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紙の本
経営以前の問題、「商い」について解説する!
2003/03/07 07:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る
景気が悪い。天気が悪い。商品が悪い。そりゃー、売り上げが悪い理由はいろいろ言えるだろうが、そういう責任放棄な状態で経営論をどうのこうの語ったところで意味がない。そもそもあなたは何を見て商売してるんですか、というのを問うのがこの本だ。
全然可愛くないパンダのぬいぐるみ。
中国製の黄色い財布。
絶対に人が選ばないような眼鏡。
そんな商品を売っていても売れてしまうのはナゼ?
答えを先に言ってしまうと、売れるための要素は「ワクワク」。商品にワクワクを付加するには、商品というものを、「モノ・サービス」をフォーカスにした見方から、「ひと」にフォーカスした見方に変えることである。
というと、顧客満足度ケイエイ、みたいな話になるのかと思えば、この本では「お客のニーズに対応するな。」「品揃えと価格競争で勝負しようとするな。」「顧客満足度が高いから顧客が流出しないと思うな。」と語る。なんだか常識に反することを言ってウケようとしているみたいだが、読んでいると確かにモットモだと思える。
この本によると、「商い」は「飽きない」。そしてそのノウハウは芸人たれ、ということである。著者はコンサルタント会社の方なので、この本は面白く読めるし、読んでいて楽しい。でもちょっと例が具体的すぎて、実際に自分の商売に当てはめるのは難しそうだ。しかし、この本に書かれていることを実践したお店があるとしたら、私はゼヒとも行ってみたい。
この本は、毎日「忙しく」働いているマジメな商売人の方にゼヒとも買って読んで欲しい。ユーモアたっぷりで楽しくすぐ読める。
紙の本
商品の力に頼るのではなく,店のしくみを変えることで売り上げを増やすノウハウが満載
2001/02/26 21:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「商品の商品力がなくても売れる」と著者は豪語する。これは商品の力を借りてはいけない,ということである。依りどころとすべきは,店の持つ力なのだ。この本でいう店の持つ力とは,簡潔に言うと「お客をワクワクさせる」ということである。店のしくみづくりから始めることが儲けにつながると説く。
本書は5章で成っている。その中には「気をつけろ!お客のニーズに対応するな!」といったやや過激な項目まである。しかし,読み進めていけば決して過激ではないことに気づく。消費者のニーズに対応するだけでは事務的な対応に陥り,お客をワクワクさせることなどできないからだ。
このようなノウハウ書となると,とかく堅いイメージがある。しかし,本書は読者に語りかける文体で話が進むのでとても理解しやすい。また,全体的に「あたりまえ」の情報が多い。このあたりまえの情報こそが,実は売り上げに貢献してくれるのだ,ということが分かってくる。
(C) ブッククレビュー社 2000
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