長さを感じずに読み終えました
2018/05/20 08:37
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
今野敏『ビート』を読みました。
6月23日に始まって、七夕過ぎて終わる、ちょうど読んだ時期にぴったりの小説でした。
500ページ以上の分厚い本を、長さを感じずに読み終えました。
おじさん世代の嘆きや、体育会的文化への批判や、いろんなものが描き込まれて面白い。
実は、まちがえてシリーズ4作目を読んでしまった後の3作目でしたが、問題なく読めました。
ただ、やっぱり順番通り読んだ方が、4作目の面白さがちがっただろうなあと、うかつな自分を責めました。
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警視庁強行犯樋口顕シリーズの第3弾。捜査秘密を漏洩した2課の刑事とその家族の再生に樋口が力を貸す。後解説に著者も書いているが、サスペンスとしてではなく人間ドラマとして俊逸。面白い。
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「朱夏」に続いて読んでみた。今作では、一人の刑事が自分の息子を殺人犯ではないかと疑い出すことから始まる苦悩を描く。
本シリーズは、普通の人、樋口を通して人間を描くことに専念している。別シリーズの「ST」のような華やかさはないし、アクションシーンもまったくない。しかし、今作では、ダンスに熱中する若者を描く。アクションシーンには定評のある作者だが、ダンスシーンを文字で描いてどうなるかと思ったが、スピード感や躍動感が伝わってくる描き方に感心した。
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本にちょっとの勇気と、誠実な態度が幸運をのが座ぬコツであることを、このとき確かに英治は学んだのだった。
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面白かったです。今回は樋口は完全に脇役でした。島崎の短絡さには笑ってしまったけど、案外そんなものなのかな?面白かったけど、おいら的には可もなく不可もなく・・・まあ普通ってところかな?
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父親の見舞いに行ったときにもらって読んだ。
面白くはあったが高村薫や横山秀夫のような
プロットの精密さや文章力はないように思えた。
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今野敏の樋口シリーズ第3弾。
今回は大好きな氏家の登場回数が少なかったけど、家族の絆をきちんと伝えようとした、今野敏のシリーズの中では心温まるシリーズ。
「隠蔽捜査」の評価は相変わらず高いですが、樋口シリーズもいいですよ〜♪
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9/24 というわけでレッツ読破。知りえた知識を全部そのまま(若者カルチャーについてとくに)書いてるところが気になるけど、「正しいこと」をきっちり書いているところが好きです。大人としての姿勢を感じるね。
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リオよりは数倍良かった(笑)
だけど一気にはなかなか読めなかった。
やっぱり隠蔽捜査が一番でした!
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2008/5/13 Amazonにて購入
2009/7/24〜8/1
出張先の岡山のホテルで読み始める。出勤中の車内で読了。
警視庁捜査二課刑事の島崎洋平は日和銀行の不正経理調査に加わっていた。長男の丈太郎の柔道の先生であった日和銀行の行員富岡が丈太郎に取り入り、捜査情報を不正に入手する。その富岡が殺人事件の被害者になり、島崎は捜査班に加わることになる。捜査を進めると、島崎の次男でありひきこもりで島崎には許せないダンスに夢中になっている英次が犯人である可能性が出てくる。島崎は独自に捜査を進めるが、同じく予備班であった樋口が不審に思い探りを入れてくるが...
