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本書は、「仕事で結果を出したい、成功したいと強く望む」意欲ある野心家が、3つの心配と4つの罠のために、身動きができなくなっているところに、手を差し伸べて、どうしたらいいのかを導くのが目的です。
シニア向けです。
そのためには、「命綱なしに飛べ」。飛ぶためには、勇気を出して「恰好悪くてもいいから望ましいことをする」、そして、「望ましいことを見事にこなす」が結論です。
■Aランクプレイヤーの悩み
・結果を残したいという思いを満たそうとすればするほど、思いは大きくなる。クリアするたび、「次の欲」がうまれる。
・野心に駆られるとまわりが見えなくなる
・結果に固執する人の11の特徴
①自分は高い実行力を備えていると過信している
②緊急と重要の区別がつかない、常に全力
③人に任せない、任させられない
④プレイヤーから、管理者にうまく移行できない、永遠のプレイヤー
⑤犠牲を払ってでも、仕事をやりとげようとする 割り込みNG
⑥難しい話をさける 嫌なこと先延ばし
⑦コメント、フィードバックを強く求める だが、嫌な話は聞かない
⑧気分屋
⑨他人が常に気になる 人と比べる
⑩安全な仕事しか請け負わない 冒険しない
⑪罪悪感に苛まれる すべてうまくいかないとダメ病
■自己成長のルート
・成長したいのであれば自分が弱有、もろくなる状況に身を置かねばならない
・恰好が悪くてもいいから、望ましいことをしなければならない
・じっくり能力を伸ばして定着させる 新しいことを時間をかけてじっくりと学ぶ
・つまり、成功にいたる道はまっすぐでない。予期しない方向に迂回しなければならない。
■3つの心配
目的:目的をもって方向性を定める 目的とは何か 目的が変化した?
①組織がうまくいっていない
②仕事環境が変化した
③個人的に求めることがかわった
④自覚の欠如
・言われたことが信じられず、冷ややかな態度をとる
・自分がなにものかわかんらなくなる
⇒目的が変化したら、行動をおこさなければならない
孤独:自分は組織の輪の中にいると思いたい
・自分は排除されていっると思うと、過敏に反応してしまう、そのために怒りを爆発させて昇進を逃してしまう
・社員をうけいれているという「キャリアアンカー」 価値観、動機、必要性などを共有する
・つながっているか、孤立しているか
①技術的な能力
②昇級を続ける階層の旅
③組織に属しているかの境界線
・外部ではなく、自らがそうしてしまっている可能性も高い
意義:自分の仕事が重要であると、上司に言葉で伝えてもらいたい
・みんな、自分の仕事は重要であると思いたい
・かつての徒弟制度はよいかもしれない
■4つの罠
忙しさの罠:忙殺からの逃避、暇の罪悪感 偽りの忙しさ?
競争に勝てば勝つほど、さらに多くの仕事が与えられる
人と比べる罠:勝手に勝負して、勝手に負けてしまう、自爆。
どれだけ成果をだしても、決して満足できなくなってしまう
身近な判断基準を設けて自分の仕事の進行を確認せよ
人を非難する罠:非を認めて稀有な人になる
自分には特別な力があると思っている ⇒人に過大な期待をしている?⇒期待値を下げよう
お願いしていることは実現可能か? ⇒50%以上の目標設定に変更しよう
自分にも原因があると反省しよう
心配の罠:心配ばかりしている
①小さな心配事が広がらないように箱詰めしよう
②当面の決定事項を絞り出し、それを解決する
③最初の心配の種を、速やかに、きっちり、対処する
・リーダが部下とタフな話をするとき、「話死をしているうちに、声が大きくなり、早口になり、いろんなことを口にする」⇒悪循環に陥り、失敗。
■解決策
・言葉にして吐き出せば楽になる
・昔を忘れる。過去を過去のものとする 「パパ、それはもういいじゃん、忘れちゃいなよ」
・相手の話に深く耳を傾ける。言葉になっていない行間を読む
・自分の視点からみるとともに、相手の立場からも見てみる ⇒あなたの物語が唯一絶対ではないことを認識する
・支援をもとめる
・変化のさなかで、尊敬できる他者をもとめる
①はっきりと、正直に話してくれる
②あなたに共感してくれる
③何が人を動かすかわかっている
④価値観と目的を共有していると感じることができる
・SKSフォーム:現実を正しく見る S:何をやめるか(Stop)、K:何を続けるか(Keep)、何をはじめるか(Start)
・サポートは定期的に、早い段階から支援を受ける そして、アドバイスはすこしづつ
・相手から求められない限り、アドバイスやフィードバックを与えてもむだである
・命綱なしにとぶことは、目をつぶって飛ぶことではない
①恐怖や不安と向き合う
②恐怖を克服するために目標を立てる
③学習し、成長するためには、自分は弱い、不安があると認める
④否定的なことを想像する やらなかったら、10年後どうなっているのか
・新しいことに挑戦するにあたって自分を見直す作業をしなければ成功に至らない
・感謝の気持ちを持ち、謙虚になる
Contents
はじめに
Part1 なぜ失敗をおそれる?
