シーナさんと野田さん
2024/05/24 20:32
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
『遺言未満、』がとても良く、これもすぐに購入だけして積読になっていたが、続編が出てしまったので慌てて読む。
中学時代にシーナさんのエッセイで知って、自分もカヌーをやって物書きになりたいと思うほど憧れた、大好きな野田知佑さんのことがたくさん書かれていて嬉し悲しかった。高校でカヌーと間違ってボート部に入り戸田でゴリゴリ漕いでいたのも良い思い出。
椎名さんも初期にコロナに罹っていたんだな。これまでに300冊以上の本を書いてきたよう。半分くらいは読んでいるだろうか。
レビューを読むとシーナチルドレンが多くて嬉しい。いつまでも、というわけにもいかないだろうが、あと20年は酒を飲みつつ元気でいてほしい。
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シーナさん、老いてゆく。
30〜40代の頃の、旅もエッセイもバリバリだったイメージが強すぎて、もう何十年も読んでいるのだから段々弱いところを隠せなくなったり、隠すつもりもなくなっていたり、そういうところを知っているはずなのに、改めてショックを受けてしまう。
それでも、普通の人なら家族にしか見せない「老いてゆく過程」を正直に自分の手で書き綴ってくれるシーナさんがやっぱり好きなのだ。
どうか一日でも長く、ちべたいビールをぐびぐび飲んで、俺はバカだなぁ、と書き続けてほしい。
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椎名さんの若い頃からの旅日記、写真展、映画制作やトークショーまで、色々読んだり参加したりしてきました。 世界中旅する様子、面白い友人関係等楽しかったなぁ。今回の失踪願望、いつもその時その時の自分を書かれていて、今の椎名さんはこうなんだなと。この先も元気で、その時の椎名さんを綴ってほしいなと思います。
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他人の日記を読んでもあまり面白いとは思わないが各ページの下段にあるその時の記事には世相が現れていて面白い。本書の後半は本音が出て楽しく読み終えた。後の世にはあの時はこんな事があったなあなんて思うだろう。
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酒好き、旅好き、アウトドア好きの著者の一年間の日記。2021年4月から2022年6月までの日常が綴られている。
著者は2021年6月に新型コロナに罹患、一歩間違えると死の危険もあったようで、その闘病の様子が巻末に「新型コロナ感染記」として記されている。
日記には、日常の出来事や世相への独自の思い、旅先や文学、映画、飲み仲間との交流などの話題が自由奔放かつユーモラスに綴られている。だが、著者も78歳を迎え、白内障の手術を受けたり、運転免許を返納したりと進む老いを実感している。
あげくに罹患したコロナには、さすがにまいり、入院中、眠れぬ夜に聞こえてきた謎の「通りゃんせ」のメロディーに悩まされたという。
「新型コロナ感染記」では、自ら体験した重症コロナで入院した際の苦しみ、回復までの道のりが作家ならではの表現力でリアルに語られていて、かなり、のめり込んで読んだ。
また、育児や家事を任せきりで、頭が上がらぬ妻「一枝さん」を頻繁にリスペクトしながらも、彼女の忠告に反して深酒する著者には、もはや「中毒」の域に達しているのではと少しあきれてしまった。
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椎名誠氏ほど擬音が似合う作家はいないと思い
ます。
それもポジティブな擬音語です。
どこでもドカドカと突き進み、何でもワシワシ
と食べ、酒はグビグビとあおる。
しかし彼に2022年で78歳の後期高齢者なので
す。しかもコロナにもかかり、入院してしまい
ました。
救急車で運ばれる椎名氏を遠巻きに見ていた家
族も「これが最後かも」と思ったほどだったそ
うです。
そう、彼には全く似合わない擬音語「ヨレヨレ」
なのでがこの本で書かれているのです。
本書のテーマである失踪願望については、コロ
