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想像しよう。
あなたが金庫破りにいったそこに、死体が転がっていたら?
金庫破りの腕を見込まれて、スパイにスカウトされたら?
いやいや、破りにいかないし!
私、金庫破りじゃないし!
大丈夫。金庫破りの方法なら、この本に仕組みから詳しく書いてあるから。
第二次世界大戦中のイギリス、エリー・ニール・マクドネルは金庫破りである。
金庫破りの叔父から、見よう見真似で技を習った。
才能もあったのだろう。
優秀な金庫破りとなる。
その才能を見込んでスカウトしたのが、ラムゼイ少佐だ。
三十歳を大きく超えていない、頑健な体つきの、眉目秀麗な男性である。
トリックとか、身分違いとか、戦争中とか、なんとか・・・・・・
難しいことは考えてはいけない。
大事なのは、きゅんきゅんである。
エリーと少佐の仲がどう進展していくのか。
仕事の間にどうなっていくのか。
事件も、死体すらも、きゅんきゅんのための一道具なのだ。
乙女も、乙女だった人も、胸にきゅんとくる一冊である。
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第二次世界大戦下のロンドンでおじと金庫破りをしているエリー。そしてその現場でラムゼイ少佐に捕まってしまい、ある計画に加わることに。大戦下という状況と計画の緊迫感がありながらもユーモアが挟まれることで硬すぎない展開で読みやすい。エリーとラムゼイの関係性や、まだこの先描かれていく謎があってシリーズとして続いていってくれると嬉しい。
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金庫破りの現場を陸軍のラムゼイ少佐に押さえられ、監獄行きの代わりにナチスのスパイの阻止に協力する事になったエリー。性格も育った環境も真逆な2人が任務を通じて徐々にお互いの理解を深めていく過程が良い。キャラクターも生き生きしていて、任務の行方、2人の複雑な背景、芽生えはじめたロマンス(しかも三角関係!)と、読みどころ満載。続編があるとの事で、是非とも翻訳して欲しい。
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アシュリー・ウィーヴァーのコージーミステリ。
翻訳は初めてではないらしく、ハヤカワミステリ文庫から一冊出たことがあるらしい。
主人公は自覚なし美人の金庫破りエリー。金庫破りの叔父ミックと泥棒に入った際、国家の諜報機関に罠にかけられてしまうところから始める。
金庫破りの才能を買われ、諜報機関の依頼で国家機密を敵国に横流しすると思われる人物の屋敷に潜入すると、すでに当人が死体となっていて。。。
堅物だけどイケメンなラムゼイ少佐と、お互い最後の一歩が踏み出せないフェリックスとの三角関係を楽しむロマンス小説でした笑。ミステリ部分はほぼオマケです(一応、さりげなく伏線は張ってある感じ)。
軽く読めて、ミステリの中にロマンス成分が入っている感じが好きな方にはおすすめです。
シリーズものらしいので、どうか、二人のどっちとくっつくのか結論が出るまで翻訳続けてください。。。
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堅物だけどウィットに富んだラムゼイ少佐の台詞回しが好き
中盤のサー・ナイジェルの台詞は伏線かと思ったけど何もなかった……私が読み落としてるだけ?
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第二次世界大戦下の話
金庫破りで軍に捕まった美貌の女性と捕まえた軍将校がドイツスパイを追い詰めていく。
シリーズものにしたいのかなーという伏線があちこちに。
主人公と幼馴染と将校の三角関係に比重が傾いていくなら、この後の話はもういいかな。美男美女の恋物語よりスパイミステリーが読みたいので。
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第二次世界大戦下のロンドン。金庫破りのエリーはラムゼイ少佐に捕まってしまい、重要文書のある金庫破りをするよう交換条件を出される。
コージーミステリー第1弾。
堅物少佐が女金庫破りに翻弄されるコメディかと(勝手に)思ってたけど、それよりは真面目テイストだった。
翻訳も少佐の如く堅物真面目な感じ。もうちょっと口語的にならないかなぁと思ったり。
エリーのロマンス要素もしっかり入っていて続きが気になる展開。続編(The Key to Deceit)もあるらしいので翻訳版出てほしいですね。
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第二次大戦下、ナチスドイツの侵攻におびえるイギリスのお話。錠前破りのエリーは警察ではなく軍にとらえられ、軍の諜報作戦に協力を余儀なくされる。重要文書のためにとある屋敷に忍び込んだところそこには死体が・・・
最初反目しあっていたエリーと堅物将校のラムゼイ少佐がだんだんと心開いていくのが読んでいた楽しいですね。というかそここそが見どころというか。ナチスと通じているスパイは誰か?最初にみつけた死体は誰に殺されたのか?みたいなミステリっぽさはないでもないですが、べつにあんまり重要でもなさそうな。不可能犯罪とかそういうものでもないし、犯人特定のための手がかりがちりばめられ・・・とかでもないし。エンタメ感を強くしてる感じ。
