サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

エントリーで100名様に1000ポイントプレゼントキャンペーン ~11/5   ※未ログインのみ

hontoレビュー

李の花は散っても みんなのレビュー

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー15件

みんなの評価3.8

評価内訳

14 件中 1 件~ 14 件を表示

柳の下のゾンビ

2023/04/09 19:36

6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今時古臭い「方子女王は英王李垠とは「政略で嫁いだ」」とか徳恵翁主と宗武志伯爵の描写とかは批判しない。一般的な「北朝鮮」ではなく正式名称の「朝鮮民主主義人民共和国」を使い、「祖国解放戦争」はどちらかが始めたかは曖昧にしている点も同じ。
 出て来る描写が種本未消化なのか、どの種本を使ったのかが透けて見えてくる。ここは「英親王李垠伝」だ、「流れのままに」だ、「歳月よ王朝よ」だ、「朝鮮王朝最後の皇太子妃」だ、「朝鮮王公族」だ、という具合に。切り貼り細工のパッチワークを「小説」です、と言われても困る。参考文献目録に出て来ない林真理子の「李王家の縁談」には不満はあるが、ここまで未消化ではない。
 問題はハーグで朝鮮人が篠田治策と押し問答したシーン。確かに「歳月よ王朝よ」に出てくるが、ここは張赫宙の「秘苑の花」が元ネタではないか。「秘苑の花」では「ポーランドの田舎」に住んでいる朝鮮人漢方医とあるが、本文から見て張赫宙が趙重九から借りた4冊の本の1冊か彼が持っていたかのどちらからしい可能性が高い篠田治策の「欧州御巡遊随行日記」にはポーランド在住7年にあるので3・1直後に移住したが、明らかにワルシャワの日本大使館に住所を届けていたので篠田が通訳として?金應善大佐を同行して樋口季一郎陸軍武官邸から午後から出かけて行ける範囲なので訪ねた劉という漢方医が出て来る。この人物をモデルにしたらしい朝鮮人の漢方医が薬箱の奥底に入れた建白書は「蟷螂の斧に似たその書が日本側に発見されなかったのは」と「秘苑の花」にあるから、張赫宙の創作である可能性は高い。おそらく張赫宙の創作だと作者は気がついているらしく、建白書の紹介は朝鮮人漢方医個人が書いたものではなく、もう1人のヒロインが出て来る地下組織?らしい他の個所に引っ越している。張赫宙の方が無理がないと思うが。
 終戦で朝鮮に帰った「高事務官」について、「天皇の韓国併合」339頁の「表7-2 朝鮮貴族の襲爵状況」を見れば検討がつくはずだが、「高事務官」は昭和9年に故人となって息子が伯爵位を襲爵している。ぺりかん社が復刻した第4刷には原本から収録されていないが、大正15年の純宗薨去に合わせて刊行された権藤四郎介の「李王宮秘史」の手持の第2刷には「高羲敬伯罷む」という短文があるように、昭和2年の英王夫妻の渡欧には関わりようがない。「秘苑の花」で「高事務官」が該当個所には出て来ないのは作者は知っているはずだが、「秘苑の花」とは違うようにとつけ加えたのかも知れないにしろ、薮蛇。フジテレビの「虹をかける王妃」で故人の「高事務官」が戦時中のシーンで出て来たが、また出て来るとは思わなかった。
 総花的に日帝の朝鮮支配の罪状と責任を書こうとしているが、駆け足。頁をめくれば年単位で時間が進む。梶山季之の「李朝残影」のように何か特定のテーマに絞って取り上げたら、よかったのでは?
 参考文献目録にある「青磁のひと」なる直木賞作家の作品は「秘苑の花」と「動乱の中の王妃」(「流れのままに」)を元にした二次創作物を下敷きにした三次創作物であり、このテーマでは「秘苑の花」を越えるような作品は書けないと思っているが、考えを変える事はなさそうだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

「青磁のひと」再び

2024/10/28 07:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小田部雄次の「李方子」で「荒唐無稽なフィクションともいえない迫力がある」と101ページに丸々1ページ引用されている赤瀬川隼の「青磁のひと」の二番煎じ。結局、方子女王の人生を小説化しようとすると張赫宙の「秘苑の花」紛いな作品になってしまうようだ。ところで張赫宙は作者が忌み嫌うはずの「親日派」作家ではないのか?おまけに「青磁のひと」が刊行された昭和末と違って「秘苑の花」は新本で買えるので読者は容易に確認出来る。梶山季之の「李朝残影」や「族譜」のように何かに絞って「日帝の朝鮮植民地支配」を批判すればまだいいのだが何もかも書こうとするので詰め込み過ぎかつ駆け足。「李王垠と皇族服」の件は「朝鮮王朝最後の皇太子妃」の著者の本田節子が参照した加瀬英明の「天皇家の戦い」に遡る?のは「朝鮮王朝最後の皇太子妃」の参考文献目録に「天皇家の戦い」があるのでほぼ確実。本田節子は分からなかったにしても高松宮に近かったはずの加瀬英明は「昭和天皇実録」の刊行に合わせて「天皇家の戦い」を「昭和天皇の戦い」として再版した時に何故か「高松宮日記」を参照しなかったらしい。「高松宮日記」は正反対な事を記しているので加瀬英明の創作だろうに作者は「高松宮日記」を読まなかったのか?フジテレビの「虹をかける王妃」じゃあるまいに権藤四郎介の「李王宮秘史」の最初の版にあるように大正末に李王家を辞した高義敬伯爵は昭和9年に故人となっているのに昭和20年まで李王家東京邸に勤務している事にしている。作者のイデオロギー的な立場らしく?「祖国解放戦争」は朝鮮人民軍の南侵だと書けずに曖昧にしている。疑問に思うところは多々あるが林真理子の「李王家の縁談」の方がまだマシだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2023/06/14 22:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/06/18 09:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/10/28 13:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/08/01 16:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/09/17 21:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/09/24 22:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/11/04 16:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/10/22 22:01

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/12/17 15:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2024/04/13 18:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2024/06/05 00:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2024/07/18 16:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

14 件中 1 件~ 14 件を表示

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。