本が好きなら…(^^)
2018/05/06 22:44
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、本が大好きな人にはぜひ読んでほしい。弱小出版社の再建の話!まさかのアレがでてきて親近感を感じつつ、一気にハートを持って行かれ、素適な一文、フレーズは出てくるは、出てくる登場人物は本に愛情を注いでいて、やることはかっこいいわで、ラストはちょこっと悲しかったけど、あっという間に読み終わり面白かったです。本に愛情を注ぐ人達がいる限り、出版社、本屋さん、きっと生き延びると信じたいし、自分は命のある限り、本好きでいたいと思います。
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いい本だった…この業界にいて、このストーリーに胸が熱くならない人がいるだろうか。
弱小出版社が「生き延びる」ために、優秀な編集者を探し出して、15万部売れる本を作ろうとする。それを作ろうとする作家、資金繰りを模索し、いいものにしようとする編集者、売ろうとする書店のタッグ。一つの目標に向かって力を合わせるって、学生時代もキラキラしてるけど、大人になってもやっぱりいいもんですわ。
そして個人的に、盗作疑惑のきっかけとなった作家が300万円を支援するエピソードカッコいいー。
あと岩田の「時代の一歩先じゃ早過ぎるので、半歩くらい先を見据えること。これが肝心です」というセリフ、妙にグッときた。
この豪華本の『小説古事記』読みたい…ほしい…。
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一気読みしてしまった。作中にある「日本人は孤独でなくなったから本を読まなくなった」という言葉はストンと腑に落ちた。私は孤独癖があるから本を読み続けてるのかも。
ところで本書は零細出版社の社運かけた本作りを描いていますが、あまり細かい編集に関わる描写が出てきません。よりマクロな視点でダイナミックに書いています。その分スピード感はあって、終盤はもう一気に進みます。一通り走りきった後の余韻もいい。なかなかいい作品です。
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神保町が舞台になっていて、つい手に取ってしまった。内容は絶体絶命の零細出版社が生き残りをかけて本を出版するというもの。「本を読まんのはその人が孤独でない証拠や」という太宰の言葉の引用が印象的だった。私は下手に友人をもつよりも本を読みたいけれど。ま、とりあえずボンディ行ってこよ~。
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小説で「読書メーター」の文字を目にするとは。
経営難の新興出版社、起死回生の一手は、引退した編集者を迎え、剽窃疑惑で文壇から消えた作家を擁しての歴史小説だった。
赤裸々な出版、書店の裏話もあり、編集と作家と経営の心得としても面白い。後半の展開の速さと出来過ぎた展開は気になるが(炎上ネタが結果的に話題になる、ってのはありそうだけど)、全体としては楽しく読めた。
なお読書メーターは、がっつり出てきた割には物語の根幹に関わってはこずに、ちょっと残念。
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好みじゃなかったなぁ。
サヴァン症候群どーのは不要だったと思う。実際違うわけだし、
美代さんの肌がどーとかいらないし、誰の話がメインなのかがブレてる気がするし、大抵の作中に出てくる本って本当に読みたいと思わせるものなにの、古事記のやつ全然惹かれないし。
ガッカリだったなー。
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弱小出版社・イシマル書房は資金不足で絶体絶命の崖っぷち状態。起死回生のベストセラー小説誕生に命懸けで闘う人たちを描く長編小説。
本には魔力がある。一度とりつかれると逃れられない。作中に「孤独じゃない人は本を読まない」とあるが、確かにそうかもしれない。それでもどちらかを選ぶなら、私は孤独を選びます。
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発行される新刊の数、年間8万点。返品率は平均4割。売上金の入金は発行から7か月後。書籍、雑誌の売上は年々下降線をたどる一方。1タイトルあたりの売上が落ちた出版社は、新刊の点数を増やすことで増益を狙うが、その殆どは「売れない新刊」でしかない。
これはここ20年程の出版業界が罹っている『死に至る病』。紛れもない出版不況の現実。
古い流通制度は経年劣化をおこし、マーケティングは弱い。なにより働いている人の頭の中が古い。
この業界はすでに死に体なのか?
イシマル書房もまた、経営不振を理由に親会社から最後通告を受けている小さな出版社だ。そこにインターンとして採用された絢子が、ベテラン編集者、元ヤン営業マン、全国の書店員、そして一旦は表舞台から姿を消したいわくつきの作家と、起死回生のベストセラー小説の出版を目指す。
目標売上、7千万。――粗利は増刷から約4割。1,300円のハードカバーを15万部。1年で5点発行、それぞれ3万部を売り上げる。
無理難題だが、それを可能にする秘策とは!?
