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投稿者:T.s - この投稿者のレビュー一覧を見る
集団的自衛権をめぐり、戦争について我々は考えなくてはいけなくなった夏を迎えた。戦争によって生まれた悲しみ。とにかく、読んでください。詠み終わった後、必ずあなたの心に『平和』が育まれます。
とにかく戦争は悲しく、酷く、無惨です。
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投稿者:とくめい - この投稿者のレビュー一覧を見る
4つのお話が収録されていますが、表題作が特に好きです。ラストが、悲しくもあり、衝撃的でした。心に残る作品です。
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第二次大戦中の日本軍にまつわるエピソードの短編集。後半に収録されているのは、ミッドウェイ海戦の話など、著者が貸本漫画として描いた読み切り作品の再収録。平易な戦記ものとしてのみならず、戦後の漫画文化の勃興の記録でもある。
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『姑娘』は・・・なんだろう、あらすじだけって感じ?
「ああでこうでした」というだけのストーリー。
戦利品として凌辱された処女が、自分をなぐさみ物(者ではなく物である)にした男に嫁したいと、暴力による破瓜の直後に言うだろうか?
それがそこにいるすべての男に嬲られないための計算だとしても、そんな計算が、レイプされた直後の小娘にできるだろうか?
ストーリーが男視点でしか語られないことの気味悪さを感じます。
戦後40年経っても、自分が死なせた部下のことだけを悔い、自分がその人生を狂わせた姑娘(のちに妻)の若くしての病死には責任を感じる様子もない部隊長。40年を経て部隊長に再開し、部隊長の背負った罪の重さに涙を流す主人公。
この物語のなかで、姑娘は部隊長を躓かせた石のような存在です。部隊長の背負わなかった姑娘に対する罪、主人公が目を向けることのない姑娘の家族の不幸、無視されたものの中に、戦争の咎があると思います。
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表題作の姑娘は運命の悪戯で大きく人生が変わるいろいろな意味で切ないお話。
姑娘以外は貸本漫画時代のお話です。今と大分タッチが異なります。すべて戦記物。先生のあとがきによると、当時はあまり日の目を見なかったようですね。
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2010年刊行。著者貸本マンガ時代の戦記マンガを再録したもの。表題の「姑娘」以外は、戦艦大和沖縄作戦、第一次ソロモン海戦、ミッドウェー海戦、第三次ソロモン海戦の裏面を描く海戦モノ。「姑娘」も中国戦線での村娘への徴用が描かれているが、主として中国残留兵士の悲哀を描写しており、その意味で、本書は、水木らしい戦争への忌避感は希薄である。
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姑娘
海の男
此一戦
奇襲ツラギ沖
戦艦「比叡」の悲劇
・「姑娘」はつげ義春っぽい女性だな。
・他4編は貸本時代の戦記物。布枝さんと一緒に作って作画の資料にしていたという模型が活かされているのか。
・宮崎駿が少年時代に読んでいたかもしれないな。
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鬼太郎以外の水木しげるマンガ。こちらももらった1冊を読んでみました。タイトルの姑娘は、戦争で行った現地の娘に出会って人生が変わっていく物語。こういうことも当時実際にあったんだろう。そこから生まれた子孫も今たくさんいるのかもしれない。
人生、自分が動けば周りの人間関係も変わり、予期しない出来事はどんどん起こり世界は変わっていく。そのどこで何を選んだかでよくなったり悪くなったりするけど、道草も大きなものにつながるかもしれないと思うと、結局のところ毎日を楽しんでいくのがいいのかなと思ったりしますね。