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投稿者:忍者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
優里は青野の過去に触れます。そこで明かされる過去、幸せと不穏な行き先、優里は彼の過去を追体験していきます。ホラーと括れないような予測不能のストーリーはついに最終章へ。
紙の本
そして幕引きへ向かうマンガ
2023/08/12 10:27
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投稿者:幸三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終章ですね!もろもろ真相が明らかになり、深層の暗い場面へ踏み込んでいきます。
読んでいて心が辛く厳しい想いです。それでも読む手は止まりません。
面白過ぎるのです。
生きる悲しさというよりも、向き合わねばならない辛さに、心がもっていかれます。
前巻の九巻が極厚でボリュ-ムとしてページの枚数が減っているのですが、内容の濃さが凄いです。受ける重みは等しく力強いです。
次巻も楽しみですね。
電子書籍
生きてる人間こそ、また怖いもの
2023/07/31 15:40
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投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐怖心や復讐心から追い詰められた人間の恐ろしさ、生きてる人間も怖いことを思い出させてくれる第10巻。
"生まれた時から決まっているもの、それって血筋だけだ"
と、美桜ちゃんが言うように、敵対していた家同士に生まれてしまったロミオとジュリエットの悲劇と、青野くんの母親が行なっていた虐待と毒親性の一連の回想が描かれていて、その2つの共通項、"生まれてくる親は選べない"が重ねられているようで胸が締め付けられます。
やはり悲劇にしかならないのか...教えてシェイクスピア!
電子書籍
ガチャリ、ガチャ、バタンの意味
2023/02/12 16:45
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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで出てきた、この音の意味は何だろうと思っていましたが、ようやく分かりました。 この巻は、青野君と優里ちゃんの切ないシーンがないですが、変わらず目が離せません。
電子書籍
青野くんのお母さん
2023/02/02 14:01
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投稿者:チロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の巻は、青野くんの死亡原因と青野くんのお母さんについて描かれています。少しずつ解明されていく青野くんが死亡した経緯。でも、まだ謎だらけ…。大きなネタバレも含まれている重要な巻です。何回も読み返したり、解釈を思考する必要のある一筋縄ではいかないストーリー展開になってきています。
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今までチラチラとしか見えていなかった青野母満載の巻。
鉄平を閉じ込めたい気持ちが分かるとパートナーの友達が言っていたという話を聞いて、結構共感する気持ちなのかもしれないと感じた。
希美ちゃんのシャーマン然り、
町の歴史と血筋による役割という部分にもフォーカスが当たってきた。
「わたし、藤本くんのものになっちゃおうかなあ」の時の優里の顔が好き。
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後半、青野くんとそのお母さんの過去にフォーカスされる巻。
夫を亡くし、職場に馴染めないシンママの瞳。彼女持ちの男から狙われるがそれすらまともに拒めないのを見て、拠り所がないのかなと思った。
龍平への「男の人にならないでね」「男の人は康一さんだけ」という発言、何度も自分に向かってくる鉄平を遠ざける様子から男性を嫌悪しているように見えるが、そんな瞳自身、男性と不倫をしているという事実…
生前の康一がどんな人間なのか分からないのでまだ何とも言えないが、瞳の康一への執着ぶりが優里が青野くんに向ける盲目的なそれと似たものを感じた。
作中何度も優里と瞳を重ねる描写が出てくるが、二人は根っこのところでよく似ていたのではないだろうか。
青野くんは自分の母とよく似た女の子と付き合うことに何を思っていたのだろう……。
青野くんの死因が自死だということが初めてはっきりと断言された巻でもあったが、この過去を踏まえて見ると青野くんがどうして命を絶ったのか、色々と想像できる。
ますます目が離せない展開になってきたと思う。
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「青野くんは 自殺したの…?
青野くんの お母さんみたいに…」
「そうだよ」
なんとなくそんな気がしていた。青野の母が自殺したと聞いた時に、明らかに問題のある家庭で生まれ育ったのだと確信したから。
8巻の最後に鉄平がぼそっと言っていたが、まさか青野本人が自身の死因について断言するとは思っていなかった。
作者ははじめからこの展開を考えていただろうか。どこか行き当たりばったりに見せながらロジカルで計算し尽くされた恐ろしさがある。展開どころか次の頁の登場人物の台詞さえ、まったく想像させない。
回想のシーンでは『子宮に沈める』を思い出した。最初は部屋が片付いているのだ。旦那に先立たれ、突然シングルマザーになってしまい、生きるために働くも仕事もうまくいかない、誰も助けてくれず、子どもにも強く当たるようになる、というよくあるパターン。さらに職場の男性に言い寄られ、断りきれず関係を持つようになり、そんな自分や男性への嫌悪感からさらに虐待がエスカレートしていくという地獄の悪循環。兄弟の中で幼く手が掛かった鉄平のほうがいわば生贄のような存在に成り果てていた。
青野はアダルトチルドレンだったのか。それを踏まえると、「だってどんなふうにしたら人が傷つくかよくわかってるから優しくできるんじゃないの?優しい奴ほど人を傷つける方法をたくさん知ってるんだよ」という台詞の真意も少しだけ見えてくる。
優里が青野の母となり経験し直す形で回想を見ていく構図になっているが、表紙と裏表紙のイラストを見てもなんとなく、青野の母と優里の姿は重なる部分が多い。見た目もさながら、他に何の希望も持たず一人の男性に依存して盲目的に愛し続けているところが、苦しいほどにそっくりなのだった。
青野はなぜ、自殺したのだろう。愛しい人を失った母の姿を見ていたはずなのに。自分が死ぬことで優里が母のようになってしまうリスクを抱えながら。自殺するならなぜ、優里と付き合ったのだろう。なぜ、少しでも彼女に幸せを提供したのだろう。
考えもしなかった。青野の死が衝動的なものではなく、優里と付き合った時点ですでに決めていたことだとしたなら、なんて残酷なのだろう。ゾッとしてしまった。この恋は本当に最初から絶望が約束されていたのかもしれない。
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青野母の心の弱さがリアル過ぎて、辛い…。
幼い子どもが2人いるのに、青野父が死んでしまったのに、どちら側の両親にも頼れないあたり…青野父への依存が強過ぎるところとか…。
察します…。
不遇の連鎖を断ち切れなかったんですね。
ひたすら痛いです。
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辛い。
辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い。
頼むからみんな幸せになってくれ〜という気持ちと、もう青野くんは死んでいるから決して皆が幸せになることはないという事実と、どれだけ辛い展開になってもものすごく面白いからこの漫画はいつまでもいつまでも続いてくれ、という気持ち。