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この話に主に登場する人間は子供で、手を貸す人間は老人だが子ども心を忘れていないかのような人だ。
ただ彼らに少し違和感を感じるのは、「子どもはそんなことを考えるだろうか」ということだ。彼らの考えは、かなりかたくなで、自分の内面を見せまいとする節がある。そうでないだろう子も登場するが、はたして小学生の頃の自分はどうだったのだろうかと考えた。よくよく思い出してみると、確かにそういう考えを持っていた頃もあったように思う。彼らのその考え方に、多少なりとも違和感を感じた時点で、私はもうあの時間は取り戻せないのだなと思った。そんな、懐かしさも含んだ物語。
読書しながら、彼らとともに街を駆け回る自分の分身が、彼らの成長を通して成長していけるようでとても楽しめる。
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「ええ。そうよ。わたしがヤサコ」
行方不明の電脳ペットを探して廃工場にしのびこんだヤサコは、イサコがイリーガルを捕まえようとしかけた罠にはまり、イサコと2人きりで密室に閉じこめられてしまう……!ーーーーー
2007年10月31日発行
3巻目。人物だけじゃなく、ペットもたくさんいて和むけど、電脳だからだいたいが削除されたりしていて悲しい。デンスケが最後の望み、だけどアニメを見ているのでなんとも言えない。電脳ペットについては、デジタルの世界のはずだけどあっちの空間があってみんな苦しんでいるのならメガネが使えなくなった後も死ぬわけじゃないんだろうなあ。居るのに会えなくなるのはつらいな。
黒客側のキャラ像もアニメよりハッキリしていて良かった。アニメだとどうしても『ダイチの取り巻き』から抜け出せないんだけど、キャラクター一人にフォーカスされるのは小説化の良さだなあ。この巻でたぶん、ダイチファンが増える。ダイチのような、自分のことや周りのことをしっかり見ているキャラクターってスゴい後から効いてくる。
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面白い‼夢中で読んでしまった。
夏休みの果たし合いの最中の、”あちら”へ連れて行かれそうになる所なんて、ハラハラしちゃいました。