三方ヶ原合戦の新しい視点
2023/01/18 16:10
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
三方ヶ原合戦は、織田信長や徳川家康の運命を変える一大事件であったが、武田信玄軍と徳川家康軍との合戦の契機がいまひとつはっきりしなかった。しかし、本書により、浜松城の持つ弱点を信玄が読み切っていた点が明らかになり、あの合戦の制海権をめぐる争いの全容が示された。家康軍も、負けるかもしれないと無謀な戦いに挑んだ訳が理解できる。面白い歴史解説でした。
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三方原合戦について最新の説を元に解説。さすが武田氏研究の第一人者である平山先生です。
ただ、するっと入ってこなった部分もあったので何度か読み直してしっかり理解度を深めたいと思います。
武田氏と織田氏の関係はこの合戦以前は良好であった。しかし織田包囲網の形成に信玄が入り大きな重しをなしていた。
それは逆に、織田氏による武田包囲網となって滅亡までの道筋が築き上げられてしまうという皮肉な面も。
信長・家康にとって信玄の死は幸運であった。病で倒れずこの合戦以降も健在であれば戦国史も変わっていた可能性があります。
次に出る、著者の「徳川家康と武田信玄」も読んでおこうと思います。
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平山さんの本はホント面白い。新たに学ぶこと大であったし、あとがきの歴史研究のセレンディピティの話も面白かった。
どちらかというと甲三同盟に反するようなしたたかな動きをしていたのが家康で信玄の恨みを買っていたこと、三方原合戦は武田軍が浜松城を干上がらせるために海上陸上双方の交通の要衝であった堀江城へ向かう動きを見せたために追跡していた徳川軍が開戦せずにはいられなかったために生起したこと、夜中の合戦であったために徳川織田連合軍の被害が少なく済んだこと、信玄が織田の援軍を警戒していたこと、三方原の合戦の結果足利義昭が動揺して反織田に転じたのであって義昭の反織田の結果の信玄の西上ではなかったことなど。
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ほぼ同時期に出版された角川選書の『徳川家康と武田信玄』と重複する部分が多い。というかほぼ同じで、こちらは部分的に詳細な内容が記載されているところがあるが、基本的に角川選書のポイントを絞って圧縮した感じ。角川選書を読んでからこちらを読んだため、間を省略した感や飛びすぎな感だけでなく、文章もほぼ同じな感まで覚えてしまい、個人的には選書版と新書版という表現がピッタリくる。
同じ時期に出版するならば、せめて重複を避けるとか、内容に差異をつけて欲しかった。ということで星-1。
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徳川家康と武田信玄 (角川選書 664)
の書き写し
これはひどい
NHK大河ドラマの時代考証を担当したから出版せざる終えない理由があったのかもしれないが著者の良心を疑う