1章 野心家のアキレス腱
2章 恰好悪くてもいいから望ましいことをする
‘Part2 3つの大きな心配
3章 目的
4章 孤独
5章 異議
Part3 4つの罠
6章 忙しさの罠
7章 人と比べる罠
8章 人を非難する罠
9章 心配の罠
Part4 乗り越える
10章 過去を「過去のもの」にする
11章 セカンドキャプテン・ファーストチョイス
12章 命綱なしで飛べ
13章 ダンスフロアに足を出す
14章 傲慢にならない秘訣
ISBN:9784763139993
出版社:サンマーク出版
判型:4-6
ページ数:480ページ
定価:1800円(本体)
発売日:2023年01月10���初版発行
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図星すぎて非常に耳に痛い本。 でもとても重要なことが書かれていてる。 私も人に弱みを見せられない。人に頼るのが苦手。 格好悪くてもいいから望ましいことをするために今から少しずつでも変えて行こう。
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題名が過激で、評判の本だったので読んでみた。途中途中のエピソードには面白いものも沢山あったが、全体を通してあまり響かなかった。文化的な違い、読者の対象と想定しているのがおそらく大企業の管理職だったりするので、なかなか共感できるところが少なかった。
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自分の4つの不安を解消させることで成功裡に導く方法、「多忙に見せる・人と比較する・人を非難する・心配ことを煽る」、それは「失敗を恐れず不格好でも望ましい事をする」で成功へ導くと言う。『SKS』(start/keep/stop)フォームはビジネスの基本でもある。
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タイトル的には凄くチャレンジ精神剥き出しの挑戦したい人、例えば今から起業を考えている人向けの本に思えたが、実際は大組織の一員を想定した社内で成功したいサラリーマン向けの本という内容。その上では共感できるポイントや参考になることが多い。自分が気後れして殻にこもり、どんどん孤立していきそうな精神状態から抜け出すには?という視点でアドバイスをくれる。タイトルが変わったらもっとこの本は需要のある読者といい出会いができると思う。
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大した事はない、あり触れた言葉を並べ直した、しかし究極の自己啓発本だ。テーマはシンプルに「カッコ悪くてもいいから望ましいこと」VS「望ましくないことを無難にこなす」。
優秀な人は恥をかきたくない。イメージを壊したくないから、苦手なことに挑戦しなくなる。際立ったことを避ける。よくわかる。自己プロデュース、セルフブランディングとも言える。しかし、それでは人生は拡大しない。成長しない。他者に規定されたイメージにとらわれているのだ。
ー 学生時代はずっと優等生だったし、会社に入っても常にスター社員として最高の仕事をしてきた。何か新しいことをするとかっこ悪く思われてしまうんじゃないかと恐れていた。仕事で結果を出したい、成功したいと強く思う一方で自分を強固に守らなければと感じていた。
緊張していると自分でもわかるようなことがあれば、大事なことを経験しているのかもしれない。社会的相対性を通じて我々は外部の基準で自分たちの行動を判断している。
よくわかる。自分もそうだ。心当たりがある。例えば、大勢の前で馬鹿げた発言をしてしまうのではないかとか、空気を読まない発言を躊躇ったり、チャットの会話をスルーされたらどうしようとか、苦手分野に手を出したくない、今更ゴルフは始められない、いつまでたっても英語をしゃべれない…キリがない。