ナ闘病などがあったためか、次回作以降に続く
様ですが、特徴として際立ったのが彼の妻であ
る一枝さんへの感謝の言葉です。
過去の作品では「我がツマ」みたいな記述で、
伝えるメッセージもあっさりしたものでしたが、
本書では言葉を尽くして感謝を述べています。
どうにも「らしくない」椎名氏が散見されます
が、まあ年を取ればそういうものだろうなあ、
と納得してしまう一冊です。
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椎名さんも年老いたものよのお。それにしても、このシリーズよてもよい。
現在、web連載されているつづきも早く書籍化されないかなあ。
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椎名誠のエッセイ。前半は日記、後半はコロナ治療と知人の話。
日記を読んだが、毎日最後は酒の話ばかり。何かをやっては飲む、飲みながら話すの繰り返し。その歳でそんなに飲んで大丈夫かと心配になった。付き合いで飲んでコロナ感染してしまい、入院するはめになって、それがまたエッセイになる。
この人の本はとても面白いが、ある意味、自分の行動記録か自分史に近い感じがする。それが仕事であり、趣味であり生き甲斐なのだろう。交友関係も広く深く、楽しい人生なんだろうなと思った。とても真似できないが。
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椎名誠さんも78歳になってしまったのか…とちょっとたじろいでしまった。
元気で世界中を旅して、キャンプに釣りに、ビールをぐいぐい飲んで、彼のまわりにはいつも気持ちのいい仲間が集っていて…
そんなイメージがずっとあった人だけれど、少し前から、例えば鬱のようなものを抱えていたり、死について語ってみたり、そういう"負"、弱い面も見せるようになってきたなと感じてはいたが。
今回は、怪我や体調を崩してしまった果てに、とうとうコロナウィルスに感染してしまった経緯等ついて書かれている。
感染したことを全く知らなかったので驚いた。よく生還されたことと思う。基礎体力はもちろんたけれど、運の良さもあったのだろう。
そして何よりも奥様の一枝(いちえ)さんの力が大きい。本人も感じているようだが、私の好きな"椎名誠"は一枝さんが支え作ってくれていたのだなとつくづく思った。
昨年亡くなった野田知佑さんのことについてもふれてあり、お二人がキャンプしたりしていた頃のエッセイを思い出して懐かしくもあった。
コロナの後遺症は完全に抜けきってはいないようだが、また新しい雑魚釣り隊のエッセイが読める日を期待したい。
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椎名さんもう本当に老人なんだなと実感しました。78歳、もはや会っても気が付かないかもしれません。
しかしそれでもこうやって本を出してくれることに感謝です。骨折やコロナ感染などかなりハラハラしますが、あれだけ頑強を極めた人であっても時間には敵わないんですね。それをリアルタイムで教えてくれる本です。
そしてこの本は日記なので、去年2022年3月27日にお亡くなりになった、僕の人生を変えた最大の人物、野田知佑さんの他界の事も書かれていました。ショッキングなシーンも描かれていますが、2人関係が描かれていて読んでよかった。
2人が疎遠になって悲しいですが、人生いろいろありますよね。
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手にとった表紙に、はっと胸をつかれた。まっさおな空をバックに草原にすわる椎名さん。サングラス姿はまちがいなくカッコイイのだけど、それははっきりカッコイイ「おじいさん」なのだった。
自分の心の中には、いつまでもパワフルなシーナ隊長の姿があるのだが、現実の椎名さんは当然年齢を重ねている。愛着のあった車を手放し、免許も返納したという。腰痛と不眠症をはじめとする心身の不調が続く。読み進めながら、ウーンと唸ってしまった。一昨年にはコロナに感染。救急搬送されたときご家族は最悪の事態を覚悟されたそうだ。その後の後遺症らしき症状も軽いものではないようで、読んでいてつらくなることもしばしば。
