きみのみかたになりたい～溺愛のＤｏｍと献身のＳｕｂ～【特別版】 みんなのレビュー

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投稿者：ナナカマド　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

蛍介と直軌の幼馴染であり仕事のバディ、DomSubの本能と恋愛、
この関係と感情の書き込み書き分けが絶妙でとても惹き込まれました。
もう一人の幼馴染である幸雨の存在が、愛おしくて切なくて堪りません。
事件の描写が社会の対応を含めとてもリアルでつらいです。
しかしだからこそ、今のままでは救えないという事実・幸雨の信念に説得力がありました。
人によって感情移入する人物が分かれる作品だと思います。

本当に買って良かったです。読み応えがのある一冊でした。
いつか火宮隊長やあとがきに書かれていた第二部隊の物語も読みたいです。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

Dom/Subユニバースもの
Dom/Subというダイナミクスと特殊能力というアビリティが存在する世界
どちらの設定も緻密に説明されているのは
個人的には心地良い。
きちんと世界が構築されている。

その中で描かれる人間模様
幼なじみ二人と一人
残酷な事件が引き起こすさらなる事件
そこで失ったもの（肉体や関係）
「正義のヒーロー」「正義」「正しく裁かれる」等々シリアスで重たいものが
どんどんのしかかってくる。
二人のことだけではなく、終悟の過去も重いですしね。
（あざみさんがいて良かったです）

やっぱり母たちの関係が二人の関係を作ってしまったのだと思うと
実はやっぱりと二人の母は
「残酷」なことを子供たちにしたなぁって思ってしまうのです。
子供達が得た結果が良ければ良いというわけではない何かどろっとした感情が
残りました。
（それが物語を損なうものではないのですけれどね）

Dom/Subのプレイ自体は少な目でしたが
ダイナミクスはこの話で重要なポイントですし（反転も含めて）
満足度は高いです。

実は個人的には「蛍」の話は私の涙ポイントでした
名前とかかっていているのを含めて…。

全体的に密度が高い作品でした。
「溺愛のDomと献身のSub」というサブタイトル通りの話でした。

☆4.5

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投稿者：桜橘　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

のっけからなかなかショッキングな幕開け。
産まれた時から幼馴染の直軌と、小学校で知り合い親しくしてた秋雨。
ある事件から直軌と距離を置き、任務に没頭してきた蛍介。
話は主に蛍介視点からだけど、出てくる三人それぞれの身に降りかかる事象が重い。
Dom/Sub設定に加えて、個人個人がアビリティといわれる特殊能力を強弱はあるにしても持っているって設定もあって、その部分も話に厚さを持ってきてた。
「正しく裁かれる」「罪に見合った罰を下される」っていうのが難しい…っていうことに対する苛立ちとかが絡まっていて、興味深く、最後まで気を抜けなかった。

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投稿者：テルテルミ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

オメガバースより、Dom Subバースの方が好みで、見つけては手当たり次第読んでいます。
この作品は第二性以外にも超能力といったSF要素もあって面白かったです。第二性が存在するが故の、正義とは何か…様々な事件を通して、主人公たちが葛藤して自分の進む道を選んでいく様は、なかなか読み応えがありました。なんとなく、展開が読めなくもないけど、どう帰結するのかワクワクしました。
ただ買ってから時間が経って読み始めたので、すっかりあらすじを忘れており、すぐ世界観に没入はできませんでしたが、描写や説明が良かったので、難なく入り込めました。
挿絵もとても素敵でした。ただ自分としては、あるキャラの描写とイラストがあまりマッチしているように思えず、自分の脳内で補填しながら読みました。なので星3です！
DomSubの解釈も広がってきて、自分好みの作品を探す楽しみが増えました。