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ダークメルヘン再び。
今回もエリスは様々な人を魅了していく。
性別も年齢も問うことなく。
そして、魅了された者たちの最後は全て……
粗筋にあった話以外は、前作の後日談と「カロン」についての物語と作品世界の掘り下げ話となっている。
粗筋にあった話も後日談といえば後日談だけれども、ちょっと他の話2つが性質が違うというか。
特に「カロン」の物語は奥深かった。
伏線は前の話から用意されているので、その違和感に気付けると「おお!?」となるかも。
この作品、時間軸順に各話が配置されている訳ではないので、下手すると時間軸が大幅に前後するので注意が必要。
でないと、ミスリードに引っかかる。
ポイントは没個性の「カロン」唯一の印象的な部分を覚えておくこと。
それにしても、「カロン」の話を読んでいて思ったのは、本当の狂人は内部から狂うってこと。
外側から見て何の異常がなくても、とっくに壊れている。
それを気付かせないところが、怖い。