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紙の本
開拓期の荒々しいアメリカ西部を舞台にした哲学的、思索の旅といった雰囲気の作品。
2023/05/28 11:11
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
開拓期の荒々しいアメリカ西部を舞台にした哲学的、思索の旅といった雰囲気の作品。渇きと飢えに苦しみながらの命懸けの旅の描写は迫力がある。しかし、本作を単なる西部劇ではなく“思索の旅”を思わせる作品にしているのは、主人公:ミン・スーの周りに集まってくる異能者(超能力者)たちである。東山彰良の解説では、過去の復讐だけに生きるミン・スーが過去、人の記憶を消すナヴァホ族のノタが現在、過去を記憶せず未来のみが見える“預言者”が未来、を表わしているという。成程とは思うが、私的には主人公:ミン・スーの周りにのみそうした異能者(超能力者)たちが集まってくることから、むしろ普通の社会に馴染めないアウトロー対普通人との葛藤と思えた。単なる復讐劇としてみるならそれなりに面白いのだが、主人公の生き方を絡めてみるとどうにも共感出来なさが残る。特に、復讐を果たし、目的だった元妻すら射殺してしまった主人公には何が残ったのかと考えると一抹の空虚感しか残らないのが残念。過去を取り戻そうとして、結局、“無(虚無)”を手にした虚しさですね。
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