紙の本
不合理な有効性
2023/01/02 15:33
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正方形を1次元にする空間充填曲線やケーニヒスベルクの橋など、数学好きには興味深い話の数々である。数学をどう使うか。魔法のような数学の世界はこの世を替え続けているんだなぁと改めて思った。
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やさしそうな見た目とは裏腹になかなか読み応えのある難しさの本でした。
かつて、数学とは何かを数値化するために使うものでありましたが、現在、さまざまなことが自動化されたおかげで、使うものではなくなってきています。
例えば、お釣りの計算はレジでやってくれますし、目的地の最短ルートはわざわざ地図と睨めっこする必要もなくなりました。
数学はこうして使うのではなく、「欠かせないもの」として変化していった、と冒頭で述べられています。
また、数学は、作られた当初の目的とは思いもよらない形で利用されていることが多く、この本においても、そんな数学が主に取り扱われております。
何か新しいものを生み出すとき、予想もしていない使われ方をすることはよくあります。もちろん悪用も含まれています。
しかし、技術を自分のものだけとせず(ただし、誰が作ったか、は明確に残す必要はあります。)誰もが使えるようにすることで、驚くほど快適に過ごす環境づくりの役に立つかもしれません。
…ただし、この本はやはり難解で、読み終わりましたが消化不良に陥りました。時間をおいて再トライしてみようかと思います。
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わりと上級基礎的な数学の知識がないと読み進めるのが辛い感じでハード。細かいところを気にしないでも読み進めることはできるけど、そうだとこの本を読む意味はない(興味があるとしても上っ面の文字だけを目で追うよりは、もっと初歩的な数学関連の本を読んだほうがいい)。私は自分の限界を感じたため第7章あたりで脱落したため評価は不能。
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文字通り様々なことを数学で分析した一冊。
数学の基礎的な素養が十分でない自分には難しく感じた。
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数論や四元数、トポロジー、ウェーブレットなど学校教育では学ばなかったような数学が世の中でひろく応用されているという話題。一つ一つの章が短めで数学的な詳細にはほとんど触れられず、もう少し数学的な解説があるとよいかなぁ。。。
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数学のすばらしさを伝える良い本なのですが、私には難しかったので星3つ。
ある分野を念頭に考え出された数学が、まったく違う分野で大活躍している、不合理な有効性の例が列挙されている。選挙区の区分けの公正さを記述する数学、巡回セールスマンとP=NP問題の関係、ハミング距離を使う画像認識は次元を小さくするために敵対的サンプルを簡単につくれる、腎臓移植のドナー選びにグラフ理論が使われている、RSA暗号や楕円曲線のしくみと量子コンピュータでも破れない暗号、シュレジンガー方程式と複素平面の関係、コンピュータグラフィックスの回転に使われる四元数、ばねの不良解析に使われたカオス挙動のアトラクター、CATスキャナに使われるラドン変換、画像圧縮に使われるハフマン符号、フラクタル、ウェーブレット変換、GPSに使われる乱数発生器とメルセンヌ素数。北極海の氷とイジング、ビッグデータの解析とトポロジー理論。 これらが理解できれば数学者になれる。
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What's the Use?: The Unreasonable Effectiveness of Mathematics
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309254531/