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紙の本
ロードス島
2019/11/25 20:26
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
聖戦なのに、異教徒に負けたら神はいないってことにならないのでしょうか。どうも宗教というものは良くわかりませんが、二人の若いイケメン騎士が印象的でした。
紙の本
騎士たちがカッコいい
2017/06/08 15:41
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投稿者:サラーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
地中海戦記2作目、地中海を徐々に侵略するオスマントルコ帝国と十字軍時代の結成された由緒正しきロードス騎士団(聖ヨハネ騎士団)の攻防戦です。もちろん、ヴェネツィアも要塞建築のアドヴァイスや物資の提供などで出て来ます。戦争方式の移り変わりも書かれていますから西洋史好きならば読むと気にいると思いますよ。
紙の本
戦士たちの共感
2016/02/21 00:43
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投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
塩野七生が若き日にものした「海戦三部作」二作目の舞台は、1522年のロードス島。この島を本拠地とする聖ヨハネ騎士団とそれを崩そうとするオスマン帝国海軍との攻防戦である。
ロードス島は、地中海の東、オスマン帝国領からは目と鼻の先にある島である。ここを拠点にしてイスラム教徒の船舶に海賊行為をおこなっていたのが、キリスト教徒の聖ヨハネ騎士団である。そして彼らの活動に業を煮やしたのが、若きトルコのスルタンスレイマン1世であった。彼は強固な要塞でもあるこのロードス島を陥落させるべく、自ら十万の大軍を率いてやってきた。
迎え撃つ聖ヨハネス騎士団は、六百人足らずの騎士、千五百の傭兵に、参戦可能な島民が三千人ほどの無勢。しかし彼らは島民と一丸となって、5か月もの間トルコ軍の攻撃に耐え抜く。そこには、戦闘員のはたらきもさることながら、城壁の建築技師であるマルティネンゴの尽力も大きかった。しかしロードス島にとって不運だったのは、当時の宗教改革の嵐が吹き荒れていた西ヨーロッパからは、法王をはじめとするカトリック勢力の救援がほとんどなかったことであろう。結局、騎士団は持久戦の限界が明らかになるとともに、スレイマンの提示する和平を受け入れ、ロードス島から去ることを決意する。
その後騎士団は一部の者がマルタ島に渡り、マルタ騎士団として再出発をする。その地も1565年にオスマン軍の攻撃をうけるが、今回はスペインをはじめとする諸国の援軍も得て、それを追い返した。当時の騎士団長は、ロードス陥落時に敗者としてそこを去った一人だったラ・ヴァレッティ。彼による半世紀後の「復讐」と塩野は位置づける。
歴史上の人物を小説のように描く手法は、三部作の他の二作品と同じである。本書における登場人物は主に実在した聖ヨハネス騎士団の騎士たちで、とくに二人の若いイタリア人騎士に焦点が当てられている。しかし、描かれるのはキリスト教徒の騎士たちばかりではない。攻めるイスラム側にたつ人びとについても、淡々としたそれでいて温かみのある記述がなされている。とりわけ、ロードス島を退去する騎士団員の身の安全を神に誓って保証する大帝スレイマン1世の威容あふれる態度は印象的である。中世を舞台にした塩野作品の多くに共通することであるが、本作もまた宗教はちがえど騎士道を重んじる者同士の共感が、ところどころにちりばめられている。
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聖ヨハネ騎士団、かく戦えり
2015/08/21 17:10
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投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロードス島に上陸した二十万のオスマン・トルコ軍に対し、僅か数千人の聖ヨハネ騎士団は最新式の城塞に籠もって迎え撃つ・・・滅び行く階級である貴族から生まれた個人武勇重視・少数精鋭主義の騎士団は、圧倒的な物量作戦と火力で押し寄せる敵といかに戦い、散ったのか。六ヶ月の血で血を洗うすさまじい攻防を一人の新米騎士の目を通して描く。