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結構一気に読んでしまった。
奇妙な共同生活から始まった恋だった。自分のためじゃ無くて他人のために生きるのが好きな四人が偶然集まった。その人の幸せを願うほど、その人を好きになった。無償の気持ちをそこまで持てるのはすごい事だと思った。でも、それを失った時は潔く新たな一歩を歩み出さないと行けない。こどくに耐える力がないといけない。
このような恋愛小説はあまり読まないが、結構いいもんだ。
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なんとなくゆるい、あまい、ゆったりとした感じのストーリー。”いい人たち”だけど、スレスレ感もある。 20代後半から30代半ばまでの“心”がよく描かれていておもしろかった。
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始まりは、主人公が抽選で公団住宅の部屋に当たったこと。偶然か必然か男女4人で住むことになって、当然のように恋模様が描かれていく。大学生の恋愛に仕事と金銭の問題を振りかけた程度。このテーマで読むなら『青が散る』のほうが情熱と情感で勝る。
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宮本輝さんの『私たちが好きだったこと』で
大好きなロバちゃんの言葉・・・
発した意味はちょっと違うけど、
今こそ、わたしは「静かにしのごう」と思ったの
『私たちが好きだったこと』は平成7年の作品
工業デザイナーを目ざす私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を
乗り越え、医者を志す愛子、美容師として活躍する曜子。偶然一つのマン
ションで暮らすことになった四人は、共に夢を語り、励ましあい、二組の愛
が生まれる。しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エ
ゴを捨てて得た究極の愛が貌を変えていく……。無償の青春を描く長編小説。
映画化もされた作品(岸谷五朗さん、夏川結衣さん、寺脇康文さん、鷲尾いさ子さん)
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おー。と思ったことば。
『金ってやつは、金で買えないもののために真価を発揮する』
読了後、なんかシガテラ思い出した。
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ちょっと手抜き?なかんじの本。文体は美しくて、危うさとかも宮本輝さんですが、とても表面的。何年も前に読んで、改めて読んだけど、やっぱり同じ感想。
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どうでも良いことですが、あとがきを、野沢尚氏が書いている。この本が映画化された際に脚本を担当したそうで。坂の上の雲のドラマ化の脚本を担当した人、と思っていたので、このようなある意味「軟派な」小説の脚本も担当していたのね、と思いました。
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久々に宮本輝。男と女4人がルームシェアする中で様々なドラマが展開していく。現実にも起こりそうな感じで昔人と住んだときのことどもを思い出したりした。宮本さんの作品に関しては作中に散りばめられた含蓄ある言葉が好みです。今回は主人公たちの恋愛観にいろいろと感じ入る部分がありました。
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宮本輝作品。これまで読んだ中では異色。『道頓堀川』や『ここに地終わり、、、』で見せた人間の強さや再生の物語ではなく、軽い青春小説。90年前半のトレンディードラマを見ているような気にさせられる。
共依存な4人のグダグダした関係は、正直、気持ち悪い。
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タイトルに惹かれて読みました
2人の男女がマンションの1室で同居するっていう設定が凄く好きです。
なんとなく、憧れません?笑
きっと4人の間に何か起こるんだろうなぁ…と思っていましたが、やっぱり色々ありましたね。
自分を犠牲にしてまで他人を助けようとする4人。
一見お人良しに見えるけれど、なんとなく虚しさを感じる。
与志くんと愛子、ロバと曜子の関係も、お互い愛し合っているようで実は不安定。
結末としてはあれでよかったのかなぁ?
と煮え切らないものがありますが、最後の1文でしっくりきました。
寂しいような虚しいような、だけど楽しくなかったと言ったら嘘になる4人の同居生活。
与志くんが感じている《気配》というものを、読者の私も共有できた気がします。
レビューで、心の病をさりげなく表現していると書いている方がいらっしゃいましたが、まさしくその通りだと思います。
輝さんの経験が作品に影響してるのかな?
初めは輝さんっぽくない作品だなぁと思っていましたが、読み終えた後の余韻は、やっぱり宮本輝さんでした。
次は、優駿かドナウの旅人を読みたい!!!
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10数年ぶりに再読。久々の再読なのに感想は一緒だった。
宮本輝の作品の中では軽くて異色な感じ。昔のトレンディードラマみたい。
主人公の心のあり方が印象的で、それが作品の魅力だった。
やっぱり愛子がちっとも好きになれなかった。
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複数の友人にいいよいいよと薦められすも、今まで2回読み始めたが、何故か読みきれずふと三度手に取ってみた、3/4過ぎたとことから、引きづり混まれていき一気に読んだ。なんだこれは、という衝撃。彼女がいたり、別れたばかりだったら、3日は酒ばかりのんで会社に行かないだろうなと思うくらい。
自分が主人公だったらどうすればよいのだと思うが、数時間後結局主人公の行動が正しいのだなと思う。小さな自分を再認識することにもなった。
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男2人、女2人の共同生活の話。俺はたぶんヨシ・タイプだと思うので、ロバみたいにゆったり大きく、人に接することのできる人に憧れるし、尊敬してしまう。四人共、魅力的でいい人だと思うけど、それでも、やっぱり女は怖いな…。と思った。ロバがハッピーエンドだったのが救いかな…。良い物語。
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共同生活をスタートさせた男女四人が互いを思いやり傷つけあい最終的に深く愛するという個人的に好みの内容。せつない、けれども暖かい作品。
優しさとは何なのか、愛するとは何なのかを考えさせられるが、私自身は「子供心なんかはとうに萎えきっているのに、いつまでたっても大人になれない」口なので、登場人物のような考えはできないかなって感じるのが正直なところ。
また会話に出てくる台詞でいいなぁと思う言葉が多く、心に残る。
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丁度私の母親と同じ世代で、30年近く前の東京が舞台なのですが、とても切ない。主人公たちが30歳前後で定職があるのに、「貯金が100万円もない」と言う会話に何だか安心しましたね。全然深刻に考えていないところが。「何とかやっていける」と安心できる時代だったのだなと思い羨ましくなりました。