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文章が独特で入り込むのが難しかった。表題作のラストもなぜそうなるのか、どういう意味なのか、理解が難しかった。
3篇のうち一番マシというか理解しやすかったのは3つめの「奇食のダボハゼ」だった。これはなかなか面白かった。
自意識をこじらせた高校生男子を実に辛辣に描いていた。
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感想
共感されない。苦しみを覚えるか、優越感を覚えるか。どれだけ理解が進んでもマイノリティに課せられた重しは残る。軽々と跳べる日は来るのか。
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共感されない世界でもがいている存在たちが多く
描かれている本作は、天才と呼ばれながら苦しんでいる人と、人には言えない自分のマイノリティを隠しながら生きる人と、1人の存在のために、自らの身体を捧げて1千万円を貯めた人など、何かをもがいている人物たちが、多く登場します。
「マイノリティの中のマイノリティ」この一文が
特に心に響きました。
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おぅっ……となった。
作者若そう…って思ったらやはり若かった。
青辛く笑えよが好き。
奇食のダボハゼは出だしが好きではなく、飛ばそうかという考えが過ったけど、結局最後まで読んだ。そして嫌いではなかった。
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表題作含む3編。
出てくる人ほとんどに狂気を感じる。だがかなり引き込まれる。話の終着点はどこへ行くのか気になりながら読むも、全く想像出来なかったラストに唖然とした。
表題作は女性の生理に羨ましさを持つ男子高校生菊人と、男性の精神だが肉体は女性である女子高校生睦美が出会うところから始まる。
出会う直前まで菊人がやっていたことがかなり衝撃的で気持ち悪くなりそうだった。
自分のやっていることは世間的には犯罪だと菊人は自覚しているが、本心では何の問題もないと思っている。実際、こういう人が周りにいたら嫌だろうなぁと思うが、彼は巧妙に自分を隠しているので、いたとしても分からないだろう。
終始、菊人は睦美をうまく誘導しているように見えた。睦美も"自分と似た存在"として菊人を見ており、2人の関係は外面的には良好だった。
しかし、これがラストで一転してしまう。
私はこのラストが好ましく思えた。自分の性に悩み抜き、自分なりに結論を出した睦美の姿は神々しかった。その結論が間違っていようがいまいが、それで良いのだ。
願わくば、これで睦美は自分の性を証明したのだから、これ以降は暴力性と無縁でいてほしい。
菊人の方は、新しい何かに目覚めたようで。めでたしめでたし。笑
著者の献鹿さん、好きな作家の1人になりそうだ。
ここまで気持ち悪くてハマる話は久しぶりだった。
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序盤、地の文が神視点なのか登場人物視点なのか分からず少し混乱したが、神がめちゃめちゃ解説してくれる形式なんだと分かってきてからは読みやすくなったように思う。
登場人物の心情や行動の理由について、読者に読み取らせるというよりは、解説のように細かく鮮明に、異常で複雑な心の中を分からせるように書かれている印象だった。
それ故に登場人物は異常だと思える人ばかりだけど、どこか自分自身とも共感できるところも発見してしまって、気まずさ、面白さ、怖さなど複雑な気持ちになる。
暴力的な描写も気持ち悪さの描写も巧くて、読んでて辛かったけど、もう一度あのページ見直してみようかなと思ってしまう中毒性もあった。
漫画家さんでもあるんですね。ググったら更に驚いた、リスペクトです。
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ぶっ飛んでいて、かなり私は好きだった。
1ページ読んだら好きか嫌いか、
はっきり分かれそうな本。
広くはオススメ出来ないけど、
深度がある説明が 分かりやすくて
思考回路は拗らせてて、信用できるというか
共感とまではいかないけど、
なんか分かる気もする、みたいな。
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あまりにも倒錯した自意識の暴走に吐き気を催すような中篇小説3本 地の文の書き方が特徴的で多少の読みづらさはあったものの、どれも強烈でとても面白かったです 登場人物たちが基本的にみな突き抜けていていいですね 暴力的な描写もあり人は選びそうですが、奇妙なポップさと爽快さが癖になります
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表題作を読んで、少し苦手かも…と思いながらも他3編読んでみたらかなり好みだった。
最後の話は、自意識の書き方がすごい。こんなに小説読んでて自意識に悶々とするのは町田康の「告白」以来。
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「正欲」が好きな人は好きそうだなと思った。
これはもっと広く読まれても良さそうだけどなぁ。
表現がキツイのかな。
ただ、この界隈の題材が私にとって物凄く読みにくい…
話の流れがどうであれ、マイノリティがどうのこうのってなってくると急に私の脳が放棄し始める。
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女性の使用済みナプキンを集める性癖のある高校生や夢を掲げながら現実よりネットの世界にのめり込むうんちく高校生とか色々な価値観の主人公が出てくる短編。読んでいてむず痒い思いがしたかったり、現代っぽい雰囲気を味わいたい人にすすめたい。最近、周りに変な人ばかりいる環境にいたりはするけど改めて人の数だけ価値観や癖があるなと思わされた。
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0204
気持ち悪いんだけどどんどん読んじゃう。読み終わってからなぜか共感しちゃったり感情移入しちゃったりして苦しくなった。すごく好き。素敵な作家さんに出会えて良かった
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2024/2/3
最初の5ページくらいが生理的に無理で、乗り越えたら見方が変わった。
ジェンダー。
癖のある文体だから好みが分かれそう。
若い人が書いてるんだろうな、と思ったら賢くて若い人だった。
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3つ目の話は面白かったけど、特に2つ目の話しは難しくてよく分からなかった、、、単語とか文体も難しくて少し読みにくい、、
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2024.4.8読了
「地ごく」が面白かったため、デビュー作のこちらも読んでみました!赤泥棒のインパクトが強すぎたが、個人的には、奇食のダボハゼが好みでした。高校生独特の痛さをうまく描いていて、自分の高校生の頃を思い出し共感する部分もあった。
相変わらず難しい字が多いですねぇ。