呪いというか、因縁というか
2023/01/01 16:11
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タイミングX - この投稿者のレビュー一覧を見る
生前酷い仕打ちを受けた人が、死んで呪いを発動させるみたいな実話なんですが、酷い仕打ちをしていた方の人も生まれた家の因縁によって無意識のうちにそういうことをさせられていたのではないかと思いました。業の深い家に生まれてくる、誰かを滅茶苦茶に攻撃し逆に呪いをかけられる、なんという暗い運命を背負って生まれてくる人がいるものか。自分の周りにはそういう話はありませんが、きっと世の中にはこういう人や一族がいるんだろうなと、個人的にはリアリティをすごく感じました。
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文体は非常に読みやすくてスラスラと次に進んでいくが……実話という話がまたなんとも手を止めさせに来る。
人の執着心、怨嗟そんなじとりとした嫌ななにかを背筋に味わいたい人にはオススメの一冊。
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どっちが悪いのか一目瞭然だけど、祓うひとには差別はないのかなとはちょっと思った。
呪いは自分に返ってくるのは本当なんだろう。
京都の貴船神社には実は行ったことがないのでそのうち行ってみたいと思います。
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読み終わった後、背筋がぞぞぞとして、しばらくやまなかったです…。
本作の作者さんが原作の映像作品「怪談新耳袋」は大好きで、あらかた見尽くしたと思うのですが本を読んだのは初めてでした。
ごくフラットに体験者の話が書いてあって、それが逆に怖い。
でも、今日夜お風呂はいれないような怖さじゃなくって、ふいに思い出してはゾッとするような感じ。
きっとこの先の人生で度々思い出してしまうんだろうな。
お化けや幽霊が存在するか否か、そんなことはおいといて、ただこんなとてつもない怨念や因縁が実際にあったと言うことが、兎にも角にも恐ろしい。
なるべく穏便に生きていきたいと切に思う。
背筋をゾクゾクさせたい方には超オススメの一冊です。
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怖い!怖すぎる、、、実話怪談ってことは実際起こった出来事なわけで…人間も恐ろしいし怨念も凄まじい、、、
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「ドロッドロの因縁もの怪談、善良な女性をいじめた双子姉妹が家族もろとも酷い目にあいました」だけではない変な不気味さが好きで、2回読んだし多分また読むと思う。
中山さんの怪談狩りは何冊か読んでいて、「なまなりさん」もタイトルをどこかで見て印象に残っていたのが、今回格好良い表紙で出たので買った。
嫌がらせの描写はそんなに詳しくなく、自分には割と時代がかった・浮世離れした展開に見えたので、さらっと読めて助かった。(第三者の語りをさらに著者が一部変更している構成なので、本当にものすごく酷いことをした・されたのかもしれない怖さもある)
気持ち悪いのがそのあとで、
姉妹のちょっと浮世離れしたやりようや「私たちは長く生きられない」と含みのあることを言っていたのに、憑き物が落ちたように普通の女の子として帰っていくところ、
心身健康で優しい女性が、尋常でない呪い方をして、自分の妹も巻き込んでいるところ、
姉妹の両親が「自分たちの血筋には因縁がある」と言っていたり、何より姉妹が生まれた時に起こった呪いじみた件のところ、
自分には、
あの姉妹はただ呪われて死んでいくためだけに、東京に出てきて女性をいじめて、女性はただあの家系を呪うためだけに、姉妹と関わって自分であんなことになって…という、
本人たちの恨みとか悪意より、ただ因縁の結果そうなるように決められていて、それであれだけのことが起きた、という話に見えた。
退魔師の人が、これ以上関係者に酷い目にあってほしくないとお祓いしつつ「こんなことしても駄目だ」のところは、そうだろうな…とここだけとても納得したのでちょっと面白かった。
因果応報というにはなんとなく気持ち悪い、不気味な印象のまま終わって、思ったよりずっと怖く面白く読んだ。
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自分の死をもって凄まじい呪いをかけるその執念。姉妹は自業自得かと思いきやそんな単純な話ではなく、一族の歴史にまで遡る。祓う方も下手すれば命が危ないし、かなり危険な案件だった。これ、映画で観てみたい。
