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まさか本気でキャッチャーフライ100本を描ききるとは最初から思っていなかったけど、半ば強引な流れから4軍「コンサルKANDA」メンバー対3軍の試合がヌルッと始まりだした。
これ、最初は実は100本分描くつもりだったんじゃないのだろうか。さすがに絵面が保たなそうだから軌道修正したのかもしれないが、18ページ強・1話ちょっと分を中途半端に割くくらいだったらいっその事描ききってくれた方が収まりが良い気がするし、地味だけどスカッとスッキリ‘そういう路線の作品ね’と受け入れられたように思う。
総監督の思いつきで始まった4軍と3軍入れ替え戦だが、あまりにもテンポが良くない。
試合を進めながらメンバーのバックボーンを紹介しつつ、得意なプレーや熱い内面などの描写を織り交ぜるというよくある進行なんだけども、それが多すぎるしみんながみんな優秀過ぎる気がする。本来なら「もう昇格できちゃうの?どっちなの?」という緊張を感じたいのに、ここまでだと絶対3軍に勝っちゃうじゃん。確かに4軍と3軍の差なんて〜って会話は1巻にあったけど、だったら入学時の選抜はなんだったんだyo!って話になってしまう。もっとポンコツ寄せ集め感とか、急造チーム感を楽しみたかったんだけどな。
あまりに急に出て来た総監督の意図も凄さもなんも全然わからん。イビリ・シゴキによる根性論・精神論を容認するような発言もしているし(まあ体育会は事実そうなんだろうけど)、得体が知れな過ぎる。
ついでに言えば、本作は大学生活も描くことが特徴で魅力だったように感じていたのだが、このペースで試合をするとなると先々、いろいろ回収し切れなくなるような…。
1刷
2023.12.2