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上巻からの続きが気になって一気読み。まさに栄枯盛衰。総じて面白かったが、後半以降は予想どおりに淡々と物語が進んだなとの印象。
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やはり、こういう結末になったのね。
ヤクザの山鼻の正体はやはり極悪非道のものだった。
紳士にみえたのは利益が出てたからで、株で大損したとなたったら殺すことも厭わない。
堅実に生きた水矢子も母親の借金から抜け出せず、最期はホームレスとなって公園で息絶える。53歳の若さで。
でも、最期は大好きな(水矢子は同性愛者だったんだね)佳那の幻覚を見て会話もして幸せそうに逝ったのがせめてもの救い。
佳那は望月の(姉の電話番号を金儲けの為に須藤に売った)
品性のない人柄を見抜けなかったのが運の尽きだったね。
バブルという時代が後押ししたのかもしれないけど金儲けに目がくらみ、お金を湯水にように使い最期はお金が原因で命を落とす。実際こういう人がいたんだろうな。
せつないお話だった。
真珠とダイヤモンドのタイトルが意味が下巻で明らかに。
占いで”風に人”を言われた水矢子、水矢子に想いをよせる川村から「どちらかというと石、硬い石、輝かないダイヤモンド」と例えられ、佳那は汚れた真珠と自分で言ってた箇所があった。
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★3.5 タイトルからは想像できない、まさかの超バットエンド。 やはり楽して稼ぐなんてことはないんだと痛感。 株はインデックス株で寝かしておくくらいが一番ですね。自分は証券会社には絶対就職できない。望月がいなかったら、誰もバットエンドにならなかったのでは…
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下巻も一気に読んでしまった。
私はどちらかといえばダイヤモンドのタイプで、地味に、堅実に、なんとか生きていたいなと思うのですが、他人から被せられることって実際あるんだよねえ…と、身にしみてしまった。
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カリスマ若手ファンド運営会社と望月は銀座で知り合った。九州のヤクザ大鼻、医師に紹介して設けて、銀座の賃貸マンション暮らし。ポルシェに乗車。水矢子は50代女占い師の住み込み家政婦となり女子大中退。株の相談をされたので佳奈に連絡。望月からカリスマファンドを紹介される
バブルがはじけて融資額100億円が返せないファンド会社。社長はまもなく逮捕。社長の秘書がヤクザに拉致された。解放されたが、すぐに自殺
ヤクザに、殺された。次は望月。証券会社を退職してシンガポールに転職予定。佳奈をホテルへ。
ポルシェが2500万円で売れた。書類作成の為、銀座のマンションでヤクザが待ち伏せ。全口座の現金を下ろされ。奥多摩で偽装自殺?佳奈が帰ってきた。銀座で死のう。翌日のニュースで夫婦が飛び降り自殺をしたことを水矢子ほ知る
株で儲けた300万円で桜上水のアパートに引っ越す。母が死ぬと連帯保証人にされていた。借金800万円を兄と半分ずつ返した。
派遣社員をして暮らす。派遣切りに。居酒屋のバイト.コロナで失業率。家賃が払えずホームレス。
目の前に死んだ佳奈が現れた。53歳になった水矢子にもう楽になりなさいと言われ目をとじた
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1986年春。二人の女が福岡の証券会社で出会った。野心を隠さず、なりふり構わずふるまう同期、望月昭平に見込まれた佳那は、ある出来事を契機に彼と結託し、マネーゲームの渦に身を投じていく。(e-honより)
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バブルの時代に翻弄された人々の没落のストーリー。
輝きに満ちた時代。何でもできるし、何者にもなれるような時を過ごして、衰退してゆく哀しみ。まさに、光と影を象徴したような作品。
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バブルのあの頃を知ってる者には、驚愕のストーリー。
最初は、会話が多く冗長な感じがして止めようかと思ったりしたが、だんだんはまり込んで、下巻は遅読の私としとは異例の速さで読み進めた。
あの熱に浮かされたようなバブル期の、株で儲けた人はこんなことに…
そして株とは距離を置いてもこんなことに…と複雑な気持ちになった。
良くも悪くも刺激的な時に身を置いていたなぁと我が身を振り返る。
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上巻から一気読み。
能力も覚悟も中途半端のまま、バブルの渦に巻き込まれた望月や佳那達の浮かれ具合や勘違いぶり、なりふり構わない貪欲さに辟易しつつ、彼らの成り上がりと転落の顛末を安心して面白く楽しく読んだ。時代の香りが、プンプンと匂い立つ。
ただ、バブルの混乱を生き抜いた水矢子の今の姿が、現代の貧困の問題のリアルなのかもだけれど、痛ましくてやりきれなかった。
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本当に一気読みだった。すごいなあ、桐野夏生。
でも、こんな刺激的な本を読んだ後は、何を読めばいいのだろう。よく、子供に『かいけつゾロリ』のような刺激的な楽しい本を最初に与えると、上質な静かな本が読めなくなる、という人がいるが、まさしくその状態。
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バブル時代の熱気と狂気が良く描かれていて、とても面白かったです。あの時代、この手の話は珍しくなかったのでは? ノンフィクションに近い作品だと思います。お金は怖いです…
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エピローグの伏線回収を期待しつつ、本当は死んでない種明かしを待っていたけど、え、幽霊オチ?バブルの浮き沈みの描写は見事。当時のギラギラが目に浮かぶようだった。
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金の切れ目が縁の切れ目や!!!というわけでバブルは崩壊。これは周知の事実であり、主人公たちの末路も想像がつく。上京し贅沢三昧の生活を送っていた望月と佳那。紆余曲折しながらもそれなりの生活を送っていた水矢子。3人のジ・エンド。望月は自業自得的、致し方ない部分はあるだろう。それより佳那が作中であまり活躍できてないのが残念。佳那も水矢子も上巻ではポテンシャルの高さを見せつけていただけに下巻の生き様は物足りなかった。それが狙いだとしても『真珠とダイヤモンド』とは皮肉すぎる。とはいえやっぱりリーダビリティは抜群だ。
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佳那と水矢子の行く末を案じながらの一気読み。好景気に踊った金と夢は儚く散る。真珠とダイヤモンド、二人の最期を描くプロローグとエピローグの哀しき余韻に浸った。
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結末は予想通り。
ジェットコースターのような話で一気読み。
バブル期ってなんだったんだろう。その時期に大金は得ても、結局泡となり悲惨な結末。
大金を手にすると人は変わるのね。身の丈に合った暮らしを心がけよう。
これは小説だけど、実際に三人のような人生を送った人は多かったのかな?
とにかく恐ろしい小説でした。