紙の本
『保健室には魔女が必要』
2023/01/22 19:28
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雄花第一中学校の保健室の先生は魔女である
七魔女決定戦に勝ち残るべく、できるだけたくさんの「おまじない」を流通させようと中学生の悩みを聴いている
・自分のきらいなところを消したい
・胸を小さくしたい
・お母さんにひどいことをいわなくなるようにしたい
・目が大きくなりたい
・特別な人になりたい
・きらいな人を不幸にしたい
授かった「おまじない」をためしてみた生徒たちは……
保健室の先生=魔女が主人公の連作短編集
中学生のお悩み解決にあえて「おまじない」をもってきたひとひねり
七魔女決定戦のさいごの一枠をあらそう魔女どうしのたたかいをからませてもうひとひねり
「てがるに ほんかく読書」の偕成社ノベルフリークから、2022年12月刊
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児童書であったがなかなか奥深い1冊であった。
「保健室には魔女が必要」
題名から、学生の悩みを魔法で解決するのかと思いきや‥
揺れ動く思春期時代よ!
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いよいよリアルの世界に生きづらい世の中
孤独を感じ、しかし人との関わりをうまくできず、ひとりぼっちとみられることを恐れる
子どもから大人まで、うつうつと悩む世の中だな
大人にも保健室欲しい
魔女というファンタジーと中学校の保健室という超リアルな場所を舞台にしたのは秀逸、真っただ中の中学生に届けたい。
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どうも違うよなぁ、と思うことがあった。いじめに類することがあったときに、同レベルになるから放っておけというヤツだ。泣き寝入りと紙一重のその方法が、功を奏したところを少なくとも私は知らない。やり過ごすための命綱にはなったとしても、解決には到らない。
この物語の魔女がそこに答えをくれた。
その情報を冷静に伝えて、広く話題の俎上にのせればよいのだ。その行動の後ろの妬み嫉みに気づくよう、ハンドリングすればよいのだ。
そんなことを考えさせてくれる本だった。
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小高学年〜中学生向けかな?
ルビあり、文字数少なめ、文字大きめ。
その世代の子にはわかるのか、モヤモヤする表現が多め。
主人公は中学校の保健室の先生でもあり、魔女でもある。
タイトルからは、魔女はニュアンス的なものかと思ったら、言葉通り魔女だった。
短編集でもあり、さくさく読める。
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保健室の先生は魔女みたいなんだよ〜♡
というお話かと思ったらホンモノの魔女だった…
魔法のチカラよりはフツーに解決…?sしてる。
魔女の世界もいろいろあるんだなぁ…
これ、続きます?
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比喩じゃなくて魔女が保健の先生。中学生の悩みを聞いて、効くおまじないを広めている。ストーカーやら嫉妬やらセクハラやらをしっかり子どもたちにも考えさせているのが良い。
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中学校の保健室のみんちゃん先生の本当の姿は魔女!
彼女は七魔女決定戦に参戦中!
ルールはおまじないの定着率が高いものの勝ち!
日々、保健室で中学生の悩みに合ったおまじないを考案しては薦めている。時にはおまじないでは解決しない悩みも。それは保健室の先生として向き合います。
さぁ今日はどんなお悩みがやってくるのかな?