資本主義とはカッコつけのアルファメイルを競うレースでもある。小さな猿山で転けてもいつでも立ち上がれるはず、いや、寧ろ転び続ける猿を評価する仲間だって出てくる。勇気を持ち、飛び込んでみよう。
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自分のこれまでのキャリアの中で後悔していることがいくつかあり、その時の自分の説明書とでも言えそうな内容だった。特に「人を非難する」部分は大きく刺さった。
ただ、僕自身こういった後悔をバネに前に進んでいるのも確かで、最近の仕事に対するメンタリティやあり方はこの本の内容に近く、それが嬉しかった。かっこ悪くてもよいから、望ましいことを。
気持ちの面で行き詰まったり、誰かのせいにしたくなったり、孤独感に苛まれたら読み返すとよさそう。
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仕事が「できる」ようになると新しい分野にチャレンジするのを躊躇う。何故ならば上手くできずにかっこ悪い姿をさらけ出すのを恐るから。しかし成長のためには「かっこ悪くても望ましいことをやれ」
一番響いたのはここ
「冒険にはイエスと言う。愚かなことにはノーを言う」
躊躇する背中は押してくれるが本文中に新しい学びは少ない。更に星2つの理由は、話があっちこっち飛ぶし事例と主張がマッチしない事が多くて分かりづらかった。
本の最後の方に「命綱なし」の意味が示される。タイトルからの印象とガラッと変わる。最初に言って欲しかったな。
「チャンスがあればリスクを考えずに闇雲に飛び込むべきだと言っているわけではない。 (略)「目をつぶって飛ぶ」のとは違う。
「命綱なしの飛行」が機能するのは、準備が整い、よく考えたうえで、自分の弱さをさらけ出し、勇気を持って行動に望むのがいいと判断できるときだけだ。」
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気がつけばどっかのビジネスマンのエピソードトークを延々聴くハメになる。「いま何の話だっけ?」と迷子になる時間多数。
目次を読めば十分かなという内容でした。
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タイトルがかっこいい!!
命綱がないってことは、ちゃんと目を開いて、事前の準備をしっかりして、不安に打ち勝つ準備をして、初めてできること
仕事で結果を出したい
というのをあんまり強く望んでいないつもりだけど、私が転職を決めたきっかけは昇進しなかったことだし、私もこの構造に飲み込まれているのかもなと、自覚しないといけないですね。
一通り読んで、改めて思ったのは、競争社会から強力社会をどうすれば作れるのか
人と比べない方がいいということは理解しつつ、お給料にも関わるし、順位付けによる競争教育をされてきたしで、やっぱり気になる。
いや、働き始めた頃は、人と比べるのではなく、自分が頑張って結果を出せば、自然と評価される、ってなんとなく思ってたけど、ある先輩がちゃんとアピールしないと評価されないことを教えてくれ、そこから評価を意識するようになってしまった。評価を意識してから、他者の働きぷりが気になり始めたかもしれない。
人を意識せずに、自分がちゃんと前を向けるか
こういう本を読んで時には考えないとですね。
そして、前を向ける環境作りと教育をちゃんとやっていきたい!
役割の中で貢献感を感じる
貢献の中で私の成長を私が考える
こんな感じの環境を作りたい
—
ちょうどこの本を読んでる時に、コテンラジオでアンパンマンの生みの親、やなせたかしの回を聴きました。
命綱なしで飛べに、不安に打ち勝ち、自分の道を歩むtipsが書かれていたが、不安に打ち勝つのは最後は自分でしかない、というのをアンパンマン哲学から教えてもらいました。
最後は、愛と勇気だけが友だちだー
痛いことを言ってくれる人を味方につけたり、いろんなストーリーを知ることを大事だけど、最後に決めるのは自分
そのためには愛と勇気が必要だ!