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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
御子柴弁護士シリーズ6作目。今回は老人ホームで起きた大量殺人事件。すぐに読み終わり、展開もあっけない印象でした。「なぜ弁護をかって出たか?」についても、もっと深みが欲しかった。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高級老人ホームで、介護士が入所者9人を惨殺。国選弁護人を引き受けるのが、御子柴。この弁護士自身、少年時に殺人の経験があり、悪徳弁護士とも呼ばれている。中山七里氏らしく、凄惨な描写あり、予想を覆す結末ありだが、実際に起きた事件を連想させるだけに、小説といえど如何なものか。一気に読ませはするものの、後味は悪い。
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「御子柴弁護士」シリーズ第6弾!✨
読みながらず〜っと、なんでこのお金にならない裁判を引き受けたのかなぁと思いながら読んでた。
ラスト、腑には落ちたけど、切なすぎて、なんだかなぁ…。
事件は、被害者にとっては理不尽で、当然許されざるものであるわけだけど、加害者は社会がつくり出しているのかもと思って、その一員である自分を思うと、落ち着かない気持ちになる。
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本当の贖罪。
御子柴だからこそ、御子柴にしかできない答えの出し方なのかも知れない。
シリーズ第6弾、第1弾から約11年。
一緒に歩んだこの歳月が相まって、今作の御子柴にリアリティを感じてしまう。
中山先生がシリーズ作品にするつもりはなく一作目で死なせるつもりだった御子柴を生かしてくれてよかった。
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SL 2023.5.13-2023.5.14
御子柴礼司シリーズ第6作。
9人の入所者を殺した介護士を弁護する御子柴。
ちゃんと死刑になるところがよかった。
御子柴の調査で犯人が自分の心を取り戻せたのもよかった。
そして、やっぱりこの犯人、御子柴の関係者だったんだ。
いつものように面白かったけど、いつもより短めなのでちょっと浅い印象は否めない。
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今回はいくら御子柴でも無罪に出来ない事案で、どう裁判を乗り切るのかページを捲る手が止まりませんでした。
明らかに死刑が確定している被告人。何故御子柴はそんなデメリットだらけの被告人を国選弁護人として引き受けたのか?
まさかそんな所に繋がっているとは思いませんでした。
被告人が思っていた「上流国民」も、読み進めても違和感だらけでした。大どんでん返しとまではいかなかったけど、驚きの展開でした。
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そこが繋がるのか!!っていうのが面白いところなんやけど、最後の数十ページで無理やりな感じが!
読み終わり、"分かるかあ!!"ってつっこんでしまった!
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あの御子柴礼司がどうして国選弁護人を引き受けたのか…最後に理由がわかり、しっくりきた。
そして殺人教唆した人物も、意外な人だったが、たとえ忍野がコントロールしやすいタイプだったとしても、こんなに上手く事件を起こさせる事ってできるのかなぁ。上手く展開し過ぎてる感は、否めない。
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※
弁護士・御子柴礼司シリーズ第六作。
介護付き高級老人ホームの入所者9名を
殺害して起訴された介護士の忍野。
令和最初で最悪の犯人の弁護をかって出たのは、
元触法少年、死体配達人と呼ばれた弁護士の
御子柴礼司だった。
おおよそ巻き返し不可能と思える裁判に
御子柴が得意の外連味溢れる戦術で臨む。
社会問題を深く掘り込んだ社会派リーガル
ミステリー。
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御子柴弁護士シリーズ6作目。
今回はこの題材できたか。
相変わらず冒頭からおもしろくて、今回これ無罪判決とれるの?どうなるの?と最後まで飽きさせなかった。
でもちょっとあっさりしすぎかな…
被告人忍野は、あんなに上級国民!生産性が!天誅!と最初の警察への供述では自信満々だったのに、裁判で被害者遺族の恨み節を聞いただけで萎縮しちゃうものなの…?
遺族が法廷で発言する場面、「手や足が出ることもありましたが私にとってはかけがえのない家族でした。殺すことはない」ってみんな言ってたけど、全然同情できなくて逆に冷めた気持ちになった。
介護職員にとっては家族でもなんでもないただの暴力振るってくる老人だし、家族でも持て余したのに仕事なんだから暴力も耐えろってこれは正直◯したくなる気持ちになるわなと思った。
まあ忍野はそういう恨みはないって言ってたけども。
相変わらず難しい社会問題を挟んでくる…
ラストは物悲しい余韻を残して締めくくり。
御子柴弁護士の贖罪は続くんだなあ。
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御子柴シリーズ第6弾。
長編のイメージが強い御子柴シリーズだが、今作は中編程度と言ったところか。
介護施設で起きた9人の惨殺事件。
犯人として逮捕された忍野は「社会の為」と正当性を主張し続ける。
最初の国選弁護人が辞任した後、御子柴はお金にならない忍野の国選弁護人を引き受ける。
9人の惨殺、現行犯、悪意の証明。
いくら御子柴でも無罪判決を勝ち取ることは難しいと分かる。
それでも、何故御子柴はこの事件に肩入れするのか?
その様子が丁寧に描かれているような気がする。
憲法第39条や永山基準など、ある程度リーガルミステリを読んでいる人ならば知っている言葉の説明にもページを割いている。
そして、9人殺害した忍野によぎる「元死体配達人」だった御子柴の過去。
忍野の弁護に御子柴の贖罪が重なるように描かれている気がした。
介護施設での大量殺人は実在する事件を想像させるし、忍野が主張する「上級国民」も同じくある事故を想像してしまい、読んでいて気分のいいものではない。
しかし、実際にそんな事件があるのも事実。
特に最近は「何で、こんなことで・・・」と思う事件が増えている。
事件が多すぎるからなのか、その続報は聞こえて来ない。
どんでん返しもないし、御子柴の逆転劇もないが、どの作品よりも読み終わった後に考えることが多い気がする。
ラストシーンは珍しく御子柴の人間らしさが見受けられ、少しほっとした。
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相模原の施設で起こった大量殺人事件や、池袋で起こった自動車事故を彷彿とさせる内容に忘れかけていた記憶が甦りました。
老人ホームで大量殺人が起こる。犯人は同施設で勤務する介護士と確定していて、死刑も免れない状況の中で、なぜ弁護を受けたのか?というのが最初の疑問でした。
読み進めるうちに、弁護士を続けている理由、自分を地獄から引き上げてくれた人達への恩返しをするためにこの弁護を受け、立証が難しいといわれている殺人教唆の立証をしたのかなと感じた。
過去に一度地獄に堕ちた自分が、今では誰かを地獄から引き上げる立場になり、社会に貢献している御子柴の変化(人間への成長?)を感じました。楽しい読書時間でした。次作も楽しみ!
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この凶悪犯をどう弁護するのか。最後まで想像出来なかったが最後にちゃんとドラマが待っていました。御子柴先生は過去に罪を犯しましたが受けた愛は決して忘れない不思議な方ですね。
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仕事がらみで介護する側のあれこれ見聞きすることがあり、個人的には施設に預ける家族側の心情も想像がつくので、複雑な心境になる。介護は大変だろうけど…殺人はダメだよなぁと思う。
加害者が偏った思想から目が覚めてくれたのが救いだけど、本当はそういう思想に染まらずに生きていけたらいいのにと思う。生きていくのは大変でしんどいけど…けど、でも、ってところ。
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御子柴礼二シリーズ第6弾。
読むには1作目から読まないと理解できない部分もあり。
流石の洞察力!感服してしまう。