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今日の日経の社説に池波正太郎さんの年賀状エピソードが書いてあったので、また読みたくなった。
表紙がかわいい。
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池波正太郎著 食卓の情景改版読了。ここの所、池波先生の名著を読むのがマイブームになっていますが、以前この日記でも取り上げた事のある、「 散歩のとき何か食べたくなって 新潮文庫 改版 / 池波正太郎 イケナミショウタロウ 【文庫】」(散歩のとき何か食べたくなって - Dance1988の日記参照)、「江戸の味を食べたくなって」(江戸の味を食べたくなって - Dance1988の日記参照)同様、「食」をテーマにしたエッセイ集なのであります。昭和40年代に「週刊朝日」に連載されていたもので、池波先生の食のエッセイの原点とも言うべき名著ですよね。
一通り読破してみて感じるのは、これは単なるグルメ本などではなく、昭和の時代の東京人の生活や文化を幅広く捉えた含蓄溢れる一冊であるという事だろう。一見何気ない一つの料理や食材を取り上げているようでありながら、それを取り巻く広がりを持った世界が実にさりげなく、意味深く描かれている。且つ読み込めば読み込むほどに実に奥深く心に響く。幾多の名店や逸品も紹介されており、インターネットなどなかった黄金の昭和の時代には、貪るように読んだ若者も実に多かった事であろう。
本当の名著というものは、熟成していくワインのようにその味や香りも年々変化していくものだと思う。「食卓の情景」で池波先生は、昭和の時代から見た世の中の変化というもの、特に江戸時代から受け継がれてきた「日本の伝統的な食文化」が急速に失われつつある事などを昭和の時代の視点で書き綴られている。様々な情報が身近に溢れている平成の時代。我々は「食卓の情景」から何を学べばよいのだろうか?きっと平成の時代に生きる我々なりの読み方、捉え方があるはずだ。それは著者の「あとがき」の最後の一節にいみじくも示唆されているように思う。
「いま、日本人の食生活は、私どものような年齢に達した者から見ると、激変しつつある。近い将来に、われわれと食物の関係は、おもいもかけなかった状態へ突入するかも知れない。ゆえに、この「食卓の情景」が、あるいは記録としての意味をもつようになるかも知れぬ。呵呵...............。 昭和四十八年春」
【Dance1988の日記】
http://d.hatena.ne.jp/Dance1988/20120321
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作家の食事事情に興味があって。
時代は違うけどこの大先生にもかなりのこだわりがあった。
食のエッセイは好きですが、これもなかなか面白かった。
この作品書いてるときはこんなんだったのか、とちょっとしたお得感が。
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この人の書く文章は滋養がある。情景がある。文化がある。
そんな人が食い物について書くのだ。面白くないわけがない。
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ブクブク交換でいただいた1冊。
池波さんの“食”へのこだわりがつまっています。
もうただひたすらに、美味しそうです。
津々浦々の食べ物と、それにまつわるエピソード。
結構“やんちゃ”してたのだなぁ、なんて風にも。
池波さんの著作群からわきたつ“食の匂い”、
それは実体験から来ているのだなぁ、とも。
昭和の香りを色濃く感じる、そんな1冊です。
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父所有の『剣客商売』シリーズを密かに拝借していた子供時代、秋山父子の魅力と共に惹きつけられたのが美味しそうな食事の描写でした。
この随筆も読んでいるだけでお腹が空いてくるのですが、それと同時に日本の景色や情緒が失われていくことへの悲しみもしみじみと綴られています。
池波先生が今の日本を見たらどうお思いになるでしょうか…
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2012.7.9 推薦者:なこちー(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-160.html)
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初、池波正太郎かな?w しみじみよい♪食べ物の食べ方や好みで、人ってわかりますよねー。「マティーニ・オン・ザ・ロック」もお好きらしく、親近感が沸くw
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簡潔な文章だが、情景がありありと浮かぶ。食通と言われる池波正太郎の足跡を辿ってみたいと思わせる一冊。
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池波さんって、本当に食べる事が大好きだったんだなァ。
出てくる料理に時代を感じます。
池波さんのご贔屓のお店って今もやっているのでしょうか。一度食べてみたいです。
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食べることが好きな人なら読むべし!古き良き日本のグルメを感じることが出来、今の食文化を改めて考え直すきっかけになる一冊。
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男なら池波正太郎を粋に読んで、粋に生きたい。厳選3冊。 - Rocketboy Digital http://rocketboy-miya.hatenablog.com/entry/2013/07/04/105204
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いろんな作家のエッセイを読む中で、
意外と気に入っているのが歴史作家物。
そこに描かれている場所や時代に、
幅と深みがあるのが興味深い。
たとえば司馬遼太郎さんのエッセイは、
ときに時間をぐんと遡るかと思えば、
ときに取材で訪れた世界各国のことを記したり、
読んでいて様々な情景が浮かんできます。
池波正太郎さんの「食卓の情景」は、
まさにそんな古今東西の食について
多彩な視点で描かれたエッセイ。
昭和48年創刊のこの古い一冊を
今さらながら読んだのは、
たまたま知人の事務所の本棚にあったから。
食にまつわる仕事をしている人だけに、
そこに並んでいる本は食が中心。
個人的な興味にストライクな書籍ばかりで、
その中からお借りしたのがこの一冊でした。
池波正太郎さんのことを
それほど知らなかったのですが、
この方、戦前は株屋で働き、
戦中は横浜や鳥取で軍務につき、
戦後は劇作家として活躍した後、
小説家として風靡したとのこと。
そんな子ども時代のことから、
作家として各地を取材で巡ったときの食、
さらには自身の小説の中で描いたシーンや
それを描くことになったきっかけなどについて
回想しながらコラムは進んでいきます。
劇作家だった時代には京都や大阪でも
様々な演目をこなしていたようで、
そこに登場する料理屋の中には
今なお営業している店がいくつもあって、
それはそれでまた感慨深い。
たとえば道頓堀の「大黒」のかやくごはんは、
雑誌などでもよく取り上げられる名店。
久しぶりに訪れたくなりました。
後書きにも記されているように、
こういう本って何度読んでも楽しめます。
そのときそのときの自身の環境によって、
共感を覚える点が異なるし、
読み過ごしていたことに
あらためて気付いたりもします。
手元にあるこの文庫は借り物なので、
近日中に返却することになりますが、
買って本棚に並べておくのも悪くないなと
つくづく感じる、味わい深い一冊でした。
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夜に、1章から3章ほどを読むと、とても幸せな、小気味のいい気持ちで一日を終わらせられます。
しかし奥さんはきわめて大変そうだな…。
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男の作法よりリファレンス。作法より情景な訳で、こちらの方が「折りの中で、まだ濡れ濡れしているねぇ」である。
家族の料理、一人の嗜み、それから友との旅情。結局、人生って誰とテーブルを囲んだか、なんだよなーと念押しされる。
何を食べたかでは無い、どう食べたかでもない、まして何処で何時食べたかでもない。なぜ美味かったかに尽きる。試みに「今日、義父が釣った鯛の刺身を食べた。」に池翁ジェネレーターを噛ませてみる。
ー頬の渇きを感じながら帰宅すると、まず一声に義父の釣果を知らされる。加太の海を思い出せば、単調な暗い海に煌めく手応えを思い出さずには居られない。一日と置かずに卓に上がるこの鯛は、その香りでさえ冷たい海との格闘を彷彿させずには置かないのであった。ー
やり過ぎか。
ごく私的な池上ウォーカーを作成しましたので、今後一つずつ訪問します。