読み終えると保健室のには魔女が必要と誰もが思うはず。
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生徒の悩みを聞き、悩みに効くおまじないを教えてくれる保健の先生は魔女だった。
おまじないで全て解決!ではなく、悩みや願いの本当の意味に気づくきっかけを与える。
魔女としても保健の先生としても、真摯に生徒と向き合うみんちゃん先生が素敵です。
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中学保健室の先生、弓浜民生(みんちゃん)は本物の魔女。でも、魔法で色々ごまかして、人として生活している。七魔女の空きが出て、おまじないを多く定着させた魔女が選ばれるため、魔女たちはおまじないの普及に努めている。みんちゃん先生も生徒の悩みに寄り添ったおまじないを作るが、保健室の先生なので、悩みの本質に寄り添って、時にはおまじないに頼らない解決をします。
自分の嫌いなところを消したい
胸を小さくしたい
お母さんにひどいことを言わなくなりたい
目を大きくしたい
特別な人になりたい
嫌いな人を不幸にしたい
小学校高学年から大丈夫な内容なのですが、この本に限らず石川宏千花の本は、小学生だと消化するのが難しいんじゃないかなぁ、というテーマが混ざっていることが多い気がします。
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学校にはおまじないが必要、保健室には魔女が必要…。おもしろい考えだな。悩んだとき、苦しいときに頼るものとして、おまじないは決して悪いものではないんだなぁと感じた。
ミンちゃん先生の魔女としての力と保健室の先生としての力がいい感じに使い分けられていて、かっこよかった。ただおまじないを流通させればいいんじゃなくて、使わないという選択肢を選ぶところが良いなぁと思った。
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#保健室には魔女が必要
#石川宏千花
#偕成社
#YA
#読了
いい意味で予想を裏切る面白い物語でした。アクションシーンあり、学校のシーンあり。どこか達観した魔女である保健室の先生と未完成な中学生のやりとりが面白い。続編があったら読みたい。 中学校の図書館に是非置いてほしい一冊。
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主人公は、中学校の保健室の先生にして魔女。
自分が考案する「おまじない」を流通させ、もっとも定着させた魔女が選ばれる七魔女決定戦に参加している。
今日も魔女は、保健室にやってくる生徒たちの悩みをきき、それを解決する「おまじない」を授ける。悩みによりそう短編集。
ヤングアダルト文庫なのか薄くてあっという間に読めてしまう分量だった。そして、ちゃんとあらすじを読んでいなかったのか、「あ、本当に魔女だったんだ?」ってなった。
中学校の養護教諭をやっている主人公の魔女。この年頃っていろんなことに悩んだりして、誰かに話を聞いて欲しくて、でも親や友達や先生ではない人に聞いてほしい。保健室の先生ってそれに該当するよなぁって思った。学校の先生だけど学校の先生ではない感じ。成績とか内申とかそういうのから離れてる先生。そんなかんじ。
この話の中にも出てくる生徒たちも思春期ならでは悩みだったり、セクハラや見た目で悩んでいる子だったりとなかなか複雑。「特別な人になりたい」子の話は、なんだか今どきなかんじがした。インスタやXでのフォロワーが多いほうがいいし、彼女が上げた職業もとにかく目立つ職業だった。そういう職業って「普通じゃない」「特別な人」だもんなぁ。でも、大人になって気がつくことは、特別じゃない仕事をしている人が大勢で、特別な人はほんの一握りで椅子取りゲームがすごいってこと。
最後の話も「ずるい」といって、とにかく不幸になればいいって言っていた子。でも、主人公と会話をするにつれ、自分の想像力が足りなかったことや「嫉妬」だったことに気がついて良かった。先生があったストーカー事件もそうだけど、「相手のことを知らないくせに、攻撃してくる人たち」ってたくさんいるしなぁ。あの子がちゃんと気づけて良かったよ。
内容的には、中学生向けな感じだったけど、なかなか面白かったし、大人になった今でも「気を付けないとな…」と思うところはあった。そして、この先生と先生のライバルの「先生」がカッコ良すぎた。
2024.4.21 読了
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中学校の保健室の先生が、実は魔女で、保健室にやってくる生徒たちの悩みに応えて“おまじない”を授ける……設定が面白いなと思った。
保健室の先生は、いつも一緒にいる担任の先生とかとは違う、別格な存在だと感じる。濃密な関係のない立場から客観的な意見を言えるからだろうか。
「自分のきらいなところが消えてなくなるおまじない」とか「お母さんにひどいことをいわなくなるおまじない」などの思春期特有の悩みだけでなく、ストーカー被害やセクハラ被害など重たい問題も描かれているところなど興味深かった。生徒の抱える悩みへの主人公の捉え方に一本芯の強さを感じた。