エリーの母親の冤罪事件だとかフィリックスをふくむ三角関係的なものだとか、他にもまあいろいろ解決していない話もあっていかにもシリーズ続くんだよ的な終わりでした。
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・あらすじ
WW2戦時下のイギリスが舞台。
有能錠前屋一家は裏稼業として灯火管制下で泥棒を行っていたが捕まってしまう。
投獄を回避する為に軍の極秘任務に協力することになる。
・感想
軍事機密の書簡を金庫を開け盗み出し、スパイとしても活躍する主人公は頭脳明晰、容姿端麗、度胸充分、経験豊富、とっさの機転もきき鋭い一言で周囲をあっと言わせる。
そして何やら暗い過去を持っている?!そんな属性モリモリ主人公。
そんな主人公を取り巻く様々なタイプのイケメンたち。
以下のツリーは作品の感想ではない。
ぶっちゃけ属性モリモリ過ぎて読んでると結構キツいところもあったw
こういう逆ハー的作品は得意じゃないからな……ほんのりラブロマンス位なら良いんだけどな
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第二次世界大戦中のロンドンで、普段は錠前屋さんだが裏では金庫破り(空き巣)をやっている叔父に育てられた女性が主人公。
空き巣の最中に軍人に身柄を拘束されて、軍のミッションに協力する羽目となる。
ストーリー展開に派手さは無いが、美人錠前師とハンサム生真面目少佐とのロマンスも少しあり、ほのぼのとしたミステリ。
新聞王の用心棒がいいキャラだが、次作以降は登場しなさそうで残念。
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つい先日まで脳外科病院に入院していた。リハビリ以外の時間、暇だったので「頭の痛くならない、軽い小説が読みたい」と妻に頼み、持ってきてくれたのがこの小説。
確かに頼んだ通りの「読みやすく、尚且つ軽快で、それなりに面白い」小説だった。なんとなくライトノベル的だなと思った。と言うのも主人公のエリーも美人で、エリーに命令する冷静冷徹なイギリス陸軍ラムゼイ少佐やエリーと幼馴染みの男友達で腕のいい贋造師フェリックス元海軍兵も美男子、陽気で気さく楽観的な金庫破りの名人ミックおじ。心配症で口喧しく何でも見抜いてしまう家政婦のネイシーとくれば、もうすでにラノベ。しかも悪党ぽっく暴力で全てを解決しようする輩も、金も地位もあり絶大なる権力を持っている大悪党らしき者も出てくるし、小悪党らしくすぐ殺される奴もいるとなると、何十年前のスパイアクション映画を思い起こしてしまう。
ストーリーも思った通りと言うか、期待通りの展開。主人公は絶対失敗しないが、思わぬ事態で任務が果たせないという状況になる。それがもう1回あり、手懸かりが失くなった状態で頭を巡らせ推理し、その推理にかける。推理が的中し、任務達成と思いきや2重の罠に引っ掛かり絶体絶命の危機に落ち、あわやという時にラムゼイ少佐に助けられ、フェリックスの協力のもと任務達成となる。まさしくアクション、スパイ映画。但し、何かわざとストーリー展開を複雑にしようとしているみたいで、次の場面への移行も唐突、かつ安易!理由づけも御都合主義的な感じがした。
でも私的には、こういう小説、もうちょっと肉付けが欲しい感じだが、けっこう好きだ。カタカナ語が苦手でもけっこうスムーズに読め、何も考えずただストーリーの展開を楽しみ、読み終わった時点で単純に「ああ、面白かった」と言える小説が。
まぁ、好き嫌いはあるかも知れないが。
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図書館で。
盗人稼業のヒロインとスパイが盗んだ機密を取り返したいヒーローの共闘。個人的に最後のドンパチサスペンスは不要な気がするけど、お話の盛り上がりの貯めには不可欠なのかな。
ただの当て馬と思っていた幼馴染も一味の一人だったし。ヒロインの過去というか両親の話もチラ見せ程度だったので、続きもあるみたいなので読んでみようかな。
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第2次大戦中が舞台。
ミステリーは、携帯電話やデジタルがない方が面白いのをあらためて実感。
エリーとラムゼイ少佐の恋の予感も感じさせ、最後のどんでん返しと面白い要素がいっぱい。
旅のお供に携帯したが、電車の車窓も見ることもなく集中して読みふけってしまった!
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クリスティのフランキーとボビィを彷彿とさせる。
戦時下で閉塞的な時勢の中でも、ユーモラスに活躍するエリーとラムゼイ少佐。
是非シリーズ化して欲しい。
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1940年8月、ときは第二次世界大戦、真っ最中。
その年の6月にフランスがドイツに降伏し、西ヨーロッパでドイツの軍門に下ってない主要国はイギリスのみになっていたから、正にこれからドイツからの大空襲を受けるという頃のロンドンの話だ。
金庫破りの名人エリーと陸軍少佐ラムゼイが協力する事で機密文書を敵国に渡さないよう奮闘する。
裏切り者は誰?
戦争が人の善悪を変えていく?
辛いバックグラウンドの中にも前向きに乗り越えていく人達。複雑に絡み合う人間模様。ワクワク、ハラハラしながらも心地よく読みやすいミステリーだ。