紙の本
不思議な絵本
2023/05/30 19:40
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
「乙女の本棚シリーズ」の第30巻は、太宰治の「待つ」、イラストは世界中のロリータ女子たちから支持され続けているという今井キラさん。凄いよ。
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人付き合い・人間関係の息苦しさ、開戦後の閉塞感とぼんやりとした焦燥と不安。
待っているのは人か、平和か、とにかく自分や社会を含む周囲を現状打破してくれるなにかか。
いつの時代も共通の人との関係から回避したい気持ちに、今はウクライナ情勢やコロナ後の変化していく社会への漠然とした不安が、なんとなく重なって、おそらくこの作品執筆時とは違う共感?があった。
今井キラさんの繊細で、作品の物憂げな世界観にあったイラストが素敵。
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「一体、私は、誰を待っているのだろう。はっきりした形のものはない。たた、もやもやしている」
この一文から言いようのない焦りや不安を感じて、現代人が抱えている言いようのない不安を表しているような感じがした。
理解が難しいけれど面白い作品
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こわばった挨拶をして、
なにか話さなくちゃと
焦って、
おべんちゃらを並べて、
苦しい気持ちになって
しまう。
だから人と関わりたく
ない。
でもね、人の温もりは
恋しい・・・
原作は、太宰治の短篇。
キラさんが描く少女の
物憂げな表情が、
切々と綴られる独白に
ピッタリです。
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どこか官能的で退廃的な太宰治の文章に今井キラさんの作風がとてもマッチしている。
文章も勿論だけど、今井キラさんのイメージ力が素晴らしいなと感じた。
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よく、こんな話思いつくものだ。ぼんやり電車を待つ事は、あるが。山で最終列車に乗り遅れ、駅で一晩過ごした事がある。こんな内向的な気持ちには、なれないが、ストーリーとしては、面白し。
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20代前半の希望感と絶望感が入り混じった気持ちは、いつの時代も一緒なんだと感じました。
そして、とにかく絵が綺麗で素晴らしい。
全体のページは短いですが、ゆっくり読んだ方がいい本だと思います。
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「毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は駅の冷たいベンチに坐っている−。太宰治の名作「待つ」と、今井キラの描き下ろしイラストの珠玉のコラボレーション。小説としても画集としても楽しめる一冊。」
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太宰治の作品のなかで最も好きな作品。
得体の知れない何かを待っている私。
何を待っているのか、わからないけれど、毎日何かを待ち続ける私。
そんな私がいることを忘れないでくださいって、怖いなと思いつつ。
人間なら誰しも、何かを待っているし、何かを待っている私に気づいてほしいっていう気持ちがあるのではないでしょうか。
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物語の儚さや寂しさとイラストが合っており大変読みやすかった。そしてこの主人公の感情は現代の人でもわかるとこがあるかもしれません。
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戦争の時代、彼女は何を待ったのか。
この短い文章に太宰さんの中の乙女から見た世界が濃くみえる。
そういえば、私も何かをずっと待っている気がしてくる。
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《乙女の本棚》
シリーズ名が素敵
このサイズ感、装丁、眺めているだけでワクワクします
数あるシリーズ作品の中から最初に手に取ったのは「待つ」
私が読んでいる「最後の晩ごはん」という本の中に、朗読の題材として出てきた事から選びました。
戦時中という時代を背景に、二十歳の女の子の揺れ動く心を繊細に描いているのかな、と思います。
今井キラさんのイラストが、そんな乙女心をうまく捉えていて読者を物語の世界へ導きます。
優しい色使いと、少女の物憂げな表情が印象的でした。
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乙女の本棚シリーズから、太宰治さんと今井キラさんのコラボ作品「待つ」です。「女生徒」で可愛いなぁ~と思ったイラスト、今作も見せてくれましたよ!
毎日毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えに行く20歳の女性…今日も駅の冷たいベンチに座り、答えのない自問自答を繰り返す…誰を、何を待っているの??時は戦争中、女性もお国のために役に立ちたいと願いながらも、待ってている…。そんな私がいたこと、忘れないでください…。
いつ自分の命が脅かされるかわからない不安もあるのかな…と、だから待ってるのは、そんな世の中でなく誰もが安心して過ごし誰かを待てる、そんな世界なんじゃないかなってちょっと感じました。この時代も、今の時代も同じ、ウクライナでは安心して過ごせず誰かも待てていないですものね…。この作品に描かれている女性はどこか憂いの表情を浮かべていることもあって…笑顔で待つことができたらいいですよね。
はい!この作品で乙女の本棚シリーズの連続レビュー投稿は終了とします。あと「高瀬舟」が図書館予約中で、それ以降は図書館に入り次第になります。でも、入れてくれるかな…大好きな乙女の本棚シリーズなので是非とも入れてほしい!!ここまで、お付き合いいただきました、皆様、ありがとうございます(*^^*)
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乙女の本棚シリーズ♪
太宰治さんと今井キラさんのコラボ作品。
自分でも分からない何かを待っている少女。
分かるような、分からないような不思議な感じのする作品だったけど好きでした♡
純文学、奥が深い〜。
その独特な世界観と、今井キラさんの儚げでふわっとしたイラストがとてもマッチしてました♪
普段、難しい気がしてなかなか手に取らない純文学の作品だけど、このシリーズだとスルッと世界に入り込めてしまう。
aoiさんとチーニャさんに教えていただいたシリーズ♪
まだまだ追いかけたいな〜\♡︎/
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「ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。」
省線の小さい駅で私は毎日誰ともわからぬ人を待つ。
大戦争下の若い娘の心の不安定なゆらめきを感じた。
太宰治は繊細な乙女心を描くのがうまい。