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筆者が聞き取った話、ということなんだけど……実話ベースでこんなことがあったら生きていられん。序盤の発端もなかなか嫌なところを突いてくるが、後半で明かされていく裏の面も含めて考えると、日本土着の闇深い恐怖は、長くはない話ながら読み応えがある。しかしやはり本当にこんな話が実在するとなると恐ろし過ぎるので、脚色たっぷりということにしといて欲しい。
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軽く読めて楽しめる1冊。
家の前にきて「ここは良くない」とか言うだけ言って帰ったおっさんほんと好き
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こんな強力な物理現象をあらゆる方向に無制限発動できるなら、軍事転用したらどうですか? 国防に役立ちますよ。
古臭くて幼稚で、不自然で、革新性の1ミリもない駄作。従来のホラーから昇華する気概もないこんな作品、何を持って書こうと思ったのか理解できない。時間の無駄だった。
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怖いか怖くないかと聞かれたら
ズバリ私は怖さは感じなかった。
しかし呪術は興味深い。
かけるのも、かけられるのも
どちらも嫌だけど。
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導入部を山中先生が直接話されてる動画がYOUTUBEにありますが、そちらの方が余程怖い気がします。
やはりあの人のお話ありきかなと。
文字にすると内容自体は恐ろしくてもやはり怖くはない。
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オカルトエンタメ大学でご紹介されていたところ気になったので購入。さくっと読めておもしろかった。
呪いは残り続けているということと、著者がこの話を書こうとしたことで起こったことを考えるとこれは拡散系の怪談にならない?
ただでさえ強い業を背負っていた家の姉妹が、とある女性をいじめ追い詰め死に追いやったことで呪いが強まり一家が不幸に陥るまでの話。自業自得がすぎるけど最後あたりは「もう少し手心というものを…」ってな気持ちが少しだけ出てきたが、むりな話よな。ひとを呪うなら自分も呪われる覚悟でやらなきゃ。
って思ったけど、双子の他人から恨まれても知ったことではないって態度と、後半の怯えようのギャップというか人が変わったかのような違和感はなんなのだろう。
沙代子を追い詰めているときなんかはむしろ私たちを呪ってくれと言わんばかりのことをしているの考えると、あれは双子の家系の呪いがさせてるのかなっても思える。
女性の描写とかが昭和から平成初期っぽかった。
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怪談を取材してるという構成。
語り方に好みはあるが。
あとがきや背景を知っているとより楽しめるんだと思う。
勉強不足ながら初めて知った身としては、衝撃的な内容。新三茶と同じく、あまりにもストレートで露骨な怪現象ゆえに、疑ってしまうパターン。
あまりにも生々しいゆえに、フィクション性が低く、リアリティが高い。作られた話感が薄い。ある意味、読み物としては単調なんだが、それが信憑性を担保してるように思える。
サヤコにこの本をお供えしてたり、とか後書きの内容が不謹慎ながら微笑ましい。
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著者自身がYouTubeで話していたのを半分ほど聞いていましたが、後半は予想を上回る恐ろしい展開にゾッとした。脚色無しの実話ということを踏まえると、語り手が述べているように読者も「呪い」の類を信じる信じないの二元論ではなく、事実として受け入れざるを得ないとなってくる。最も解釈は自由ではある。読み終えて、頭に過ぎったことは被害者?家族に起こった長きにわたる不幸は、呪をかけた一人がもたらしたものなのか、その家系にまつわる過去の怨念的なものなのか、誰も明確な説明をしないので分からなかった。事実はミステリー小説のようにすっきりとは終わらない、このようなものだろうと考えれば余計にこの本で語られたことが恐ろしく思えてきた。