樋口シリーズの3作目。島崎一家の親子ならではの心理的葛藤を描きつつ、樋口一家の親子関係もからませつつ、家族のつながりとは何か、を深くえぐりながら事件の捜査が進む。後半は一気に読ませる。傑作だと思う。
今はまだうちの息子は大丈夫であるが、彼が独り立ちしていくときに私はどういう風に彼と向き合えるだろうか。非常に考えさせられる一冊。
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警視庁捜査二課・島崎洋平警部補。
日和銀行の粉飾決算を追い家宅捜索。
島崎は張り込み中に、柔道部OB後輩・高岡和夫に会ったことから、
とんでもない事実・泥沼にはまる。
日和銀行員の富岡に長男・丈太郎と共に脅される。
次男・英次はひきこもりがちだったが、ダンスに目覚めてタエと共に張り切っている。
島崎は英次が犯人と疑い始める。
樋口は様子の変わる島崎に気づく。
事件の真相も気になるが、島崎、英次の家庭への思いや葛藤など人間ドラマが面白かった。
他人の目を気にすることを劣等感としてる樋口。
慎重さが周囲の信頼を得るが、それもまた彼には過大評価で重荷となっている。
樋口も娘のことで悩んでいる。
2008/7/12
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"汗は嘘をつかない”
樋口強行犯係のシリーズ、「リオ」、「朱夏」、「ビート」
警察体質になじめないながらも周りから高い評価と信頼感を得ている彼は、
自己評価と周りの評価とのギャップに違和感を感じながらも
捜査を続けていく。
なんともつかみどころのない彼の性格が逆に魅力的に映って
本当にあっという間に読み終わりました。
最近本屋に行っても、この今野敏はよく見かけます。(それだけ売れ始めた証拠でしょう。)
また楽しみな作家を見つけました。
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今野敏の樋口シリーズ第三弾。
1つ目はなかなか、2つ目はいまいち。
三部作らしいのでせっかくだから最後まで読んでみようと思い、購入。
そして本日読了。
内容は、警察庁第二課の島崎洋平は、息子が殺人を犯したのではないかと疑惑を抱いていた。
捜査本部でこの事件を追っていた樋口はそんな島崎の深淵に気づく。
事件自体は至って単純なもので、島崎の葛藤、息子の葛藤、そんな親子の関係に焦点が当てられている。
樋口の出番も前の2作と比べるとかなり少ない。
主人公の世代がそうだからか作者の世代がそうだからかわからないけれども、
前編通して今の50代ぐらいの世代の視点で書かれているから、常に違和感があるんだよなぁ。
特に2つめの「朱美」はそれが前面に押し出されていてちょっと辛かった。
だけど今回は僕の弱点でもある「家族」がテーマ。
親としての理解力にない島崎にイライラしたり、家族に相手にされない次男の疎外感に共感を覚えたり。
ハラハラドキドキとかなり楽しめて読めたのではないかと思う。
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今野敏の刑事ものは、事件・推理ものではなく、
また横山秀夫のような「警察組織」ものでもなくて、
警察を舞台とした人間ドラマという性格が強い。
この作品でも傾向の異なる2人の刑事の交錯する心情と、
刑事とその家族の関係が主題となっている。
だから扱われる事件そのものが特別凝った造りと
なっているわけではないし、だからこの作品が面白くないというわけではまったくない。
この物語では刑事の息子として、高校を中退した問題児が登場するのだが、一つ感心したのはこのキャラクターを読者に受け入れさせるストーリーテリングだ。好きな女性がいること、その女性とのからみでダンスに打ち込んでいること、ダンスのコミュニティの中で礼儀を覚えつつあること、ダンスにおいて成長の手応えを感じており、それをコーチから褒められて喜んでいること。こうした描写を重ねてゆく。小説の読者なんてのは、世間から「不良」と認識される人種を敬遠しがちな人たちである。だからこそ、この「不良」を読者に感情移入可能なキャラクターとして受け入れてもらうために、きちんと手続きを重ねているのだ。オタクコンテンツにも造詣が深い作者だからこそ、キャラクター主導型のストーリーの牽引の仕方を心得ているように感じられるし、実際にそれは読みやすさにつながっていると思う。
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三連作の最後の1冊。
三連作の中では一番まとまっていて無理がなく、面白かった。どちらかと言うとミステリというよりは、人間ドラマの趣が強いです。
今回の主人公は樋口ではなく別の科の刑事で、そこがよりストーリーを奥深いものにしている気がしました。
樋口は人間的には全く面白みのない人なので、別に主人公を立てるこういう進め方の方が読んでいて飽きませんでした。
娘と一緒にパラパラのクラブに行くところは笑えました。