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借りたもの。
産後うつを事例や傾向、その原因を統計データなどを併せて紹介。
そして解決に導くため、家族の協力だけでなく、相談窓口の存在――他者や行政の力――を借りることができることを啓蒙。
「出産は交通事故に遭ったようなダメージ」「全治2か月」とはよく言ったもの。予期せぬ難産で帝王切開は言わずもがな、自然分娩でも女性の身体には大ダメージを受けている。
そんな状態で5日くらいで退院そして育児に専念することになる女性…“お母さん”。
産後うつは誰でも起こりうる……
妊娠前からうつだった、というかかりやすい傾向はあるものの。産後だから、という訳ではなく産前からホルモンバランスの変化などからも影響を受けやすい。
生れてきたわが子を可愛い・愛おしいと思えない…(母性は本能じゃないよ!いきなり湧き上がるものじゃない)
出産に伴う出血も相まって貧血状態……
様々な疲労と疲弊が蓄積して、産後うつになるリスクは何処にでもある。
特に「お母さんなんだから」という言葉・価値観に縛られ、頑張りすぎる(産後ハイもあるだろうけど)ことで自分を追い詰めてしまう…
地域の行政の力を借りるだけでなく、心療内科や精神科の受診を強く勧める。時には服薬の必要もあるから。
専門家に頼ることも大事!
一番避けなければならないのは、産後うつからの育児がしんどいという思いから負のスパイラルに陥り、良い親子関係を築けなくなる可能性。
後半には男性の産後うつの話も。
自己解決(お母さんひとり)ではできない。
ふじいまさこ『ママは悪くない! 』( https://booklog.jp/item/1/439114946X )でも言及されていたが、人間の子育ては“共同養育”が本来の姿。
他者の力を借りて良い。