紙の本
優しい三兄弟
2023/03/05 21:16
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親を突然の事故で亡くして、なんだか悲しいスタートだった。しかし、いろんなことがわかってきた。その中で、三兄弟は、大切に育てられ優しい人たちだということが、とても暖かい気持ちになった。最後は驚きの事実があるけど、こんな風に生きられたらいいと思う。
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大学生の朗、高校生の昭、中学生の幸の三兄弟。両親が事故で亡くなるところから話が始まり、初めて会うことになるおばあちゃんや、両親が抱えていた秘密が次々出てきます。小路さんの話には、悪人は出てこないのでもちろんこの三兄弟も、みんな優しいです。理想の子供達だなーと思いました。最後のエピローグがとてもいいですね。
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平凡などこにでもあるような中流階級の父母と三兄弟の核家族。突然日常が一変する。更に知る事実。おばあちゃんと母の仲が悪かった訳をきく。
そのまま終わるかと思いきや、『家族』を大切に思っていた父の秘密。
家族とは何だろうというテーマで、語り手が三兄弟、おばあちゃん、その後、と変わる。
重い話のはずが軽く読める話でした。
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Amazonの紹介より
両親は死んだ。
ある「秘密」を僕らに遺して――。
愛情深い父母の元、平凡な毎日を送ってきた稲野家の三兄弟。しかし彼らは、ある日突然、両親を交通事故で亡くしてしまう。そんな三兄弟の家に、ほとんど面識のなかった母方の祖母がやってきた。彼らは戸惑いながらも祖母と暮らすうちに、近隣の住民のトラブルや、自分たち兄弟の関係、そして亡き父母が遺したとんでもない「秘密」とも向き合うようになり……。
「東京バンドワゴン」「すべての神様の十月」シリーズの著者が贈る、若き三兄弟の成長を描いた心温まる家族小説。
突然訪れた両親の死。それを皮切りに両親の知られざる秘密を知ることになります。それも父と母それぞれであり、特に父の方が驚きでした。「爆弾」が大きすぎました。
始めの段階では、遺された3兄弟が「今後どうするか」と言ったことやご近所トラブルなどと向き合って、少しずつ解決していく展開かと思っていました。
ただ、段々と両親それぞれ抱えていた秘密を祖母や父の知人との会話からわかるようになっていきます。
一応、ヒントとなる文章が、散りばめられているのですが、その事実による印象がディープすぎでした。
その内容といったら、え?と驚く事ばかりでした。文章から読み取る父親像と母親像が、見事に裏切る印象で、もしも自分だったらと考えると、平穏でいられるかなと思いました。
その反面、どんなに暗い要素があろうとも、前向きに捉えて、それらを受け入れる3兄弟の包容力が凄すぎでした。
内容としてはドロドロなのに、文章がほんわかな雰囲気でキレイに終わっている感はあったので、その対比さに無理やり片付けた感が否めない印象がありました。
気持ちとしてはドロドロとした気持ちではなくサラリとした気持ちになりました。
感動の家族小説と紹介されていますが、果たして読んだ方は、その事実にどう受け止めるか。気になるところです。
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どんな家族にも秘めたるドラマはあるのかもしれない。主人公の3兄弟の真っすぐぶりが気持ちいい。続きとして妹を主人公にした話があっても面白いかも。出ないかな。
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両親を亡くした息子三兄弟が、亡くなってから親の秘密を知るお話。
のほほんとした話と思いきや次々も爆弾を落とされます。
それでもしっかり育てられたからかびくともしない三兄弟。
普通なら軽蔑したり色々思うところがあったりするはずなのに、たくましく、まっすぐ生きていて偉いです。
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交通事故で突然両親を亡くしてしまった、三兄弟の物語。
ごく平凡な生活を送っていたのに、父も母もいない三人の暮らしが始まる。
三人に寄り添ってくれた母方の祖母は、辛口だけれど素敵なおばあちゃん。
母とは仲が悪かったみたいだけれど、何か「秘密」があるようです。
さらには、おばあちゃんの夫、そして三兄弟の父親にもと、次々と驚くような「秘密」が明かされていきます。
家族って、一緒に暮らしていても、実は知らないことだらけなんじゃないかな。
三人はそれぞれ性格は違うけれど、とてもいい子に育っていて、読んでいて心が温まります。
すべてを明らかにしなくても、円満に暮らせたら、黙って受け入れられたら、それで十分なんだと思う。
とてもドラマチックな家族の物語は、エピローグで温かく締めくくられていました。