救いは、椎名さんが今になって訪れた静かな生活(コロナ禍のせいではあるけれど)を喜んでいることだ。妻の一枝さんと二人、時には息子の岳さんやお孫さんたちとともに、思うにまかせぬことは多々ありながらも、穏やかに過ぎる日々のあれこれが日記の形で綴られている。
そうそう、今回は妻の一枝さんについてふれた箇所の多さが印象的だった。一枝さんがずっと続けてきた社会的な活動への敬意や、日常生活での気遣いへの感謝の言葉が、これまでになくストレートに語られていて、そうした面でも椎名さんの変化を感じたのだった。
2020年6月13日の日記が忘れがたい余韻を残す。14日の誕生日を前にして「息子ファミリーが夕食後祝の宴をしてくれた」とある。「その日ぼくはすっかり七八歳のじいちゃんになって笑っていた」「それなりにいい日だった」と書いた後、こう続けている。
「思えばいつの間にか七八歳になってしまった。六〇歳のときも七〇歳のときも今回も『こんなもんなのか』という気持ちだった。ぼくの想像していた七八歳のぼくはまだこの家に来る駅からの坂の途中で、団欒をもとめてそこらの路地をトボトボ歩いているところのような気がした。まっすぐ行くんだよ。ころぶなよ、とぼくはうしろから自分に声をかけているのだ。」
ここに込められた椎名さんの心情がどんなものなのか、はっきりとはわからない。それでも、なんとも言いようのない寂寥感がせまってきて、胸がつまってしまう。
そして。その次の日には「目黒考二と二年ぶりに会って話をした」とあるのだった。「元気そうなんてもんじゃない」と椎名さんを呆れさせた声のデカイ目黒さん。先日の訃報はあまりにも突然だった。「本の雑誌」は目黒さんなしには生まれなかったであろうし、その功績ははかりしれないと思うが、私にとっての目黒さんはずっと「釜焚きメグロ」だった。隊長の心中は察するにあまりある。
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著者のエッセイを数十年ぶり読んだ。
装丁の著者が、十数年ぶりを物語ってした。
とはいえ、自分もそのままではない(笑)
コロナ禍の中、うんうんと同意することが多いのだ。
そして、「新型コロナ感染記」感染したのはなるほど自業自得のような経緯だか、さすがそこは作家、記憶がないというもののコロナの恐ろしさを伝えてくれた。
最近は少し油断しているところもあったが、気を引き締めて感染対策、怠らぬよう。
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シーナさんも年取るか~。
しかもコロナにかかって、大変な目にあっている。
奥さんの一枝さんの存在が何よりだが、家族としてはご苦労さまなことだと思う。
入院中の夜中の信号の「とおりゃんせ」音の謎はわからないままだが、コロナが精神にどれだけ影響をきたすのかの見本みたいに思えた。
コロナにかかった人は周囲にいるが、入院した人は一人もいないので、体験談として読ませてもらえたことは貴重。
でもね、やっぱりお酒飲み過ぎだと思いますよ、シーナさん。
お体、大切に。
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著者自身のコロナ感染
友の死
と暗い話ばかりに目がいくのですが椎名さんにはまだまだ心強い家族や仲間が沢山います
頑張れ椎名
負けるな椎名
椎名誠さんは元気にワシワシとビールの人でいてほしいですね
最後に「チーム失踪』のメンバーであり「椎名誠 旅する文学館」二代目館長、シーナ率いる雑魚釣り隊・副隊長でドレイ頭の竹田聡一郎(たけだ・そういちろう)さんの記事を
http://gakugei.shueisha.co.jp/mori/interview/sissou/
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コロナ禍が始まった頃からのwebで連載している「失踪願望。」をまとめたものに、椎名氏が兄と慕っていた3人の人たちについて書いたものと、自身のコロナ感染日記。
亡くなった野田知佑さんを書いた文章は、犬のガクを含めて大事な人を失った悲しみが伝わってくる。
コロナ感染日記は、椎名さんの老いや弱さが垣間見え、ファンとしては悲しい。そして、一枝さんへの感謝と愛情がヒシヒシと伝わってくる。