生き延びる――その言葉をテーマに、身売り寸前まで追い詰められた小さな出版社が仕掛ける起死回生のプロジェクトを、新人編集者の視点から描くお仕事小説。
作家や編集、装幀家などの本の作り手と、書店員や営業マンなど、売り手の顏が見えてくる一冊。
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「生きのびる」がテーマ。活版印刷や書店の実情、現代の出版社の不況、本の持つパワー、校閲など、本が直面する問題を多角的にとらえながら、幻の作家の歴史小説の文章は読ませるものがあるように見え、クラウドファンディングやSNSといったトレンドも出てくる。何より本が好きだという著者の姿勢に泣きそうになる。読みやすい文体なのであなどってうかうか読んでいると足元を救われる。パズルのようによくできた話。ただいい意味で作りが軽いというか、本当に重厚な話を読みたい人には向かないかも。表紙の印象ほど軽い話ではなくてそのギャップにおどろく。
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22才の女の子がそんな言動するかよという位おっさんくさいですが、書いている人がおっさんのまま書いているので仕方が無いかもしれません。肢体とか熟れた体とか言わんでしょう。プロならちゃんとキャラクターになりきって書いて欲しいという切なる希望です。
ところが内容的には新興弱小出版社の生き残りを掛けた戦いに、ロートル元編集者が参加して、過去に挫折に導いてしまった天才小説家を担ぎ出そうという胸が高鳴る話でした。かっこいいおじさんが大活躍し、しかもちょっと苦味も有る展開なので文句なしです。
本関系を題材にした小説って最近多いですが、僕みたいなものを獲りこむには絶好の題材です。一般受けってどうなんでしょうかね。
個人的には大好きな本です。
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さらさらっと読了。絶賛レビュー多いですが、私はそこまでは入り込めなかった。素直にその能力はすごいと思うけど、カリスマとかいらないと思う。本を生み出し、会社を支えていく大変さは他の作品でも読んで知っているつもり、だけど場所や価格を考えると、「趣味」と言えるほどにお金をつぎ込むのはなかなか難しい。こういう主旨の作品を読むと必ず「図書館あかんのかな」って思ってしまう。
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出版業界の痛さを描写しつつ、ある種のサクセスストーリーに仕上げてる。エンターテイナーとしては構成に感心した。同時に、今の出版業界がいかにどん詰まりか?これは有り得ないシンデレラストーリーとわかるだけに、もうこういう有り得ない話でないと救われないとは如何に絶望的か痛い。
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主人公の満島絢子は、念願が叶って小さな出版社のイシマル書房にインターンとして入社することができました。しかし、イシマル書房の経営は危機的状況で、出資を受けている親会社に、半年で経営が改善できなければ、パチンコの会社に株を売却すると最後通告されます。そこで、起死回生のために、経験豊富な引退した編集者を募集し、ベストセラー小説を出版することにします。イシマル書房の石丸社長を中心に、主人公の絢子、元編集者の岩田鉄夫、過去に岩田が担当していたときにトラブルに見舞われた小説家の島津や出版仲間、本を愛する人々により、親会社から株を買い戻すために奔走します。
小説・本好きの人のための小説で、楽しく読みました。後半は岩田が主人公な気がしました。
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書店、出版業界のお話は興味あるので目に止まると手に取ってしまう。今時の業界が厳しいのは想像はできるけど実際働いている人のことはこんな小説を読むと伝わりやすい。軸となるのが歴史小説で古事記、正直あまりそそられなかったけど今は興味もてなくてもいつか開眼するかもしれないな。絢子さんの速読の能力は羨ましい、編集者として今後も才能を発揮していくに違いない。
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インターネットが出版業を追いやっている。生きるか死ぬか、瀬戸際の出版業界。神保町の小さな出版社、イシマル書房の再建を賭けた人たちの物語。平岡陽明「イシマル書房編集部」、2017.11発行。楽しく読了しました。「道をたずねる」は地図作成の話。「イシマル書房編集部」は出版社が生き延びる話。「小説・古事記」が当たりました。私が膝を叩いたのは、主人公の満島絢子(みつしま あやこ)が「読書メーター」に「あやたんぬ」のHNで加入してること、そして関係者が取材兼息抜きで出雲・松江を旅したことです。